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Google Analytics「ユーザー定義レポート」のリスティング広告への活用■ユーザー定義レポートとは?
現在の Web 解析レポートは検索キーワード、検索エンジン、閲覧ページ URL、参照元ドメインといった計測分類を縦軸、ページビュー数、ユニークユーザー数、コンバージョン数、クリック数、訪問数、閲覧時間といった数値指標を横軸にそれぞれ並べる形でおおむね構成されている。 計測分類、数値指標ともに Web 解析ツールの性能向上にともない様々な情報を取得できるようになってきているが、とりわけ「会員登録時に“女性”と登録した人のみのアクセス傾向を知りたい」といったユーザー属性情報を取得したいというニーズに対しては各ツールともカスタマイズにて対応するツールが多い。 Google Analytics で上記のようなユーザーの属性別分析を行う場合「ユーザー定義レポート」という機能を使うことで分析できるようになる。このレポートは計測対象ページにトラッキングコードを埋め込むだけでは何も値を表示しない(not set と表示される)のだが、設定をすることで様々なデータを表示するようになる。設定方法自体は極めてシンプルで、計測対象に「_utmSetVar(項目名)」を埋め込むだけである。 ■ユーザー定義の設定シーン 例えば、会員登録制のサイトで既存会員のみのアクセス傾向を分析したいという場合、登録完了ページに以下のような設定をする。 (例)会員登録完了ページが表示された時に「既存会員」というユーザー定義を設定する。 =onload イベントを使用する。 <body onload=“javascript:_utmSetVar(既存会員):”> これでユーザー定義レポートで既存会員のみに絞り込んだデータを確認することができるようになるのだ。注意点としてユーザー定義レポートは cookie を使った計測の為、cookie が削除されたりそもそも cookie が無効である場合は計測ができない。また複数のユーザー定義を設定した場合 cookie 内の情報が上書きされるので注意が必要だ。 ■ユーザー定義のリスティング広告への活用方法 ユーザー定義を設定した場合、更にそれぞれのユーザー定義ごとの閲覧開始ページや流入キーワードといったデータも確認できるようになる。これを利用することで、ユーザー属性毎に訴求効果の高い検索キーワードを調べるといったことも可能となる。 例えば、今後“女性”への訴求を強めていきたいと考えている場合、アンケートなどを実施して性別情報を取得することができれば、ユーザー定義レポートで“女性”に特化した流入キーワードの効果を確認することができる。このレポートから、女性への訴求効果の高い検索キーワードが見つかるかもしれない。 ユーザー定義を使用することで、ターゲットユーザーに効率よく訴求できるキャンペーンの実現が可能になると考えられるのだ。 上記と同じ要領でユーザーの“都道府県”データを取得できる場合、広告の地域ターゲティングの設定にデータを活用するということも考えられる。例えば、「東京都」「神奈川県」「埼玉県」「千葉県」とドロップダウン式に選択できる場合、それぞれの都道府県別にその後の流入キーワードの分析が可能だ。 これにより「東京都属性のユーザーでのみ流入しているキーワードの CV 数」といった分析ができるようになるのだ。デフォルトで用意されているレポートでもこうした流入地域の表示は可能だが、IP アドレスを元に地域を特定したデフォルトのレポートよりも、ユーザー定義を使用した方がより精度の高い地域分析が可能になると考えられる。地域ターゲティングを実施する際にこうした精度の高い地域データを活用できればより効率の良いキャンペーンの展開につながることが期待できる。 また、リスティング広告のランディングページ最適化(LPO)の効果を正確に計測する為にユーザー定義を使用することが考えられる。 Google Analytics ではランディングページに訪問したユーザーの CV 数を調べる場合、同一セッション内の効果が確認できる一方、セッションが切れた後に別のページを経由してコンバージョンした場合はランディングページの効果としてコンバージョンを計測することができない。しかしユーザー定義では有効期限の長い cookie を使用して効果を計測しているため、cookie が削除されない限りセッションに関係なく効果を計測することができる。 上記の特性を活かして A/B テスト実施時にそれぞれのページの訪問者にユーザー定義を使用することも考えられる。ランディングページの時と同様セッションに関係なく長期的な効果も含めた効果の比較ができるようになるため、より細かく効果を計測できるようになるのだ。 このようにリスティング広告における ROI の改善という点で、ユーザー定義によるセグメント分析は非常に有効な機能となっているので、是非ご活用いただきたい。 (執筆:株式会社アイレップ Web 解析チーム 久光 英太) 記事提供:アイレップ
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