非営利団体の Churchill Club が18日、カリフォルニア州サンマテオで「Like it or Not, You’re in the Media Business: It’s Time to Make the Publishing Upheaval Work for You」というタイトルのイベントを開催した。パネル ディスカッションでは、メディアの専門家たちが活発に意見を戦わせた。
新たな情報発信ツールを活用している企業の1つが Cisco Systems だ。同社のニューメディア部門で編集責任者を務める Jeanette Gibson 氏によると、Cisco が情報を発信する際、それが社内を対象としたものでも、あるいは顧客やひろく一般の人々を対象としたものでも、Web 中継、Blog、ポッドキャストが主要な手段になったとのことだ。
同氏によれば、企業 Blog の力がはっきりしたのは、1年前のことだという。当時、Apple が新しい携帯電話に『iPhone』という名前をつけようとしたことで、Cisco と Apple の間で商標権をめぐる争いが起こった。Cisco がすでに iPhone という名前の商標権を所有していたからだ。
Cisco はいつもの通り、自社の立場を説明するプレスリリースを発表したが、このリリースよりも多くの注目を集めたのは、同社の法律顧問が投稿した Blog の方だったという。この Blog には、もう一方の当事者の Apple も注目したということだ。
Gibson 氏は次のように述べている。「当社の不快感を表明する方法として、ニュースリリースよりも Blog の方が読者にとって身近に感じられるものだった。当社の考えを一方的に伝えるのではなく、読者とのコミュニケーションを持った点が違いだった」
この Blog 投稿には数十件のコメントが寄せられ、その多くは Cisco の立場を支持するものだった。その後、Cisco と Apple は和解した。