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検索エンジン会社提供のサイト管理ツールで実現できること・できないこと(後編)先週からの続きとなるが、サイト管理ツールだからこそ実現できるユニークな機能について具体的に見ていこう。
■動的 URL の処理指示ができる Yahoo! 検索サイトエクスプローラー Yahoo! 検索サイトエクスプローラーのユニークな機能は、検索結果表示における動的 URL(引数を持つ URL、あるいは「;」「&」「?」の文字列を持つ URL)の処理を設定できることだ。トラッキングやセッション ID などの事由により引数を持つ URL がある場合、そのまま放置するとインデックスや検索ランキングに悪影響が出る可能性がある。 たとえば、実質的なコンテンツが同じであるにもかかわらず引数だけが異なるページが多数存在する場合、検索エンジン(YST)側で重複コンテンツと認識できなかった場合に、どちらも該当検索キーワードに対し等しく関連性を持つため(実際にはバックリンクなど他の要因により完全競合とはならないかもしれないが)、検索順位を互いに争う状況が発生する。あるいは、引数が異なるページにバックリンクが集まるためにリンクの分散といった問題も発生する。 そこで、Yahoo! 検索サイトエクスプローラーにてあらかじめ非表示にしたり値を固定する引数を設定しておくことで、URL が自動的にリライトされ効率的に YST にインデックスさせることが可能となる。たとえば、netshop?product=1&sid=98yadh765 という URL 文字列が存在した時、「sid」を非表示にすることで netshop?product=1 とすることができる。 Yahoo! 検索においては、日常的なインデックス更新や小〜中規模のアルゴリズム更新のタイミングにおいて、突然一部の Web ページの検索順位が大幅に下落するケースがあるが、その中のいくらかの要因はこうした同ドメインまたは同コンテンツ間における内部競合が原因と推定されるケースである。 URL における引数の処理はサイトのシステム構築段階において基本要件として定義し、そもそもこうした検索エンジン上での問題が起こらないようにしておくのがベストであるが、その対処が無理だった(すでにシステムが構築されてしまっている)場合で、サイトエクスプローラー側の設定で解決できる問題であるなら是非活用した方が良いだろう。 ちなみに Google ウェブマスターツールでは同様の機能を実現するツールは提供されていない。しかし、Google ではこの問題が解決できないのではなく、検索アルゴリズムによって自動的に処理してくれるので、あえてサイト運営者側が何かのアクションをしなくても問題なくインデックスされるようになっているので心配する必要はない。ただし、問題発生リスクを100%排除するためには、不適切な動的 URL が生成されないようにすることが望ましい。 ■Google からの連絡が届く「メッセージセンター」 個別の機能に目が向いてしまいがちな Google ウェブマスターセンターであるが、「メッセージセンター」にも注目しよう。メッセージセンターとは、Google がサイト管理者に対して何か連絡事項がある時に利用されるツールだ。具体的には、あなたのサイトに品質ガイドライン違反に該当する箇所、あるいはその恐れがある場合に、このメッセージセンターを通じて Google からの連絡が行われる。 たとえば、あなたがリスクを問わず検索順位上昇を目的とした、隠しリンクスパムと判断されかねないグレーな手法を用いたとしよう。それが Google のサーチクオリティ担当の判断によりガイドライン違反と判断された時、Google はサイト運営者に対して、「警告」のメッセージを送る。 幸い(?)にも、たとえ明白な検索エンジンスパムを行ったとしても今日の Google は突然インデックスから削除するわけではなく、あなたがガイドラインに違反していることを指摘し、○日以内に問題の箇所を修正しない場合はインデックスから削除する旨を通知してくれる(※ガイドライン違反の内容によって、警告の内容は異なるが、おおむね、その箇所を修正しなければインデックスから削除する、という趣旨のメッセージが届く)。 サイト上に電子メールアドレスが記載されていても、警告メッセージの送信主が本当に Google であるかを証明できないので、このメッセージセンターを通じて連絡をとってくる。たとえ Google ウェブマスターセンターのアカウントを開いていなくてもこのメッセージセンターを通じて届く(メッセージがストックされる)。ただ、サイト運営者がこのメッセージを見るためにはアカウントを持たなければいけないので、結局は利用した方がいいということだ。 「私はスパムみたいな怪しいことはしてないから関係ない」という人がいるかもしれない。しかし、確かに検索エンジンスパムは明確な意図と悪意がなければ実現できないが、サイト制作上の不手際やコーディングのミス、あるいはアクセシビリティー上良かれと思ってやったことが結果的にガイドライン違反とみなされる場合もあるので、あなたがスパムをやっているという自覚がある・ないにかかわらず、きちんと検索エンジン(Google)にインデックスされることを望むのであれば、万が一のためにメッセージセンターはチェックする(つまり Google ウェブマスターセンターは使ってみる)ということをしたらいかがだろうか。 (執筆:株式会社アイレップ 取締役 SEM 総合研究所 所長 渡辺隆広) 記事提供:アイレップ
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