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2009年7月4日
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Webビジネス2008年12月26日 13:30

Apple は Windows 7を「Vista II」と呼ぶ?

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2009年、ワシントン州レッドモンドとカリフォルニア州クパチーノの OS PR の大部隊がいよいよその作戦を実行に移す。Microsoft と Apple の両社は数百万ドルを投じ、自社の OS こそ仕事の相棒にふさわしいことを示すべくあなたに説得を試みる。

2009年およびその先数年にわたって圧倒的なシェアを維持する OS がどちらかは、筆者には疑問の余地がない。

確かに Windows の市場シェアは2008年11月に90%を下回ったかもしれないし、Mac OS が Windows を追撃していることも間違いない。しかも、そのシェアは来年の今頃は10〜11%に達する可能性もある。だが、Microsoft は今後もデスクトップとノート PC でその圧倒的なシェアを何年も維持していくだろう。

補足:NetApplications の統計による Mac のマーケットシェアは現在8.87%となっている。同 OS は過去12か月で1.56%シェアを伸ばしてきた。今後12か月間このペースを維持すると、Mac OS のマーケットシェアは約10.4%になるはずだ。

2009年が興味深のは、Apple が Mac OS X 10.6(コード名 「Snow Leopard」)をリリースし、Microsoft も新 OS の Windows 7をリリースするからだ。

正確なリリース日はまだ公表されていないが、大ざっぱに予言してみると、「Snow Leopard」は2009年上半期(なにしろ、Steve Jobs 氏は2007年6月の WWDC で10.6の「約1年後」の登場を明言しているのだ)、そして Windows 7は下半期にリリースされるだろう。

Snow Leopard」も Windows 7も Apple や Microsoft のサイトでの扱いは小さいが、ホリデーシーズンが過ぎてしまえば、その扱いはすさまじい勢いで増えるものと予想している。

PR の動きもまだ見えていない。まもなく始まる PR 戦争の勝敗は、OS 自体の品質と、どれだけ間抜けな判断を下して敵に付け入るすきを与えてしまうかによって決まる。

たとえば、Vista は Apple にとってとんでもない贈り物で、同社はその毒のある名前を Web とテレビ CM の両方で食い物にした。実際、Apple の Vista に対するネガティブな感情はすさまじく、広告に「Mac」や「Mac OS」を出さなくても気にならないと思えるほどひたすら Vista をこきおろした。 

しかし、Microsoft にも運が向きつつあるかもしれない。 筆者は数週間前から多数のプレβ版を試してきたが、Windows 7は良さそうだとご報告できる。

実際、あまりにも良いのでプレβ版に乗り換えられないかすでに悩んでいるほどだ。通常、筆者は OS の初期ビルドではベンチマークを計測しようともしない。だが、Windows 7で体感したパフォーマンスがあまりに素晴らしいのでこの習慣を捨てたところ、目の前に出た結果は筆者にうれしい驚きを与えてくれた。

実施したテストでは、Windows 7が XP と Vista の両方を上回る結果をはほぼ毎回出した。たとえば、以下は筆者が実施したブート時間の記録だ。

 

windows


Vista が何年も前から受けてきたマイナスの評価がどれほど Mac の売上につながったどうかは分からないが、筆者は Apple が対 Windows 7戦争でも同じ戦略を試みると確信している 。

Vista に対するネガティブキャンペーンを始めたのは Apple 側ではないが(不機嫌になった初期導入者だった)、それで同社の PR 宣伝部隊が Windows 7を Vista 同様に攻撃するのを止めることはないと思う。短所や怠慢があればすべて細かくチェックされ、Mac OS の方が優れた OS であるように見せるため誇張されるだろう。

しかし、Microsoft は Apple に付け入るすきを与えることになるだろうか? たぶん「なる」。なにしろ、Windows 7がどれほど良くても、Vista が「良い」の基準をかなり低く設定してしまったからだ。 Windows 7は Vista よりただ良くなるだけではだめで、大幅に良くならなければならず、それらの機能強化は見掛け倒しのレベルを大きく超えたものでなくてはならいのだ。

もう1つ Microsoft で考えられる弱点は、Apple が Mac OS 10.6で試験的な技術をサポートするという事実だ。そのような機能の1つが、並行処理用途で GPU を活用できるようにし、高速なビデオレンダリングや高精度の音声認識が可能なアプリケーションを実現する OpenCL(Open Computing Language)だ。

Microsoft も同様の機能を DirectX で計画中だが、Apple のソリューションがクロスプラットフォームになるのに対し、Microsoft のそれは Windows PC と次世代 Xbox 限定で、それが同技術の幅広い普及を妨げる可能性がある。

Microsoft はまた、デベロッパーを熱狂させる Apple の能力は自己責任で無視してくるだろう。デベロッパーが iPhone のタッチスクリーンと加速度センサを使って非常に革新的なアプリケーションのベースにしたことを考えればすぐ分かる。

補足:OpenCL は一過性の一時的にしか成功できない技術だと考える人もいる。筆者はこれに異論があり、OpenCL を真剣に考えるようになるだけの説得力のある理由も示すことができる。 Apple もすでにこれを「Snow Leopard」の Web ページで大々的に売り込んでいる。その内容を以下に抜粋する。

「Snow Leopard のもう1つのパワフルな技術である OpenCL (Open Computing Language)は、GPU の膨大な計算処理能力をデベロッパーが効率的に取り出せるようにする。その処理速度が毎秒兆単位に近づくなか、GPU は描画処理以上のことが可能になっている。OpenCL は、その処理能力を取り出して汎用計算処理に転用するものだ」

OpenCL (AMD、ARM、Electronic Arts、Ericsson、IBM、Intel、Samsung、および Texas Instruments といった大手ベンダーの支持を得ている)のような技術を支持せずに Windows 専用ソリューションを投入する Microsoft は、またしてもその独占的立場に頼ってデベロッパーに技術を売り込もうとしている。

Apple が OpenCL のような技術を利用するクールなアプリ(改良版「iLife」のようなもの)を出せば、それで Microsoft に対抗できるかもしれない。

Microsoft は本当に Windows 7を適切な形で用意してこないと、売上に貢献し、同社が大きく依存するアップグレードサイクルを壊してしまう危険がある。その結果は時間が経てばわかるだろう。

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