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2008年12月19日 15:00

IT の管理:全てに対する考え方を変える

著者Steve Andrioleオリジナル版を読む海外海外発
われわれは、ほとんどすべてのことに対して、考え方を変えなければならない。

ここで、あなたの会社の舵取りをしている人たちの年齢を調べていただきたい。その中で50歳以上の人は何人いるだろうか? 60歳以上は何人だろうか? 

60歳以上の上級 IT 幹部は1人につき100点、50歳以上60歳以下は50点で計算する。合計が1,000点を超えたらあなたの会社は間違いなく、確実に消えゆく運命にある。

また、合計が500点を超えている企業はじわじわと消える運命にある(上級幹部たちが死ぬのが先か、会社が死ぬのが先かの競争である。合計が50点以下だったら、もう本稿を読む必要はない(ただし、会社を徐々に破滅へと追いやる50代の幹部には十分注意することである)。

情報開示の精神から告白すると、筆者は60歳には達していないものの50歳は越えている。だが、 ご存じの通り筆者はもはや技術企業の経営はしていない。筆者は、大きなダメージを与えないコンサルティングや教育の分野で仕事をしている。さらに、筆者には、多くの IT 企業につきまとう無気力の心配もない。

つまり、世界は変わってしまった。永久にだ。まず、事業組織を世界中に分散し続ける中、階層管理構造は徐々に弱まっていく。われわれは、標準化、技術の習得から導入、サポートまでの管理に対する考え方を変えなくてはならない。

これは、われわれの多くが自分たちの役割を技術だと空想しているため、難しいだろう。ナチスが「おまえには1年間変化はない!」と叫んでいるようなものだ。中には、ビジネスに対して「ノー」を叫ぶことを大いに楽しむ人もいる。だが、これはもう終わるだろう(あるいは、「ノー」と言う人たちが「終わる」だろう)。技術がビジネスを可能にするのであって、その逆ではないのだ。

まだ基本理念に対する考え方を変えていない人はこれから大変なことになる。「温室」が「雲」(クラウド)へと姿を変えつつあるのだ。

われわれは、定評のあるベンダーとその製品に見られる安全性に対する考え方を変える必要がある。そう、Microsoft、Oracle、そして IBM は素晴らしい製品を開発するが、Salesforce、Redhat、そして JackBe も同じだ。歴史があるといって何でも老舗から購入する必要はないし、混乱した企業幹部や役員たちでも Microsoft、Oracle、そして IBM なら説明がつくことは分かっている。だが、新しい供給元、製品、そして購入モデルをそろそろ試しても良いのではないだろうか。

これからはオープンソースの時代だ。定評のあるベンダーでさえもオープン標準を「採用」している。彼らに選択肢はない。

では、あなたには選択肢があるだろうか? あなたには、プロプライエタリなソフトウェアを使い続けて対価を支払うことも、両者の長所を生かすハイブリッドソフトウェアアーキテクチャに移行することも可能な選択肢がある。これらが今後どのようになっていくのかは誰にも分からないが、そろそろ自分を表現するためにオープン性や自由への移行を始めてもよいだろう。「Symphony」、「MS Office」、「OpenOffice」、「StarOffice」を比較するのだ。

もちろん、われわれは全員がハードウェアやソフトウェアをレンタルするようになる。サービスとしてのハードウェア/ソフトウェア(HaaS/SaaS)に対する考え方は変わっただろうか?  クラウドはもう試されただろうか? 

Larry Ellison 氏は Oracle Openworld の講演で以下のように述べている。

「コンピュータ業界は、女性のファッション以上に流行に敏感な唯一の業界だ。わたしがばかなのかもしれないが、わたしには人が何を話しているのか全く分からない。何のことだろう? ちんぷんかんぷんなのだ。普通ではない。このあまりに愚かな状態はいつまで続くのだろうか? われわれはクラウドコンピューティング関連の発表を行う。この技術と争うつもりはない。しかし、クラウドでわれわれに何か違うことができるかどうかは分からない」

これは最低でも50点に相当する。筆者は、同氏がもっと若いのだと思っていた。クラウドコンピューティングはレンタルできるサーバーやソフトウェアアプリケーションの数は重要ではなく、計算処理とコミュニケーション技術の所在を会社のファイアウォールの外に出し、中核技術を見直してベンダー管理を本当の専門分野へレベルアップさせることが重要なのだ。

