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2009年4月6日 10:00

今が旬、レシピサイトの作り方 〜強力なレシピサイトに必要なもの〜

今、空前の料理ブームが来ているのをご存知だろうか。

料理といえば女性がするものというイメージだったが、ここ最近は、独身男性の間でも手作り弁当がブームになっている。世界的な不況が影響して、食費から生活費を節約していこうという人々が増えているのだ。

では、料理初心者の方は、何を見て料理を覚えるのが主流なのだろうか。ひと昔前なら、料理は本を見て覚えるものだった。しかし近年は、インターネットでのレシピ検索が非常に充実している。

以前は Yahoo!の中にレシピコーナーがある程度で、本を買ってもネットで検索をしてもさほど違いはない印象だったが、現在は様々な趣向を凝らしたレシピサイトが存在する。ただレシピを載せるだけのサイトはリピーターが生まれない。多くのユーザーを抱えるレシピサイトは様々な工夫が施されている。

今後、さらに需要が増えると思われるレシピサイト。これからレシピサイトを開設しようと思った場合、どのようなポイントを抑えれば「利用されるレシピサイト」として成立するのだろうか。現時点で人気のレシピサイトについて、比較してみようと思う。

■それぞれのレシピサイト、人気の秘訣は?

クックパッド
クックパッドは、ユーザーがレシピを登録していくという、ユーザー参加型のレシピサイトだ。レシピサイトという枠組みを超えて、SNS サイトとしてユーザーを確保している。会員登録をすれば、掲載されたレシピを参考に作った料理の写真とコメントを、レシピの発案者に向けて「作りました」と報告ができる。さらにそれはレシピ作成者の任意でレシピページに公開される。新規ユーザーは、その「作りました」という報告の数を見て、そのレシピが人気かどうかを判断できる、という仕組みだ。

掲載したレシピは修正が可能なので、レシピ掲載者は「作りました」報告を参考にしてレシピを改善してゆくことも可能だ。

会員登録をすると「マイページ」が開設される。お気に入りレシピや自分の掲載レシピ、「作りました」報告の管理だけでなく、自己紹介スペースや日記機能も兼ね備えており、ユーザーは自由に個人のマイページを閲覧することができる。コメントを残すことができるので、ユーザー同士の交流も可能なのだ。レシピサイトとしてではなく、Blog という機能も備えていて、ユーザーの日常を覗きながら交流を広げることができるのも、利用者が増えてゆくポイントのひとつだ。

レシピの検索機能も充実していて、サイト内検索はもちろん、カテゴリ分けをしているページも用意されているので、検索を非常にスムーズに行うことができる。

毎日「本日のピックアップレシピ」が更新され、「作りました」報告が10件を超えたレシピの報告も随時行われるので、1日に何回でも見たくなる工夫が巧妙に仕込まれているというわけだ。

「毎日でも見たくなるサイト」というのは、サイト制作をする上でも非常に重要な要素だ。「日本最大のレシピサイト」と謳われていることも頷ける。

しかし、ユーザー数が軒並みに増え、毎日多くのレシピが掲載されていることから、サーバーが重くなりエラー画面の表示が多いことが難点だ。唯一その点を除けば、非常にうまく運営されているサイトといえるだろう。

ボブとアンジー
料理教室も開講している、大阪ガスが運営するレシピサイト。料理界のプロによるレシピが、多くのカテゴリに分けて掲載されている。全てのレシピに栄養価がつけられ、健康を気遣ったレシピを中心に検索できるのが特徴だ。ただ料理を作るだけでなく、食生活改善の参考にすることができる。注目したいのが「食生活診断」機能。献立を入力して、不足している栄養素をチェックすることができる。

こちらもマイページを開設することが可能で、お気に入りのレシピを登録することが可能なのだが、なんと「ボブとアンジー」以外のサイトに載せられているレシピも登録できる。サイト内に限らずに「自分のお気に入りレシピ」を集めたページを持つことができるのだ。

