|
事業仕分けによる次世代スーパーコンピューターの開発予算削減について、どうお考えですか?
|
ヤフージャパンの「Yahoo! ウィジェット」戦略■Yahoo! ウィジェットとは
Yahoo! ウィジェットは元々コンファビュレイター(Konfabulator)として Pixoria が開発、販売するシェアウェアだった。ベースも JavaScript と XML という現在のウィジェット、ガジェットと変わらないもので、Pixoria の Web サイトで公開していた Konfabulator 用ウィジェットは1,000を超えていたほどである。 ・Yahoo! ウィジェット登録数:(日本版)【299】 ・Yahoo! Widgets 登録数:(米国版)【4,811】 ※上記数値は Yahoo! ウィジェットギャラリーに掲載されている2008年6月時点の数値。 ■優位性と課題 <優位性> 日本のネットサービス圧倒的ユーザー数を誇る Yahoo! JAPAN が提供をしていることから、開発者やユーザーへのサービス訴求を図るのが他社よりも有利である。 ネット人口の大部分をユーザーとして抱えている特性から、ネットに詳しくないユーザーへの配慮を行っている点も大きな特徴だ。例えば Yahoo! JAPAN ID との連携が可能なので「Yahoo! オークション」や「Yahoo! メール」、といったサービスをウィジェット上で実装することが可能だったり、オートログインもできるようになっている点はユーザーにとってありがたい機能だろう。 <課題> 強いて課題を挙げるとすると Microsoft や Apple のようにプリインストールが現状ない点だろう。ユーザー自ら「Yahoo! ウィジェット」のサイトへアクセスし、自身でエンジンをインストールするには多少ハードルがある。まだウィジェット、ガジェット自体の存在を、まだ多くのユーザーが知っている状況ではないのでなおさらである。 対策としてそういった課題解決にも積極的に取り組んでおり、Yahoo! ツールバーに Yahoo! ウィジェットエンジンインストールのレコメンド機能をつける方法や、PC 内に Yahoo! ウィジェットエンジンをバンドルして出荷するなどの経験もある。こういった活動をすることで OS プリインストールでないという普及に関する課題を克服している。 ■ユーザーと開発者に対して Yahoo! ウィジェットを利用するユーザー、開発者に対しての戦略をヤフー株式会社サービス統括部企画2部 製品企画 ビジネス企画 菊地裕信氏よりコメントをいただいたものも含めて紹介する。 <ユーザーに対して ウィジェット初心者の方にも配慮> まずはウィジェットの数を増やしていくことで、バラエティ豊かなウィジェットを送り出していき、ユーザーに選択する楽しみを与えていくことが最も重要な点である。 冒頭でも述べたとおりウィジェット自体の数も国内はまだ少ないため、この数値を米国の Yahoo! Widgets のギャラリーに掲載されている数並み(約4,000以上)にしていきたいと語る。 Yahoo! JAPAN は日本のネットユーザーの多くが利用しているサービスのため、ウィジェットに対する趣味・嗜好も様々だ。そんなユーザーの興味に対応するにはウィジェット初心者から上級者、男女年齢も問わない様々な方に満足していただけるためのラインアップが必要で、もっと広く様々な層に使って頂く方針だ。 どうしてもウィジェット、ガジェットというとネットサービスに精通し、PC スキルも高い一部の層が使いこなしているイメージがあるが、そういったイメージを Yahoo! ウィジェットでは変えていこうとしている。 その取組みの一環として特集サイトと連動したウィジェットコンテンツの活用がある。例えば、機動戦士ガンダム総力特集と連動した「ガンダムウィジェット」※1など。こういった取組みはウィジェット初心者には馴染みやすく、ファンも多いため満足度は非常に高い。 まずはこういったキャラクターウィジェットなどで Yahoo! ウィジェットを知ってもらい、そこから便利ツールなど PC ライフを豊かにするためのツールとして使いこなしてもらうのがユーザー向け戦略の1つである。 <開発者に対して 2つの特徴> ウィジェットを制作したら Yahoo! ウィジェットのギャラリーに掲載可能だが、そのウィジェットギャラリーのサービス向上に力を入れている点が Yahoo! ウィジェットの特徴だ。 具体的には各ウィジェット項目に付随している「コメント」欄の活性化であり、この機能は他社のウィジェット、ガジェットギャラリーサービスの群を抜いている。とにかく利用ユーザーからのコメント数が多く、その内容もウィジェット機能向上につながる良質な意見ばかりだ。 数が多いからと言って、コメント入力が容易というわけでもなく、Yahoo! JAPAN ID、パスワードを入力してログインしなければコメント入力はできない仕組みとなっている。 このコメント欄にある意見は開発者にとってとても貴重であり、開発者自身では気づかない点を指摘してくれる。