![]() ![]() ![]() ![]() 果たしてモバイル SEO は必要なのか?この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20080904/8.html
著者:アウンコンサルティング株式会社 執筆:三宅 弘洋/監修:信太明
国内internet.com発の記事
日本の携帯電話契約台数は、2007年12月時点で1億台を突破した(TAC 発表)。日本の人口が1.28億人(総務省発表)を下回っていることを考えると、契約台数ベースでみても普及率は非常に高い状況にある。
携帯電話を持っていない人を見つけることのほうが困難なくらいだ。そして、携帯電話所有者のうち、80%のユーザーが携帯電話端末で日常的に Web サイトを利用している(ケータイ白書2008発表)。 そのため、企業のマーケティング活動において今後モバイル向け Web サイトを整えていくべきか否かは避けられない課題になっている。さらに、モバイルサイト所有の先にはモバイル SEO の実施について議論が控えているのが通常だ。 しかし、実際はモバイルサイトを所有してはいるものの SEO 導入を躊躇される企業が多い。その理由は以下2点の懸念に集約できる。 (1)Google、Yahoo! といった検索エンジンのアルゴリズムが不安定な状況で、対策を講じる意味があるのか? (2)携帯電話市場というと若い世代だけがターゲットのようなイメージがあり、自社商品とあわないのではないか? そこで、今回は上記2点について考察していこう。 (1)Google、Yahoo! といった検索エンジンのアルゴリズムが不安定な状況で、対策を講じる意味があるのか? こうした懸念を生んでしまう背景には、キーワードで検索した際に上位表示されているモバイルサイトが明らかに SEO を実施していなかったり、公式サイトを差し置いて個人 Blog が上位表示されることに、ユーザーが辟易している現状がある。ただ、これは果たして検索エンジンのアルゴリズムが不安定であることだけが原因だろうか。 確かに、Google、Yahoo! といった検索エンジンのアルゴリズムが安定しないために順位変動が激しいのは事実である。しかし、対策が無意味なことは全く無く、施策に応じて効果は期待できる。 なおさら、SEO に取り組んでいないサイトがとても多いことの方が与える影響は大きい。SEO を実施していればこそ、ユーザーが求める検索結果を提供することが可能だ。つまり、SEO を実施していないがためにユーザーの期待を裏切ることになり、企業イメージを低下させてしまう可能性は非常に高いのだ。 何よりも、アルゴリズムが安定しないことをモバイル SEO に取り組まない理由とするのは危険だ。モバイルの場合、PC に比べてクローラーの巡回が遅いため、対策を講じて実際の順位に現れるまで2か月程度を要する。そのため、企業はモバイル SEO のプロジェクトを半期(6か月間)でスケジューリングする場合が多い。 一見、周りが SEO に取り組んでいないように見えて、実際には着々と準備が進んでいるケースも続出すると予想される。周囲の状況を確認してから SEO に着手した場合、確実に競合よりも6か月ほど出遅れる形となってしまう。 結果、単純に6か月間はモバイル検索ユーザーを競合に奪われることになるだろう。しかも、一度定着したユーザーを競合から奪い返すには、SEO とは別の施策やコストが必要となることが十分予想される。この点を考えると、安定しないということを理由に SEO に取り組まないことこそが企業にとってのリスクになる。 SEO 施策の意味を答えるのであれば、必須であると言っても過言ではない。会社名での対策はもとより、競合サイトが取り組んでいないと考えられるキーワードに対策を行うことで先駆者メリットを獲ることができるだろう。すなわち、企業ブランドの向上に繋がることは言うまでもない。 (2)携帯電話市場というと若い世代だけがターゲットのようなイメージがあり、自社商品とあわないのではないか? 携帯電話端末で Web サービスを利用するのは10代、20代が大半という考えが一般的だ。しかし、そうとは断言できない興味深いデータがある。 それは男女別で一週間にどのくらいの頻度で携帯電話端末から Web サイトを利用しているかという調査結果である。利用頻度の調査では、1週間に5回以上利用する(ほぼ毎日)というユーザーが20代女性では28.8%なのに対し、30代女性は30.0%と毎日 Web サイトを利用するという比率が高い。 また、1週間のうちに Web サイトを20回以上利用するというヘビーユーザーの割合を見ても、20代女性が12.4%なのに対して30代女性は15.0%と高い位置にある。40代女性に関しても、1週間に5回以上 Web サイトを利用するというユーザーは26.0%と、20代女性に見劣りしない数値になっている。 このように、決して10代、20代だけが携帯電話市場のメインターゲットであるかというとそうではなく、30代以上の層にも十分にリーチ可能であることが読み取れる。例えば、美容医院では、10代、20代女性にはプチ整形を、30代以上の女性にはアンチエイジングを、それぞれモバイルサイトを利用したアプローチが考えられる。 モバイルの SEO 導入に懸念が拭えないマーケティング担当者は多い。しかし、競合他社に比べて導入が遅れたときのリスクを考えると、可能な限り早い段階でモバイル SEO に取り組むのがベストだ。 また、早期のモバイル SEO 導入は、リスク回避だけでなく、チャネル開拓が期待できる。モバイル検索の世界でよく起こる悪い事象として、テキスト情報の豊富な利用規約ページが上位に表示されるなど、商品やブランドの訴求とは全く関係ないページが露出しているケースが往々にしてある。 そのため、マーケティングの目的を達成するに値する、きちんとしたページで上位表示させることで、ユーザーの機会損失を軽減し、企業の印象を高めることにも繋がり、結果、企業のマーケティング活動を成功に導くのである。 (アウンコンサルティング株式会社 SEM グループ 三宅 弘洋)
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