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2008年12月15日 09:00

企業の半数近くが『Windows Vista』の導入を見送り

Microsoft は、同社を代表する OS 製品の中で、『Windows Vista』が最も成功した OS だとする主張を変えていないが、企業の IT 部門のほぼ半数が同 OS の導入を見送り、次期メジャー リリースとなる『Windows 7』を待っているとの調査結果をみると、その主張もかすんでしまいそうだ。

業界でも古参のアナリスト Laura DiDio 氏が中心となり、企業における IT 業務の意思決定権を持つ幹部700人を対象に行なった独自調査の結果によれば、46%が『Windows XP』からの移行は Windows 7 待ちだと回答したという。

多くのアナリストは、少なくとも1年程度、当初の見通しよりも企業における Vista の導入ペースが遅れると繰り返し警告していた。Microsoft も明示的ではないがこの状況を認め、今秋に同社 CEO (最高経営責任者) Steve Ballmer 氏の声明を通じて、顧客が Windows 7 のリリースまで購入を控えるのもやむなしとする考えを示した。

なお Microsoft は7月、第4会計四半期 (4-6月期) の決算発表で、Vista のライセンス販売数が出荷以来1億8000万件を超えたと述べていた。

だが、これらのライセンスの多くは対象 OS を変更できるものだ。つまり、ユーザーは配備に際し、Vista と、それ以前のバージョンである Windows XP のいずれか好きな方を選択できる。このため、Vista の配備実数がどの程度の規模になっているのか確認することは、ほぼ不可能だ。仮に Microsoft がより正確な数字を把握していたとしても、それを明らかにすることはないだろう。

DiDio 氏が率いる調査会社 ITIC とセキュリティ会社 Sunbelt Software が共同で実施した今回の調査では、Vista に関してさらに懸念すべき材料が明らかになった。

DiDio 氏は報告書の中で、次のように述べている。「調査対象700人のうち、現時点までに Vista を導入済みと回答したのはわずか10%に過ぎず、Windows XP をメインのパソコン用 OS として使っているとの回答は88%に上った」

DiDio 氏による調査結果は、最近発表された他のアナリスト報告の内容とも一致する。その中の1つ、調査会社 Forrester Research が7月に発表した報告書によると、6月末までに Vista を導入済みと回答した IT 部門の割合は、わずか8.8%に過ぎなかったという。

ただ DiDio 氏の調査結果では、別の興味深い事実が判明している。それは、Vista を導入した企業がいずれも、概ね満足しているということだ。

取材に対し Eメールで回答を寄せた DiDio 氏は、「(Vista の) ユーザー10人中6人、およそ60%の回答者が、Vista のパフォーマンス、信頼性、そして安全性について、秀逸/非常に良い/良いのいずれかを評価として与えた」と述べている。一方、最大の不満は、アプリケーションの互換性問題に関連したものだったという。

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