テクノロジー業界に長年携わってきた者にとっては、かつてあれほど激しく争っていたライバル同士が同じ演壇に上がり、昔話をジョークにしたり将来について真剣に語り合ったりする様子を見るのは、少々奇妙な感じだったに違いない。これは、Microsoft がラスベガスで開催した Web 開発者と Web デザイナー向けのカンファレンス『MIX 08』の2日目 (3月6日) に行なわれた基調講演での出来事だ。
基調講演の演壇に立った Microsoft の CEO (最高経営責任者) Steve Ballmer 氏と Apple の元技術エバンジェリスト Guy Kawasaki 氏は、手ごわい競争相手としてお互いに旧知の仲だ。1984年に登場した『Macintosh』のマーケティング担当者の1人として重要な役割を務めた Kawasaki 氏と、Microsoft とともに28年間を過ごした Ballmer 氏には、2人の言い方を借りれば「歴史がある」という。
Ballmer 氏が Kawasaki 氏の『MacBook Air』を取り上げ、それに DVD ドライブがないことを揶揄するなど、2人の間には冗談交じりの舌戦が盛んに交わされたが、その合間にも Ballmer 氏は、Microsoft の未来と将来的な課題に対する自身のビジョンに触れた。