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海外ウィジェット、ガジェットビジネスウィジェット、ガジェットをビジネスにしている会社を本コラムでもいくつか紹介してきたが、そのほとんどは Netvibes や Widgetbox といったプラットフォーム提供側であり、ウィジェット、ガジェットの「利用環境」を提供していく会社が多かった。
そこから魅力的なウィジェット、ガジェット(アプリともいうが本コラムでは総称してウィジェット、ガジェットとする)を増やして開発者のビジネスへ発展させるといったかたちが登場してきており、今後のトレンドになる可能性が高い。今回はそういった視点に注力していきたい。 ■iPhone 誰もが知るデバイスとなった「iPhone」、今回はこのデバイスで利用できる iPhone アプリ(ウィジェット、ガジェット)についてフォーカスしたい。この iPhone アプリ最大の特徴を開発者目線で言うと「アプリの販売が可能」という点につきる。 今までも開発したウィジェット、ガジェットを販売するということは可能だったが、ごくまれなケースだった。一部 PC 用ウィジェット、ガジェット分野では利用当初無料で、一定期間利用後に継続する際は別途料金が発生するというものもあった。 しかし、「無料」が定番化している PC ウィジェット、ガジェットの世界ではユーザーの受け入れハードルが高く、中々このモデルが広く浸透することはなかった。 この「無料」が定番化している点は必ずしもネガティブな要素だけではなく、当初はメリットでもあった。無料という安心感からウィジェット、ガジェットを知らないユーザーもまずは触れてみるという意識が芽生え、ウィジェット、ガジェット自体の普及へ強力な後押しとなったことは間違いない。 しかし、その風習が長続きし定番化するとデメリットとしてクオリティの低いウィジェット、ガジェットが目立ってしまい、ユーザーの利用意識低下を招くこととなる。 それは開発者にとっても魅力が低下してしまうことで、そういったネガティブな懸念を払拭してくれる大きな可能性を秘めているのが iPhone のアプリである。 「アプリ販売が可能」なので開発者にとって開発コストの回収はもとより利益を得るチャンスが発生し、大きなモチベーションへとつながる。また、ユーザーも有料ということで真剣にアプリの選定をし、一度手に入れたら大切に、長期間利用へとつながるだろう。 この iPhone アプリの大きな特徴を以下4つまとめてみた。 1.「振り」のアクションがあり、その機能を活かした iPhone アプリが特徴 2.iPhone アプリを販売する場の AppStore は誰でもアクセス可能 3.iPhone アプリ販売の決済代行サービスをアップルが実施してくれる。AppStore が代行 4.有料と無料に iPhone アプリカテゴリが分かれているため、普及とクオリティの両面に対してフォローがされている 特にビジネス面でのコラムとして注目すべき点は「3.決済代行サービスをアップルが実施する」点だ。今までにウィジェット、ガジェットの販売スキームがなかった(できなかった)理由は決済代行サービスをプラットフォーム提供企業が実施しなかった点で、わざわざ新規でサービスを立ち上げてもウィジェット、ガジェット販売だけの市場ではサービス実施におよび腰となる。 しかし、アップルはご存知のとおり音楽配信の iTunes で多くの決済サービスを利用しているユーザーがおり、iPhone アプリを購入するのにも新規でクレジットカード登録をするといった手間がない。 これはユーザーが簡単に購入へと結びつける環境がすでに構築されており、これを iPhone アプリ販売に展開できている点が、今後の iPhone アプリ市場拡大に大きく貢献している。 仮に1ダウンロード500円の iPhone アプリが1万ダウンロードされたとして、500円×1万 DL = 500万円の売上となる。このうち決済手数料としていくらかアップルへの支払いが発生するが、数百万円単位の金額が開発者へ収益として入ることとなる。これは今までにない画期的な仕組みではないだろうか。 iPhone が世界同時発売された2008年7月の約3日間で100万台の販売がされたことを考えると、そのうちの1%ユーザーでも1万人なので、1万ダウンロードというのも世界規模で見ると非現実的な数値ではない。 ■その他 PC ウィジェット、ガジェット 本コラムでも以前紹介したが、MySpace や FaceBook など、SNS サービスでもウィジェット、ガジェットを一般開発者が開発したものを多くのユーザーが利用し、そこに広告配信をすることで、開発者が多額の収益を得ているといった現象が起き始めている。 各社 SNS もアプリコンテストというイベントを実施し、多くのウィジェット、ガジェット開発を促進している。 現状 PC の世界ではウィジェット、ガジェットを「販売する」という仕組みはトライアル段階ではあるが、一部プラットフォーム運営元自身が用意したアプリやアイコンを販売する取り組みが行われている。こういった仕組みを一般開発者へ開放し、誰でも開発したものを販売するといった環境が用意される日も近いだろう。 このようにウィジェット、ガジェットを販売し、開発者に収益が入るという仕組みが iPhone をキッカケに広がっていけばよりウィジェット、ガジェット市場の活性化へとつながり PC、携帯電話以外のその他デバイスにまでウィジェット、ガジェット利用が広がっていくことと思われる。 (執筆:株式会社ハナツキ 波多江祐介) 記事提供:HANATSUKI(ハナツキ)
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