また、自分で作ってみたメニューを5段階で評価できるので、人気レシピが一目でわかる。何人のユーザーがそのレシピを自分のお気に入りに登録しているかも分かるので、注目されているメニューのチェックも可能だ。レシピを作ったらコメントを残すことができるので、他のコメントを参考に好みの味付けにカスタマイズすることもできる。

動画で手順を確認できたり、子供向けレシピのページが独立していたりと、その内容は非常に充実している。ごく基本的な定番メニューのレシピが分かりやすく載せられているので、料理初心者に勧めたいサイトだ。プロによる料理のポイントが要所に書かれているところが、料理教室を運営する大阪ガスらしい。

レシピブログ
レシピ検索専用のサイトとは言えないが、「料理」をテーマにした Blog を集めたポータルサイトとして、人気を集めている。タレントの人気ブロガーがいるように、料理関連でも人気ブロガーがいる。レシピの検索だけではなく、憧れの「一般人の料理人」の日常を覗くことで、コミュニケーションを図るだけでなく、ふとした出来事から新しい知識が身につくことがあるのだ。愛用している調味料などを知ることができるのも、料理をする人間としては嬉しい。

ただ Blog にリンクさせているだけでなく、わかりやすくカテゴリ分けがされているのも人気の秘訣。「ひとり暮らし」「ふたり暮らし」「お菓子好きの人」「お酒好きの人」など、親近感が沸きやすいテーマでうまくまとめられている。また、ブロガーからレシピを募ってまとめたページも併設されているので、「レシピ検索に利用できる」というポイントもしっかりと抑えている。

料理 Blog というのは、基本的に料理に自信がある人しか開設しないと言える。そんなブロガー達のレシピが集められているのだから、利用者は非常に多く、反響も大きい。

こちらももちろん、マイページを持ってお気に入り Blog を管理することができる。自分の Blog を持っていなくてもマイページの開設ができるので、ここから交流を広げることができる。

有名人 Blog をはじめ注目を集めている「Blog」と、ブームになっている「料理」をうまく組み合わせた「レシピブログ」。個人の自由な発想で展開される Blog を利用したサイトであるだけに、今後さらに新しい企画が期待できるだろう。

■強力なレシピサイトを作るために

ホームページを利用してレシピを検索するのは若い人が多い、と思っている方も多いと思うが、意外にもそうではない。上記で紹介したサイトのユーザーコメントを見ていると、ベテラン主婦層が非常に多い。人付き合いの幅が狭くなりがちな主婦たちが、料理を通してコミュニティを広げているのだ。料理初心者にとっても、そんな主婦達が情報交換をしているのを見るのはとても参考になる。料理手順だけではない、プラスアルファの情報が得られることが重要なのだ。

上記で紹介したサイトには、共通した点がある。「ユーザー参加型」であるということだ。ただレシピを掲載しているだけのサイトは、料理上手な主婦たちには続けて利用されにくい。システムが充実していて「楽しく」「友達の輪を広げながら」「自分にはないアイデアやテクニックを収穫できる」レシピ検索ができるサイトが勝ち残ってゆく。「レシピ」に特化したサイトは、もしかすると、どんなサイト制作よりもシビアに行われなければならいのかもしれない。主婦の目は厳しいのだ。

昔、コミュニティ系サイトユーザーへアンケートを行ったことがある。普通に考えれば、何かを知りたいためにコミュニティ系サイトに参加しているユーザーが多いように思われるが、人にものを教えたい人の方が多いという結果がでた。これは結構興味深い。

レシピサイトとしては、「マイページ」を持てること、「レシピにコメントを残せる」ことは、もはや当たり前。料理ブームに乗って新しく「レシピコミュニティサイト」を作ろうとしている方は、“人にものを教えたい”という、ユーザーの欲求を満たすための新しいアイデアや機能を最重要ポイントとして、サイトをつくることが重要なのではないだろうか。

(執筆:株式会社ファンサイド ライター 上村 江利)

記事提供:ファンサイド

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