オープンソース製品ベンダーの Red Hat ならば答えは明白で、オープンソースの管理製品を開発することだ。同社はまさにこれにあたる製品、『JBoss Operations Network (JON) 2.0』を6日にリリースした。ただし JON は、今のところ完全なオープンソース ライセンスによる提供には至っていない。
Red Hat がミドルウェア管理製品を投入する背景には、ミドルウェア プラットフォーム『JBoss』事業を強化して、数十億ドル規模に及ぶ同市場でのシェアを拡大するという狙いがある。管理製品市場は、IBM の『Tivoli』や Hewlett-Packard の『OpenView』が支配的だが、JON 2.0 はわずかながらでも同市場に食い込む製品といえる。
Red Hat の管理ソリューション担当副社長 Katrinka McCallum 氏は、JON 2.0 について「JBoss に関し、OS 階層から JBoss 環境を全体的視点で捉えるための相互関係に至るまで、われわれの持つ深い理解を用いる最良のアプローチだ」と語った。
「これは、現在の Tivoli や OpenView では捉えることのできない本当に価値ある情報だ。われわれは企業として、当社のミドルウェアと OS プラットフォームを利用した、この管理ソリューション構築に注力している」
JON 2.0 は、一貫性のあるアプリケーション配備を支援する。管理者は複数のサーバー上に、試験済みの認定アプリケーション スタックを遠隔的に配備することが可能だ。またコンプライアンス要件に対応した一貫性のある構成設定を管理者が展開することで、より高いセキュリティを実現する。
さらに JON 2.0 では、Web サーバーやアプリケーション サーバーの健常状態を監視することも可能で、管理者は事前に問題を認識できる。McCallum 氏によると、JON 2.0 は、環境下で発生している事象を見通せるエージェント型の技術も備えているという。データは、傾向把握のために保存し、特定の測定値が基準を逸脱した場合にアラートを生成するためにも用いられる。