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Mozilla、『Firefox』のセキュリティ追跡で新たな取り組みMozilla Foundation が、Web ブラウザ『Firefox』が実際どの程度セキュアな状態にあるのか、長期的に計測する方法の確立に取り組んでいる。
一見良いアイディアに思えるが、実際の計測がもたらす価値については大いに疑問を感じる。似たような計測法は、すでに Cisco Systems や Oracle などが業界標準のやり方で確立しているからだ。 Mozilla Corporation のセキュリティ責任者 Window Snyder 氏は、『Mozilla Security Blog』への投稿でこのプロジェクトについて明らかにし、次のように述べている。 「われわれは単純に脆弱性を数えるだけではなく、セキュアな開発作業の効果、およびユーザーの相対リスクの両方を、長期にわたってより正確に反映できるモデルを開発しようとしている」 ここで視点を一歩引いて考えてみよう。そもそも、単純に脆弱性を数えることの何が問題なのか? Mozilla のセキュリティ勧告では、1回の勧告につき CVE 識別番号の付いた脆弱性1件またはそれ以上に対応している。CVE 識別番号の付いた脆弱性1件につき、Mozilla のバグ管理システム『Bugzilla』のエントリが1つまたはそれ以上添付される。つまり単純に計算すると、Mozilla のセキュリティ勧告1回につき複数のバグが修正されていることになる。Mozilla のセキュリティ勧告はすでに、複数の関連する脆弱性を1つの問題としてまとめるという仕事を立派にこなしているわけだ。 そこで疑問だが、どんなベンダーであれ、ベンダーが修正するバグや問題の数、あるいは公開するセキュリティ勧告の数の多い少ないが、そのベンダーのセキュリティの高い低いを決定するものなのだろうか? Mozilla は1回のリリースにつき多数のバグを修正するが、それは、必ずしもそのリリース自体がセキュアでないということではない。しかし、単純にバグや脆弱性、セキュリティ勧告の件数を数えることは、特定のプロジェクトに関するセキュリティ対策を評価するための、単純だが非常に現実的な方法といえる。 確かに、Mozilla が多数のバグを修正している事実を利用して、一部の出来の悪い記者 (もしくは競合ベンダー) がその数字を根拠に何か否定的な見解を述べる可能性はあるだろう。しかし同時に、その同じ数字を、前進している証拠として肯定的にとらえることも可能なはずだ。 相対的なセキュリティを理解することは、バグの正味の影響と深刻度を理解することと同様、素晴らしい発想には違いない。だからこそ、Oracle と Cisco という世界の2大技術ベンダーは、脆弱性の深刻度を定義する業界標準の脆弱性評価システム『CVSS』(Common Vulnerability Scoring System) を採用しているのだ。 関連記事
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