普及進まぬ『Windows Vista』、ようやく企業への導入が始まるかMicrosoft の共同創設者、Bill Gates 氏は間もなく経営の第一線から身を退く予定だが、5月の第2週は同氏の『Windows Vista』に関する積極的な発言が目立った。特に同氏は、2007年1月30日の初出荷以来、Vista のライセンス販売数が1億4000万件を超えたという同社の主張を、ことさらに吹聴していた。
実のところ、この数字は新しいものではない。同社の幹部たちは最近、頻繁にこの数字に言及しており、直近では4月24日、同社の2008会計年度第3四半期 (1-3月期) の決算発表に関する金融アナリストたちとの電話会見の中で触れている。 Microsoft はこの数字の内訳の公開を拒否しているが、Vista のライセンス販売の多くが小売店での新規パソコン販売に由来するものという可能性がある。加えて、同社は OS の販売実績に関して、Vista の1つ前の OS である『Windows XP』と Vista を分けず、販売総数のみを発表している。 しかしながら、同社の1-3月期における Windows クライアント販売実績は基本的に横ばいで、一部の観測筋は、より利益率の高い Vista の企業向け販売の立ち遅れが売上の足を引っ張る要因の1つになっているのではないか、と指摘していた。 とは言うものの、Vista の販売実績はそれほど悪くはない。 市場調査会社 Gartner の調査ディレクタ George Shiffler 氏は、取材に対し次のように語った。「企業に導入されている割合という点では、Vista は、(出荷開始からの経過日数で) 同じ時点の XP に比べて、ずっと進んだ位置にいる」 だが、Shiffler 氏によると、これまでのところ、企業顧客の社内ネットワーク内における OS 置き換えの多くが、『Windows 2000』から Vista への乗り換えだという。 Gartner の世界市場予測によると、インストール ベースで見た場合、企業向け OS に Windows 2000 が占める割合は、2007年は15%だったが、2008年は8%、2009年はわずか4%へと減少する見通しという。 Windows XP についても、2007年の71%から、2008年は63%、2009年は47%へと減少すると予測されている。一方、Vista については、Microsoft が1-3月期に『Windows Vista Service Pack 1 (SP1)』をリリースしたこともあって、導入が徐々に加速する見通しだ。 Gartner は Vista の普及率について、企業による導入が盛んになるため、2007年の4%から、2008年は19%に急増し、2009年にはさらに倍増して39%になると予測している。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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