そうしてコメントしれもらった内容を元にウィジェットを改良していけば、より熟成された完成度の高いウィジェットが生まれるだろう。 また、掲載したウィジェットコメント欄を RSS 対応とし、更新があったコメントをいつでもチェックできる。さらに自身の掲載したウィジェットを自動で Blog パーツ化させてくれる機能も付随しており、これにより Blog を通じてウィジェットのプロモーションが可能となる。 しかもこのサービスはウィジェット開発者、ユーザー問わず利用できるので気に入ったウィジェットを誰でも宣伝することができるので、口コミ効果も期待できる。 Yahoo! ウィジェットの2つ目の特徴は、非常にアクティブなユーザーが多く常に新しいウィジェットを求めているユーザーが多い点だ。その要因として、Yahoo! ウィジェットの利用の入り口が PC のデスクトップからではなく、Yahoo! ウィジェットのサイト経由である点が考えられる。 この現象は OS プリインストールウィジェット、ガジェットは PC に入っているウィジェットをそのまま利用しているだけのユーザーもいて、他のウィジェット、ガジェットを手に入れるためのギャラリーサイトの存在を知らない層もいると思われる。 しかし、Yahoo! ウィジェットに関しては元となるエンジンをインストールするためにサイトを訪れているため「ギャラリーサイトの存在を知ってから利用する層」が多くを占めていると想定される。 このことは先に触れた OS プリインストールがない「課題」でもあるが、ポジティブに考えると「強み」にもなる。 <今後の展開> Yahoo! ウィジェットが展開していく今後の戦略として、最も大きな点は Yahoo! ウィジェットエンジンのバージョンアップだろう。これはすでに実行(2008年6月10日)※2されていて今までのバージョン4.0から4.5へ移行される。 米国ではすでにバージョン4.5だったが、日本版もそれに対応したかたちとなる。最も大きな特徴は Flash に対応したことだ。より表現力豊かにウィジェット開発が可能で、すでに開発した Flash コンテンツがあればそれをウィジェット上で稼動させることもできるので、より制作へのハードルが下がったかたちとなる。 この Flash 対応となることでよりリッチでデザイン性の高いウィジェットが登場してくることが期待される。その一環として Yahoo! JAPAN オフィシャルウィジェットとして以下 Flash 対応ウィジェットを発表している。 ・ピカチュウ・ザ・ムービーウィジェット ※3 Yahoo! JAPAN オフィシャルウィジェットサイトに掲載 Yahoo! JAPAN オフィシャルウィジェットというプラットフォーム提供元企業のオフィシャルウィジェットとしての数は他社に比べてとても多く、今後も Yahoo! JAPAN らしいコンテンツを活用したウィジェットをどんどん増やしていく予定だ。 また、開発者に向けて Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワードを開催し、そこで Web コンテンツ部門を設けてウィジェットの応募も募るなどのイベントも積極的に実施する。 開発素材の参考となる API も Yahoo! デベロッパーネットワーク※4(地図、オークションなどの API を公開)のサービス追加を繰り返していき、様々な Yahoo! JAPAN の API を活用してアイデアをウィジェット化させていける環境を用意していくなど様々な取組みを予定している。 さらにアイデアベースだが、プログラミング言語を知らない人達でも簡単にウィジェット制作ができるジェネレーターのような環境を用意することも検討したいとのことで、今後の展開がとても楽しみである。 ウィジェットは今後、パソコンだけでなく携帯やテレビなどでの可能性も考えられ、まさにウィジェットを通じて人々の生活全てに Yahoo! JAPAN のサービスをという Yahoo! JAPAN の掲げる「Everywhere」構想に合わせたかたちで展開していると言えるだろう。 近い将来、PC では Yahoo! JAPAN を知らなくとも、ウィジェットを通じて携帯端末やその他デバイスで Yahoo! サービスを利用する日がくるのかもしれない。その一角を担う Yahoo! ウィジェットの今後の動向は益々目が離せないだろう。 ※1 ガンダムウィジェット ※2 Yahoo! ウィジェットエンジン4.5 ※3 Yahoo! ウィジェットオフィシャルウィジェット ※4 Yahoo! デベロッパーネットワーク (執筆:株式会社ハナツキ 波多江祐介) 記事提供:HANATSUKI(ハナツキ)
関連記事 最新トップニュース
|
japan.internet.com 10周年記念
インターネットコムマーケティングセミナー ROI を最適化するパフォーマンスマーケティングの最前線 【12/16(水)13時〜 東京・赤坂】 申込はコチラ>>
|