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2008年4月28日 09:00

Web 2.0 時代の障害対策はどうあるべきか

著者Susan Kuchinskasオリジナル版を読む海外海外発
インターネットを使ったビジネスでは、冗長性がすべてだ。しかし、「99.999」%の連続稼動性を確保しようとするのは、コストの無駄遣いかもしれない。

wiki の無料ホスティング サービスを提供する Wikia のエンジニアリング担当ディレクタ、Artur Bergman 氏は、サンフランシスコで開催された『Web 2.0 Expo』(22日-25日) で、事業運営について上のような率直な意見を述べた。十分に使えるアプリケーションと、エンドユーザーによるデバッグからなる Web 2.0 文化について語る一方、Bergman 氏は、Web に存在するすべての企業に役立つアドバイスを行なった。

2007年7月、サンフランシスコで大規模な停電が発生し、同地域にあるデータセンター 365 Main でシステムがダウンするという事態が発生した。365 Main は、近隣にある多くの Web 2.0 新興企業にサービスを提供している。365 Main にはバックアップ用発電機が8基あり、その8基をバックアップする発電機がさらに2基あって、さらには蓄積したエネルギーを使う無停電電源装置を1基備えているため、停電の影響は受けないはずだった。

にもかかわらず、365 Main のシステムはダウンし、craigslistTypePad を含む多数のサイトが最大12時間オフラインになった。

「本当に必要なレベルを200%上回る (データセンターのバックアップ システムを) 構築したために、かえって全体が複雑になったことが失敗を招いた」と Bergman 氏は聴衆に語った。

とはいえ、結果として起こったサイトのダウンは 365 Main の責任ではない、と Bergman 氏は話す。「365 Main を唯一のデータセンターにしていた全企業の責任だ。どんなものでも動かなくなる可能性を想定しておかなくてはならない。自社のデータセンターも含めて」

昨今、新興企業が次々と誕生しているが、彼らが地震などの障害に備えているのか疑問だと Bergman 氏は言う。そうした企業の中にはアプリケーションを提供し、その同じサーバーでドメインも運用しているところがある。その状態でサーバーがダウンしたら、企業はユーザーと連絡を取ることさえできなくなってしまう。

新興企業でもう1つ問題なのは、事業運営に携わるスタッフが、自分たちの仕事は自社の業績にどの程度貢献しているのか ―― あるいは損失を与えているのか ―― 具体的な数値として把握できていないところだと Bergman 氏は指摘する。

たとえば、ほとんどの企業は99.999%の稼動性、いわゆる「ファイブ ナイン」を目指す必要はない、と Bergman 氏は話す。実際、オンライン ゲーム『World of Warcraft』といった非常に大規模なサイトでも、稼動性は97〜98%程度だという。

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