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2008年6月25日 10:00

日本と韓国の検索サービス比較4―知識検索で1位に成長した Naver

今回は日本と韓国の知識検索について見てみよう。

韓国の Web サイト中、1位を占めているポータルサイト「Naver」が、1位の座を確固たるものとしたのには、知識検索の大きな貢献がある。知識検索とは、とあるユーザーが気になっている事柄に対し、他のユーザーが回答してくれるという形のサービスだ。

以前にもこうしたサービスを提供する業者はいくつかあった。とくに「DBdic」という Web サイトは、2000年に知識コミュニティサイトをオープンし、韓国における知識検索サービスの基礎を築いた Web サイトと言える。

DBdic の場合、インターネット上に集まった知識をまとめて出版するなど、当時としては画期的なサービスで人気を集めた。しかし2002年9月、質問サービスを有料転換することで、利用者からそっぽを向かれ始めてしまった。

このような状況で2002年10月、Naver は無料サービスの「知識 in」サービスをオープンし、DBdic から離れていった利用者を呼び集め始めた。

質問に対して、素早く正確な回答がなされるには、回答できる利用者が多いことが重要なのだが、Naver はこのような利用者をすでに確保していたという長所があった。さらに質問と回答を検索対象に含めることで、Web ページで探せなかった検索結果を補完するという効果をあげるようになった。

知識検索サービスは、オープン以降毎月20〜30%ずつ、ユニークユーザーが増加するなど、急速な成長ぶりを見せた。2008年5月時点で、Naver のユニークユーザー中、知識検索の利用者は70%と高い比率を見せている。

さらに知識検索を通じて、他の検索サイトでは探すことのできない情報を、Naver でのみ検索できるという認識が広まることで、検索サイト中で1位に飛躍するきっかけを作り上げた。

Naver の知識検索の成功にあずかり2003年、「Yahoo! KOREA」、「empas」など他のポータルサイトも似たようなサービスの導入に踏み切ったが、すでに市場を占有した Naver に追いつくには役不足であった。

emaps の場合、Naver の知識検索に追いつくため、 DBdic を買収、既存の質問と回答の DB を活用した知識検索サービスをオープンした。しかし Naver の知識検索サービスと差別化できるほどの要素を持たない、類似したサービスだけでは市場を逆転することはできなかった。

日本でも最近、知識検索サービスが大きく成長する傾向にある。「Yahoo! 知恵袋」のユニークユーザー数は、2008年3月の時点で1,261万人となり、前年度の465万人と比べると2.7倍増加している。成長期を過ぎて安定期に差し掛かった韓国の場合、Naver の知識 in の利用者は2,009万人(Rankey.com 調べ)で、前年度に比べてもほとんど変化がない。

日本の知識コミュニティの元祖は「OKWave」だ。韓国の場合、独自の知識コミュニティサービスが、ポータルサイトの知識検索サービスより先に登場したものの、ポータルサイトに買収されたり、なくなってしまったのに対し、日本の OKWave はサービスを持続しており、「goo」などのパートナーサイトに知識コミュニティサービスを提供する形で成長し続けている点が異なるといえる。

OKWave は「教えて!goo」、「MSN 相談箱」など、ポータルサイトにおける知識検索サービスを提供するなど、間接的な方法で知識検索サービスをリードしている。また英語や中国語サービスを通じて、海外市場への進出も狙っている。


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