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中国、オリンピック以降の液晶 TV、携帯電話、ノート PC 産業予測中国 ICT(Information Communication Technology=情報通信)産業を牽引する液晶 TV、携帯電話、ノート PC 産業のオリンピック後の市場動向をまとめた。以下は各市場でのキーポイントである。
1.中国の液晶 TV 市場が活発な需要を維持している直接的要因はオリンピック効果で、各メーカーが新モデルを次々と投入、価格戦を展開していることに加え県、鎮といった3、4級市場での需要が活発化し始めている。2008年の中国3、4級市場での液晶 TV 販売台数は345万台に達し、中国市場全体の27%を占めると予想される。 2.携帯電話市場は買い替えや新規加入者の年間成長率が13.8%まで下がるが、年間販売台数は2億台を突破し、2億1,500万台に達すると予測される。今後大きく成長が見込めるのはスマートフォンと CMMB テレビ携帯である。 3.中国のノート PC 生産量はこの数年増加を続けている。TRI は、2008年の中国ノート PC 生産量は1億台を突破すると予測している。 2008年の中国市場は、株式市場の暴落、南方での大雪災害、四川大地震、国際原油価格の暴騰などの一連のマイナス要因によって、それまで予想されなかった局面に直面している。2007年までの持続的経済成長を受け、2008年の政府によるマクロコントロールは「加熱の防止、インフレの防止」であったが、新たな局面を受け政府は「経済の安定的高速成長の維持に努力する」という方針に転換、昨年末からの銀行による貸し渋りもここに来て一部緩和が図られている。 また、世界経済が落ち込む中でも中国の成長率は今後9.5%〜10%を維持すると見られており、巨大な ICT 産業を持つ中国が、オリンピック以降、どのような変化を見せるか、各界から注目を浴びている。 EMSOne が行った調査によると、2008年の中国 ICT 産業の牽引役は液晶 TV、ノート PC および携帯電話で、中でも液晶 TV の成長が著しい。2008年は、特に下半期に入ってから市況悪化が顕著であるが、液晶 TV 販売の年間成長率は依然として63%を上回り、今年の中国市場販売台数は1,272万台に達すると予想される。 また、ノート PC 需要も購買力の向上と低価格製品の拡大によって購買欲が刺激され、年間成長率は37.7%まで上昇、販売台数1,000万台を超えると予測される。 携帯電話市場は買い替え率と新規加入者が減っていることで年間の成長率は13.8%まで下がると見られるが、販売台数は依然として2億台を突破し、2億1,500万台に達すると予測される。特に下半期以降に成長を牽引するのは、スマートフォンと CMMB テレビ携帯電話である。 ● 液晶 TV 販売、3、4級市場(県、鎮レベル)が新たな成長スポット 2008年の中国液晶 TV 市場の急成長を牽引する直接的な要因は北京オリンピックである。各メーカーは新技術と価格戦によって市場の拡大に努めている。特にオリンピック観戦を販促の中心に据えているため、HD やフル HD および動き補償フレーム補間技術の 100Hz/120Hz 倍速駆動技術の搭載が進んだ。 中国の液晶 TV の成長速度は、市場基数の高まりによって弱まってくるが、3、4級都市での需要の高まりもあって今年の予想販売台数は1,272万台と見ている。また、この内3、4級都市での販売は345万台と、全体の27%を占めると予想する。なお、3、4級都市での今後2年間の年平均成長率(CAGR)は40%に達し、2010年の市場規模は704万台で、中国市場全体の30%を占めると見られる。大都市での市場拡大がある程度のレベルに達しており、今後は3、4級都市の拡大が中国液晶 TV 市場成長の牽引役となっていくだろう。 ● 携帯電話市場、スマートフォンと CMMB テレビ電話が市場の焦点へ 中国の携帯電話市場が落ち込んでいる状況下、今後1年以内の最も大きな不安要素はインフレ圧力と経済の減速で、これは携帯電話メーカーの利益獲得と生存に関わる大きな試練となるだろう。しかしこのような状況下でも依然として中国携帯電話市場は注目されており、TRI の調査では、今後1年内のビジネス機会はタッチパネル携帯、低価格スマートフォン、超低価格 TD-SCDMA および CMMB テレビ携帯に集中していくものと予想している。 2008年上期の中国スマートフォン市場(主に低価格機種)の販売状況は約1,600万台で、年間予想出荷量は3,090万台に達し、2008年の携帯電話出荷量総数(2億1,500万台)の14.4%を占めると見ている。 一方、中国広電総局(中国国家放送映画テレビ総局)が推進している CMMB(China Mobile Multimedia Broadcasting=中国移動テレビ放送標準)は2008年7月、インテル、AIGO(華旗)、ASUSTeK、富士通、Haier(海爾)、Lenovo、Samsung などのメーカーとの合作を発表した。これによって各種端末製品が発売される見込みとなり、CMMB が中国テレビ携帯電話のデファクトスタンダードとなった。今後、CMMB ネットワークの拡充、上下流産業チェーンの拡大に伴って爆発的な成長期に入ると見込まれる。 EMSOne は2011年の中国テレビ携帯電話の出荷台数が1億台を超え、その内、CMMB 規格が大部分のシェアを獲得すると予想する。 ● 中国ノート PC 産業が今後も大幅に拡大 世界の主要ノート PC 受託生産企業のクアンタ(Quanta=広達)、コンパル(Compal=仁宝)、WISTRON(緯創)、INVENTEC(英業達)および ASUSTeK などは中国での運営体制をほぼ完成させ、同地でのノート PC 生産量は急速な拡大を続けている。TRI では2008年の中国ノート PC 生産量が1億台を突破すると予想している。 中国内のノート PC 市場は価格の大幅な下落によって一般消費者市場が拡大し、急速な成長を遂げている。データによると、2008年の中国ノート PC 市場は1,060万台に達すると予想され、市場の中心がデスクトップ PC からノート PC への急速に移行している。 また、インターネット利用の急速発展にともなって、ノート PC 市場は今後も拡大が続くと予想され、2011年の市場規模は1,870万台と、2008年比で40%以上の成長を達成すると予測される。 記事提供:EMS One
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