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2008年3月6日 16:00

あなたの PC はどの程度本物?

パーソナルコンピュータの偽造率が高まっている。偽造コンポーネントの割合が不規則ながら徐々に増えつつあるのだ。偽造コンポーネントを使うと PC は安くなるが、その反面、信頼性、安全性、そしてパフォーマンスが低下する。偽物を使わないことが果たして可能なのか、とも思えてしまう。

米国と欧州の空港では、12月の2週間の間に大規模な取り締まりが行われ、偽 Intel チップや約40の主要ブランドをはじめ、36万点、13億ドル相当の偽造電子部品が見つかった。これらの強制捜査は2月22日に発表された。

このように目立つ取り締まりは、偽造部品の阻止で直面する問題の本質を見えなくしている。

その問題とは、早い話が中国である。不透明で複雑怪奇なサプライチェーン、力のない知的財産法のずさんな執行、そして無法製造文化のすべてが、PC 用コンポーネントのサプライチェーンで正規の部品と一緒に PC 用偽造コンポーネントが幅広く流通する現状に寄与している。

中国は、ほぼすべての製品の製造で世界をリードしている。また、それと同時に偽造の中心地でもある。中国単独で、そのほかの国々をすべて合わせたよりも多くの偽造品を製造しているのだ。

増え続ける偽造の問題は、PC が超低価格化している現状の負の側面だ。その原動力となっているのが、品質と信頼性ではなく価格で購入を決める日用品として PC をとらえる個人と法人だ。マージンの低下により、OEM 各社はますます安くなるサプライヤー探しを余儀なくされ、それらがさらに低価格のコンポーネントを探す。多くの場合、最も安い部品は偽造である確率も高い。

すべてが偽造部品で作られた PC を購入しながら、それが本来の機器であると思っている可能性もある。Alliance for Gray Market and Counterfeit Abatement (AGMA)によると、販売されている IT 製品の10分の1は偽造品だという。

しかし、ブランド名を冠した店舗で正規に販売されているコンピュータであっても、偽造マザーボードを搭載している可能性がある。そして、マザーボードが本物でも、そこに搭載されている各種チップやパーツが偽造の可能性もある。

一部の偽造パーツは見事に故障する。ノート PC や携帯電話用の一部の偽造バッテリは、爆発や発火を引き起こし、入院という結果を招く。しかし、大半はあまり使わないうちに故障して、全体の信頼性を低下させるだけだ。ただ、偽造ネットワーキング関連機器などは、セキュリティに危害を加えることもある。

(最大手であっても)会社がすべてのコンポーネントを追跡して本物かどうかを検証することはできない。テストには、かなりの時間とコストがかかる。偽造の対象となるパーツは、典型的な PC で数千個も搭載されている。

偽造部品というと模倣パーツの製造を想像するが、もう1つの問題がラベルの張り替えだ。パーツが新バージョンにアップグレードされたときなど、不謹慎なディストリビューターは、古いパーツのラベルをもっともらしく張り替えて、新しいパーツのように見せてしまう。また、正規に製造された欠陥品を大量に購入し、そのラベルを貼り替え、メーカーに分からないよう販売してしまうこともある。ほかにも、製品に修正を加えてからラベルを貼り替えることがある。たとえば、チップを「オーバークロック」して高速バージョンとして販売する場合だ。

中国自身を含め、アジアの複数の国では本物より偽造品の方が入手しやすい。一方、米国で最も偽造商品を手に入れる可能性が高いのは、どこよりも販売価格の安い無名のオンラインストアだ。規模の小さい実店舗でも無意識のうちに偽造パーツを購入する可能性がある。しかし、偽の製品、あるいは偽造部品が含まれた準正規品は、最大規模の電気店をはじめ、ほぼどこでも見つかる可能性がある。

今まで聞いたこともないようなオンラインストアや、オークションサイトではなく、評判の良い会社から購入すれば、粗雑な偽造 PC を購入してしまうリスクは最低限に抑えることができる。 他店より極端に安いオンラインストアは特に注意したい。そして、価格だけで購入を決めないことだ。信頼性の評価ポイントをチェックしたい。最終的には、これがその会社のサプライチェーン管理力と正規コンポーネント採用力を示す最良の証拠となるのだ。

残念ながら、購入する PC の全部品が正規品だという100%の確信を得ることはできないのが事実だ。しかし、価格だけでなく信頼性で購入場所を選べばそのリスクは最小限に抑えることができる。

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