独立型 OS の未来はさほど明るくない。少なくとも、Novell でオープンソース担当の最高技術および戦略責任者を務める Nat Friedman 氏はそう語っている。Novell は16日、Linux アプライアンス市場への参入を正式に発表した。
Novell が発表した『SUSE Appliance Program』は、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) が、統合ソフトウェア アプライアンスを開発できるよう、アプライアンスとの親和性の高い SUSE Linux を提供することを目指している。
今回の動きは、Linux アプライアンス市場が rPath や Red Hat の提供する Linux ベースのソフトウェア アプライアンスによって活性化している流れのなかで、Novell がシェア獲得を狙おうとするものだ。IDC の予測によれば、同市場は2011年には7億ドル規模の市場に成長する可能性があるという。
「この発想のベースは、独立型 OS は終わっているということだ。単体で OS を購入し、そこからスタックを築いていくような作業は (中略) 自宅で自動車を1から作っているのも同然に思えるようになるだろう。人々はもうそんな作業はしなくなる」と、Friedman 氏は取材に応えて語っている。
SUSE Appliance Program のようなモデルでは、OS は、その上で動作するアプリケーションに合わせて構築、設定済みになっている。その結果、OS は物理的なハードウェア上にも仮想イメージ上にも容易に配備でき、ISV が自分たちのアプライアンス製品のバックボーンとして使いやすくなる。
競争が激化する一方のこの市場に、Novell は、SUSE Appliance Program で参入していくことになる。同市場は、Red Hat の元従業員が率いる新興企業の rPath が2年前に、アプライアンス製品をリリースして開拓した。そして、Red Hat も昨年11月に、同じく自社のアプライアンス戦略を発表している。