Microsoft は自社開発のオフィス文書ファイル仕様『Office Open XML』(OOXML) の国際標準化機構 (ISO) 標準としての承認について、ついに必要な数の賛成票を得た。これにより目的を達したかに見えた同社だったが、強引とも取られかねない標準化に向けた働きかけが災いし、再び欧州委員会 (EC) から調査を受ける羽目になったようだ。
1月には、OOXML が競合他社製品との間で十分な相互運用性を備えているかをめぐり、EC による調査が開始されている。それとは別に今回、何かと議論を呼んだ OOXML の標準獲得プロセスにおける Microsoft の戦術について EC が調査に入っていることを、同委員会の広報担当が認めた。
一般に標準化機関の中でも最も権威ある組織とみなされている ISO は、2日の時点で、Microsoft が推進する OOXML が ISO 標準と承認されるに十分な数の票を加盟国から獲得したと発表していた。これで OOXML は、既に ISO 標準である OpenDocument Format (ODF) と競合する、新たな標準規格となる条件を満たしたことになる。
Microsoft および欧州の標準化機関である Ecma International の働きかけによって、以前は OOXML 標準化に反対票を投じていた国のいくつかが3月29日の締め切り間際に賛成に回り、OOXML の標準化が認められることになった。これを受けて、反 OOXML 陣営は締め切り前よりもいっそう激しい攻撃を開始した。OOXML の支持者たちは標準化の承認プロセスそのものをねじ曲げており、これは法には反していないかもしれないが、反倫理的な行為だというのが、反対陣営の主張だ。2日の発表以来、承認プロセスにおける「不正行為」の告発が相次いでおり、その一部は加盟国からの公式な不満表明に発展している。