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2009年7月4日
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Webビジネス2008年5月20日 09:00

IT業界に女性は多すぎるのか?

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Gartner によると、IT 業界における女性の割合が低く、また、1996年に全世界で42%だった数値も、2004年には32.4%へと減少傾向にもあるという。さらに、米国など一部の国ではこれが30%以下となっている。

しかし、この数字からは問題の一部しか分からない。大学で IT 関連分野を専攻するのは男性より女性の方が少ない。専攻する学生のなかでも、女性の方が中退もしくは専攻を変える割合が高い。そして、IT 関連の仕事に就く女性は退社や転職の可能性が男性より高い。さらに、IT 関連の管理職となると女性は非常にまれな存在だ。IT 分野では、上に行けば行くほど女性を見なくなっていく。

IT 業界の女性を擁護する人々によると、このように性別が顕著にアンバランスな状況は、理想的人物像の不在、 IT の専門家はダサくて「おたっきー」だという幅広く浸透した固定観念、そして職場における性差別など、数多くの問題が原因となって生じたものだという。

NPO や大学は、 IT の現場に女性が少ない原因を理解するために数百万ドルを投じており、運動家たちも対応に懸命だ。彼らの活動は高く評価するが、なかには有害無益な構想もある。
「理想的人物像不在」の件

「Women in IT Forum」会長の Rebecca George 氏は、IT 分野における理想的人物像の不在を嘆き、「小学6年生の教室でだれか女性プログラマーを知っているかどうか聞いても、たぶんだれも手を挙げないだろう。その一方で、医師、弁護士、先生には理想的人物像がいくらでもいる」と Register に語っている。

この主張は間違っている。小学6年生の大半は男性プログラマーだって知らないだろう。子どもでも個人的な知り合いのいる医師や先生は、理想像を見つけやすい職業なのだ。さらに重要なことは、IT の仕事を選ぶ人は、だれかをまねたい願望があるからではなく、コンピュータシステム、ネットワーク、そして複雑な 問題を解決することが好きだから選ぶのだ。

理想の人物像がいると、最悪の場合、その人物像のようになりたいと思って IT の道へ進んでしまう人が出てくる。IT は競争が非常に激しく、ものすごくやりがいのある分野だ。その仕事が好きだというのではなく、理想の人物像のようになりたいとの理由で IT 業界に進むことにした人々は障害にぶつかることになるだろう。

「IT はダサい」の件
George 氏によると、IT 業界に女性を集めるには、「IT が、靴下のままサンダルを履いて歩き回るオタクだけのものではなく、だれにでもできるのだということを小学生のうちから納得させる必要がある」という。

IT の適性がある人は、仕事をするときの服装よりも仕事自体が好きな傾向にある。俳優、モデル、技術コラムニストなど、見た目が重要で、イメージが基本になる仕事は多いが、IT はそこには含まれない。

われわれは女の子に対し、 IT がトレンディーでファッショナブルだなどとは言わず、男女関係なく事実だと思うことを言うべきだ。つまり、トレンディーやファッショナブルであることを重視するのはむなしく無意味であり、IT のキャリアは興味深く、やりがいのあるものだと言うのだ。この主張をこきおろすお子様は IT 向きではなく、無理にこれを専門にするべきではない。

「職場における性差別」の件
ニューヨークにある Center for Work-Life Policy の経済学者で Center for Work-Life Policy 初代所長の Sylvia Ann Hewlett 氏は、Harvard Business Review で出版される調査の指揮を執った。この調査では、「技術スタッフ」の約41%(IT や科学などの各種技術系の専門家など)が女性だったものの、その半数以上が40歳になるまでにやめてしまうことが分かった。この調査は、職場における性差別と残業を要求する「カルチャー」が自然減の主な原因だとしている。

女性の割合が高まっている従来のホワイトカラー(医師、弁護士、会計士、営業、マーケティングなど)の多くは、職場の性差別があるにもかかわらず、性別のバランスのとれた職場への転換を果たした。

IT 業界でも、ほかの業界でも、女性は自分の仕事を遂行するという確実な願望から慣行化された性差別に耐え、それを克服する。やる気のあるこれらの女性は、自分たちの仕事に対する情熱から、性差別に立ち向かい、対決し、徐々に排除していった。IT の現場において女性の数が減少しつつあることは性差別だけでは説明が付かない。

筆者は、IT 業界の長時間労働が「カルチャー」の結果だという Hewlett 氏の主張にも同意できない。それが IT システムの複雑化、企業側の期待の高まり、業界の激しい競争、周期的かつ無情に繰り返されるコスト削減の結果であることは明確だ。長時間労働は当面の間、IT の不運な現実として残り、職場の「カルチャー」を変えても厳しい現実が変わることはない。

積極的行動のソリューション
カーネギーメロン大学(CMU)は、女性獲得に向けた性差別是正措置を講じた。たとえば、彼らは合格条件の1つとしてのプログラミング経験の重視をやめた。その埋め合わせのため、彼らは1年生レベルの短期集中プログラミングクラスを用意し、コーディング経験のある学生に追いつけるよう、プログラミングの初心者に必要な情報を提供した。このカリキュラムは成功を納めたと見なされ、ほかの大学のモデルになっている。

しかし、この概念のどこが問題なのだろうか?

CMU のプログラムは、 性別のバランスをとるためのほかの構想と同じミスを犯している。学校や職場で競うことになる相手よりも本当は関心が低いかもしれない女性に焦点を当てて女性の割合を引き上げようとしているのだ。関心の低いこれらの人々は性別に関係なく、強い関心を持つ自発的な人たちより失敗する割合が高い。

質問:現在、これだけの無償プログラミングツール、情報、そしてアイデアがネット上にあるなかで、まったくプログラミングをすることなく18歳になるのはどのような人間だろうか?
回答:プログラミングに興味のない人間である。

IT における性別のアンバランスを理解するために浪費された膨大な予算は、自らプログラミングを学習する意欲のある子どもと、そのような意欲のない子どものその後の IT 業界における成功に関する調査にも多少は使われたのだろうか?

筆者には、IT を勉強し、IT 業界に就職し、その後も IT 業界にとどまり続ける男性の数が女性より多い理由が本当に分からない。正直、紹介できるソリューションもない。

固定観念や性差別などの各種要因にも一因があることは確かだが、女の子(男の子も然りだが)に無理やり好きでもない職業を選ばせることは誰の役にも立たないとも考える。理想の人物像や固定観念への反論など、誤った動機をちらつかせることだって役に立たない。

機械、システム、そして複雑な問題を解決する行為が好きでなくては、IT の仕事を楽しめる可能性も、そこで成功を納める可能性も低い。

どの業界でもそうだが、性差別、不平等賃金、見えない社内ポリシーの壁の撤廃は支持すべきだ。しかし、さほど興味もない業界に女の子を無理やり連れ込んで失敗させるのはやめようではないか。

IT 業界には女性が多すぎるのか?もちろん、そのようなことはない。しかし、性別のバランスを追求する善意の人々の誤った勧誘方法で不幸なキャリアに誘い込まれた女性が多すぎることは危惧している。

以下も参照いただきたい。

Omigod! There's a Woman in the Data Center!(まあたいへん。データセンターに女性がいる)

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