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ビジネス2008年5月27日 09:00
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Leopard は Vista 熱に感染したのか?

この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20080527/8.html
著者:Adrian Kingsley-Hughes
海外internet.com発の記事
ユーザーを重度の Vista 熱に感染させたのは単に筆者の責任なのだろうか、それとも Apple Mac OS X の最新バージョンが悪いのだろうか? 話を進める前に、まず Vista 熱について説明しておく。

Vista 熱とは
Vista 熱の根本的な原因は分かっていないが、この病気には OS の新しい機能や仕様に対して非常に強い嫌悪感を抱くという症状がある。

Vista 熱患者の多くは軽症で、治療しなくても完治する。しかし、ごく少数だが(首尾一貫していないフォントスタイルやカラーの選択といった)ささいな問題でも激怒する発作を起こすという深刻な症例もある。

Vista 熱は当初、Windows Vista ユーザーだけが感染していたが、今ではほかの OS のユーザーにも感染が広がりつつある。

新しいリリースが出るごとに OS が複雑化しつつあるのは間違いなく、新リリースになって複雑化すると、完全に安定したメジャーバージョンの OS を目にする確率はゼロに等しい。OS を買いたくても初期導入者(「お金を出してベータテスト参加権限を購入したベータテストの犠牲者」とも言われる)の苦しみを味わいたくない場合は、Microsoft ユーザーなら最初のサービスパック、そして Mac OS ユーザーなら最初のアップデートパックの登場を待ちたい。

ここまで来れば、OS はほぼ完成の域に達しているはずだ(ただ、XP SP2は基盤の OS から劇的な向上を遂げ、筆者のこのルールに当てはまらないかもしれないが、SP2 の登場は、セキュリティの脅威が急速な変化を遂げたためだ)。

Windows Vista の工場出荷版登場直後(2006年11月 … あのころは景気も良かった)から、同 OS には大量の批判が集まり始めた。一部(実際はかなりの数)は、パフォーマンスの問題や、ハードウェアおよびソフトウェアの互換性など、批判を受けるに値するものだったが、それ以外は単に細かい注文に過ぎなかった(フォントの不一致、カラー、マージンといったものにたいするグチだ)。

Vista が疑いの目で迎えられたのも当然だった。実際、それは予想通りのことだった。Windows XP があまりにも長い間使われてきたため、だれもが OS の変更に伴う苦痛を忘れてしまい、新しいことは即座に良いことにつながると考えていた。

XP は何年も前から利用されており、多くのユーザーは惰性で使っていた。全体的に見ると、ユーザーは(たとえどのようなものでも)変化が好きではなく、Vista が確実な変化をもたらしたため、あらゆるタイプのユーザーが Vista 熱を発症しても意外ではなかった。

筆者は、Vista の苦戦を予想していたが、Mac OS X 「Leopard」の方はもっと楽に浸透するとの予想だった。それはなぜだろう? 

簡単だ。Mac のエコシステムは Windows のエコシステムよりもはるかに閉じた世界で、失敗が発生する部分も大幅に少ない。新 OS のリリース時も、Mac OS がサポートしなくてはならないハードウェアは Windows のそれよりはるかに範囲が狭く、その結果、平均的な Mac OS のアップグレードは Windows のアップグレードよりはるかに苦痛が少ない。

リリース直後に Leopard のインストールで問題が発生しているというニュースが Web で流れ始めていることを知った筆者の驚きを想像していただきたい。

ユーザーは Leopard へのアップグレード時に、ハングアップが発生したり、システムのフリーズ画面まで表示されたという不満を訴えていた。なかにはこれらの問題にあまりに悩み、前バージョンをダウンロードするという、不満を抱く Vista ユーザーと同じ行動に出たユーザーもいた。筆者も個人的に、OS のアップグレード(しかも Mac OS のアップグレードにもかかわらずである)で自分のシステムが使えなくなったことにショックを受けた、という数十人の Leopard ユーザーから話を聞いた。

確かに、システムが使えなくなってしまうことに不満を訴えるのは正しいことだが、 Vista 熱ではさらに別の症状が出る。 Vista 熱には、完ぺきではないからといって、ほぼすべての細かいことについて不満(グチとも言う)を訴える症状もある。だから、Apple が深刻な問題の大半を解決し、インターフェースまでチューニングしてきたのに不満の声がおさまらないのだ。

いったん不満が出始めると、それはもう止まらなくなる。筆者はここ数週間だけでも、Leopard に関連する1つの側面、機能、仕様、あるいは問題について不満を訴える Blog への書き込み、Web ページ、そして掲示板を無数目にしてきた。

Mac ユーザーの間で Vista 熱が大流行している背景にあるものは何だろうか? 筆者は、Mac ユーザーベースの拡大と少なからず関係があるのではないかと憶測してみたい。彼らの多くは、自分たちの問題の解決を期待して Windows から Mac に乗り換えてきたのだ。

過度の期待から失望が高まることほど嫌なことはない。もちろん、Mac OS は素晴らしいが完璧ではない。また、当然ながら最終的に完成される OS は1つもない。

OS に不満を訴えることが普通になるのなら、人々が望むのは開発者が思い描く OS ではなく自分たちが望む通りの OS だという考え方に Microsoft も Apple も慣れなくてはならない。
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