われわれは、技術製品の段階的シフトからデジタル技術の全く新しい取得、提供、およびサポートの手段へと、クラウドコンピューティングに対する考え方を変える必要がある。「このこと」について Larry に争うつもりがないのはうれしい。

職場に自分のコンピュータを持ち込むことを全員に許可するだろうか? それとも Dell、HP、あるいは Lenovo で標準化させるか? それはなぜか? 考え方を変えてみて欲しい。もしかしたら、問題は PC の標準化ではなくネットワーク回線かもしれない。

デバイスはどうだろう? ハードウェアの移行や「刷新」スケジュールの中でまだファットクライアントを導入しているだろうか? これらに対する考え方をすべて変えてみようではないか。驚くべき計算能力を提供するファットクライアントを何人が必要としているのだろうか?

スマートフォン(あるいはモバイルシンクライアント)には、企業の多くの専門家にとって十分以上の性能がある。それなのに、われわれがまだ「故障したら直す」という1980年代や1990年代の世界にいるのはなぜだろう? あなたは本当に自分の会社で PC をサポートしているのだろうか? 

シンクライアントとファットクライアント、リースと購入、単品売りと箱売りに対する考えを変えて、3G ブラウザ搭載のスマートフォンがあれば十分な専門家に計算処理や通信の要件を合わせたらどうなるだろうか? わたしの推測では、社内外の技術クライアントの機動性や柔軟性を高めると同時に購入、導入、およびサポートの費用を誰でも50%以上削減できると思う。

ネットワークやネットワークのあらゆる概念が変わりつつある。われわれはかつて、有限の(そしてコントロール可能な)ローカル/広域ネットワーク(そして VPN)を自分たちの通信ハイウェイのように考えていたが、インターネットが公式プラットフォームとして登場し、サービス指向アーキテクチャによって相互運用性と再利用が登場してきて以降、それがすべて変わってしまった。

半自動化および完全自動化されたトランザクション処理が幅広く普及したネットワークの存在理由として登場する中、ネットワークは別々ではなく連続したものとなっている。100点相当の幹部がオープン/連続/幅広く普及したネットワークアーキテクチャに対する考え方を変えることは非常に難しいだろう。それは、彼らが団塊の世代を震え上がらせる存在だからだ。

各種 Web 2.0ツールにより、コミュニケーションやコラボレーションが望まれる理由が見直されるつつある。Wiki、Blog、RSS フィルタ、フォークソノミー、マッシュアップ、ポッドキャスト、SNS、クラウドソーシング、そして仮想世界が、飛躍的に拡大する新たな役割をネットワークに担わせようとしている。Web 2.0のない世界にはもう戻れない。できるものならっやってみていただきたい。

人に対する考え方も変えよう。準備ができており、時の変化への対応が可能であり、意欲的な人もいれば、明日のことに無関心な人もいる。そう、何のことだか、誰のことだがお分かりだろう。新技術の悪用は「拡張と囲い込み」(この言葉は覚えているだろうか?)の変化に正比例する

オープンソフトウェア、クラウドコンピューティング、あるいは SaaS にメリットがあるのかどうかを永久に議論するは時間の無駄であり、変化を(抹殺するとまではいかないものの)遅らせる陽動作戦なのではないだろうか。

われわれがほぼすべてに対する考え方を変えることはできるのだろうか?

おそらく第一歩は、100点を下回らせることだろう。リーダーシップは関係ない、などという人は50歳を大きく越えていて、おそらくは管理職だろう。 リーダーシップは重要な展望であり、戦略であり、もちろんビジョンに関係するものだ。年齢や経験から近視眼的になっていると、未来を見るのは難しい。

筆者は、現場の大規模な変化が50点や100点相当の人たちによるありとあらゆる妨害活動の犠牲になるのを数年にわたって目にしてきた。

彼らは変化を危険で、恐ろしく、愚かで、時期尚早で、高価で、安全性に欠け、スケーリングの可能性がないなどと形容し、非難して、SaaS、HaaS、オープンソース、クラウドコンピューティングなどと(少なくともこれらが去っていくまで)距離を置いてきた。

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