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Webビジネス2008年2月25日 09:00

Datamation が選ぶ年間最優秀ハンドヘルドデバイスは Apple iPhone

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Datamation の「Datamation Handheld Device of the Year (年間最優秀ハンドヘルドデバイス)」を受賞した「Apple iPhone」は、2007年6月の発売日にこれを入手しようとした顧客が全米で列を作った。

それ以降、同製品がニュースにならなかった日はほとんどなかった。これだけ話題を呼んでいれば、圧倒的多数での同賞受賞も意外ではない。しかし、iPhone には競合各社(およびその他の受賞製品)と異なり明確なビジネス目的がないことから、もしかしたらこの受賞は意外だったかもしれない。

また、「スマートホン」をどう定義するかによって、iPhone には受賞資格さえないかもしれない。これを使っても、社内通信システムとの同期やオフィス文書やプレゼンテーションの編集はできない。連絡を取り合うには良いが、3G のサポートといった消費者向けスマートホンの標準機能さえ未搭載だ。

しかし、発想を変えたタッチスクリーン画面や Apple お得意の直感的なコントロールにより、iPhone にこれらの機能は不要だったのだ。

Creative Strategies の消費者製品技術アナリスト、Ben Bajarin 氏は、「iPhone がここまで大きな成功を収めることができたのは、生産性の面でビジネスユーザーに訴求するのではなく、楽曲、画像、そして動画を中心としたライフスタイルデバイスとしてのポジショニングにも要因があった。そしてもう1つの要因は、タッチスクリーンの技術革新で躍進を遂げ、消費者の注目を集めたことだった」と語っている。

■ 壁を越えて

iPhone はライフスタイルデバイスとして成功したが、その魅力は消費者とビジネスユーザーの間に従来あった壁を打ち破った。

Jupiter Research のバイスプレジデント兼リサーチディレクター、Michael Gartenberg 氏は、「Apple がしたことの1つが、エンドユーザーの注目を引き付けことだ。実際にも、ビジネスユーザーと消費者で区切るのではなく、ユーザーはすべてユーザーなのだ。彼らは、Apple のマーケティングとエレガントなデバイスに夢中になった同じ人間なのだ」と語ってる。

iPhone がビジネスマンに採用されていることに驚いている1人が、iPhone のデビュー以来、 The Apple Phone Show というポッドキャストのホスティングとプロデュースを続けてきた Scott Bourne 氏だ。

Bourne 氏は、「わたしの経験では、IT 専門家は変化に対する抵抗があり、iPhone は変化以外のなにものでもない。これには、ビジネスマンが必要とする Blackberry のような電子メールサポートもない。勝因は強力な Web ブラウジング機能だと確信している。大半の人にとっては、この方が魅力的なのだ」と語っている。

あまりに多くのガジェットを持ち歩くのは負担だが、iPhone なら両方の長所を生かすだけのために、ほかのハンドヘルドと一緒に持ち歩く人もいるだろう。

Bajarin 氏は、「iPhone はビジネスツールとして売上が急増しているわけではない。ビジネスマンも使ってはいるが、Blackberry などの各種スマートホンとの併用だ。Apple が Microsoft Exchange との統合を実現するのに必要な技術ライセンスの取得を検討中だとのうわさもある。そうなれば、生産性デバイスとしての活用の道が開ける」と語っている。

ビジネスデバイスとしての iPhone の魅力は、Apple が今月中にリリースする iPhone 用のソフトウェア開発キット(SDK)の登場で変化するかもしれない。この SDK により、ついにサードパーティーによる同プラットフォーム上での開発が可能になる。

Gartenberg は、「おそらく、今後はもっといろいろなものが登場してくるだろう。どのような展開になるのかはまだ分からないが、Exchange との統合改善や、PowerPoint のような Office アプリケーションとの相互運用性改善など、今月の SDK リリース後には多数の動きがあるだろう」と語っている。

開発者の大きな関心が確実に iPhone へと集まるなか、同製品の急速なビジネス遂行能力向上に期待されたい。もしこのような動きが軌道に乗れば、iPhone が2009年にこの賞を連続受賞しても驚かない。

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