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2008年9月16日 10:00

SNS―「友人」は何のためにいるのか?

著者Mike Elganオリジナル版を読む海外海外発
ソーシャルネットワーキング(SNS)がブームで、成長も続いている。それが「なんだか分からない」人もいれば、(しぶしぶ)参加する人もいる。そしてもちろん、狂信的なファン(筆者も含む)もいる。

この世界には3つのタイプがいる。一番目がソーシャルネットワーク利用者(ソーシャルネットワーカー)嫌い、二番目が引きこもりソーシャルネットワーカー、そして三番目がオープンなソーシャルネットワーカーだ。

ソーシャルネットワーカー嫌いは、ソーシャルネットワーキングは一時の流行で時間の無駄だと考えている。

引きこもりソーシャルネットワーカーは、最低1か所のアカウントは持っているが、身近な家族や友人としか連絡を取らない(多くは、仕事上の相手は分けて Linkedin や Plaxo を使って補完している)。Facebook や MySpace の写真やコメント、プロファイル情報、そしてステータス情報はプライベートなもので、公開するたぐいものではないというわけだ。新しいユーザーの大半は、本能的に閉じたソーシャルネットワーキングになる傾向だが、一部は後にオープンなソーシャルネットワーカーへ進化する。

オープンなソーシャルネットワーカーは、家族や友人以外に仕事仲間や知人など、関係を維持したいと思う人ほぼ全員と連絡を取り合う。

今回筆者は、あなたが嫌い派、引きこもり派、オープン派のどのタイプのソーシャルネットワーカーであれ、元気も新たにソーシャルネットワーキングへの参加をお勧めしたい。5か所、10か所、20か所、あるいはもっと多くのソーシャルネットワーク(Facebook と LinkedIn の最低2か所)に参加し、これらの発見ツールを積極的に活用して昔のクラスメートや同僚を探すことなどを考えてみていただきたい。そして、可能な限り多くの人を「招待」して「友人」になってもらう。そして、お互いのソーシャルネットワークを使っている「友人」を招待し、また別の人たちと連絡を取りあうようにするのだ。

(様々なネットワークで最小限の人と連絡取るには、HelloTxt などのツールを使ってステータス情報をブロードキャストすれば簡単だ)

Facebook や MySpace などの各種 SNS には数多くの用途や目的がある。しかし、筆者はその最も重要な長期的目的は関係を維持できる人の数を最大限に増やすことだと思っている。

SNS の関係は量よりも質だ。しかし、なぜそれが重要なのだろうか?

Grooming, Gossip, and the Evolution of Language」(グルーミングと噂話と言語の発展)という Robin Dunbar 氏という心理学者の著書は、人類の進化的発生の大きな謎、すなわち人間の言語が生き残る強みとは何か、という問題について書かれている。

そして、同氏の驚くべき結論は、言語は、霊長類の 「グルーミング」に代わり、人間が社会秩序と社会的一体性を維持するための手段として噂話などの「雑談」を可能にするものだという。この「グルーミング」から言語への転換により、原始人は、より密接で、より大きな集団のなかで生活できるようになった。

つまり、言語によりほとんどの社会的な動物がより大きな共同体で生活できるようになり、それが個人の生存と繁殖を増進した。このように、それは進化の観点から有利なことだったし、われわれの祖先が生き残って、同類の生物が絶命した理由の説明にも役立つ。

「グルーミング」のように、言語も変化する関係や相対的な社会での地位を明確にし、最新のものにしていくが、「グルーミング」とは異なり、言語は集団の拡大のほかにも新しいメリットをもたらす。狩りと集まりの両方を増進するし、「文化」、つまり生き残りに関する情報の共有を劇的に加速および向上させるのだ。さらに、これには機動力もある。これは動きながら使えるものだ。

丁度、ソーシャルネットワーキングのようなものだ。

インターネットがなくても、大半の人は10人から200人ほどまでの人たちと関係を維持することができる。そして、そこにインターネットが加わり、電子メールやインスタントメッセンジャーなどの各種ツールが利用可能になれば、その数は300人ほどに増加する。ところが、SNS があれば数百もしくは数千人の人たちとより良い関係を維持できるのだ。

これらがあれば、誰かが人材採用時にあなたを思い浮かべてくれたり、仕事関係の知人と連絡を取り続けることで求職時に積極的に自分を売り込めるようになり、生存力が高まる。しかも、繁殖力も増進してくれる。独身の人たちなら、Match.com などの SNS で「デート」ができれば潜在的な恋愛対象者が数十人から数千人に増える。

多くの人がソーシャルネットワーキングのつまらないことにうんざりしている。「休日明けでまだ眠い!」とか「飛行機から野生の動物を射撃するのはあまり良いことではないと思う」とか「本を書き終えて今プリントしているところだ。うまくできてるといいな!」など、無意味なステータスメッセージが書き込まれる。これらは、Facebook 上の筆者の「友人」が書き込んだ実際のステータスメッセージだ。

つまらないことだって? Dunbar 氏によると、われわれを人間たらしめているのがそのつまらないことだという。このような雑談こそ、大半の人間関係を維持させ、われわれを人々と「触れ合っている」と感じさせるものなのだ。隣人などに道ばたで会ったときに話すようなことだ。母親から電話がかかってきたときに、哲学や工学の話はしないはずだ。少なくとも最初は雑談をするだろう。それが人間関係を維持するための方法だからだ。

筆者は、人々がソーシャルネットワーキングを楽しむのは、それがつながりを維持し、考えや経験を共有し、友人や家族がどうしているか調べるといった古くからの基本的なニーズを満たすからだと思っている。

したがって、もしあなたが人間であるならば、「オープン」なソーシャルネットワーキングに抵抗するのはやめて、大いに活用することを検討していただきたい。これはわれわれの種族にとって、言語の登場以来最も素晴らしいものなのだ。

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