SMO の手法としては、当然多くのリンクを集められるような興味深いコンテンツを提供することが大前提だが、コンテンツが利用されやすいように「リンクしやすいページ作り」をしておくことも重要になる。例えば1ページには1コンテンツのみ提供する、PDF のニュースリリースは HTML でも作成しておく、興味を引くページタイトルを付ける、といった点が挙げられる。
また、最近ではソーシャルブックマークやソーシャルニュースという機能を利用して、他のユーザーの推薦ブックマークやニュースを参考にするユーザーも増えているため、例えば自社サイトのニュースリリースやトピックのページにソーシャルブックマーク用のボタンを設置するのも SMO の施策として有効である。
では、このような SMO 施策を実施した場合に、Web 解析ツールを利用してどのような効果測定を行うのが良いのだろうか。
まず登録ボタン設置の施策については、Web 解析ツールでこのような登録ボタンのクリック計測が可能なものもあるので、登録を一つの成果として捉えることで、ツール上で SMO の効果を見ることができるだけでなく、ユーザーの流入傾向と組み合わせてより細かな分析をすることも可能になる。例えばどの検索エンジンから来たユーザーがソーシャルブックマークボタンを押すことが多いかといった分析が可能になるのだ。
また、例えば SEO(検索エンジン最適化)の効果を見る際にはどの検索エンジンからどんなキーワードでサイトに来たのかといった検索傾向を追うのだが、SMO の場合でも、まずは自社の Web サイトにどういったソーシャルメディアからアクセスが来ているかを、リファラー(前にいたサイトの URL)情報から確認する。
Blog や FAQ サイト、クチコミサイトなどのソーシャルメディアからのリンクアクセスが日常的にどの程度あるのかを把握しておくことで、例えば新商品リリース時にソーシャルメディアからのアクセスがどのくらい増えるのかを確認する、何もないのに突発的にアクセスが増加した場合にはリンク元でどのような情報が掲載されたのか調査するといった対応が可能になる。
どのページに対してソーシャルメディアからのアクセスが多いか(ページをグループ分けできるツールであれば、どのカテゴリーのページにアクセスが多いか)を知っておくことが SMO の効果を見る上では重要になってくるのだ。
一方で、SNS や Blog やレビューなどの情報を購買の判断材料にはしたものの、直接リンクではなく検索などからサイトを訪問した場合には、Web 解析ツールではその訪問をソーシャルメディアの効果として認識することはできない。このような場合であれば、購入や資料請求などの申込み時に「このサイトを知ったきっかけは?」といったアンケートを実施(回答には各ソーシャルメディアを並べて該当のものにチェックを入れてもらう)することで Web システム側で情報を取得することも一つの方法として考えられる。
Web 解析ツールによってはこういったアンケート結果を取得できるものもあるので、ツールの機能を活用するのも良いだろう。
クチコミの効果測定は基準が難しく、まだ始まったばかりの取り組みではあるが、今後はソーシャルメディアによるクチコミ効果という観点でも Web マーケティング施策やサイト改善を考えていくことが重要になるということを念頭に置きながら、Web 解析データを眺めてみてはいかがだろうか。