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Netbook で携帯電話用ソフトウェアを動かす理由Netbook の大ブームはほとんど偶然の産物だった。資金力のある Microsoft や Intel などの業界リーダー各社や、アジア各国の多数の家電製品大手が Ultra Mobile PC の販売を試みるなか、これだけの企業を差し置いて、大衆が本当に望むのは普通のノート PC だが極めて小型で非常に安価な製品であることをようやく理解したのは ASUS だった。
これが最初の驚きだった。そして、2番目の驚きは、大半の購入者が Windows の最新バージョンでも、カスタム UI を搭載した Linux の亜種でもなく、Microsoft がサポートを打ち切ろうとしている Windows XP を望んだことだった。 そして3番目の驚きは、魅力的で人気があっても、Netbook には数週間もすれば使うことに飽きられる傾向があることだった。窮屈な画面やキーボード、そして無数にある細かいが不快なユーザビリティの問題など、そこには多くの理由がある。 Netbook の売れ行きはよい。だが、これらの多くのシステムが今は商品棚でほこりをかぶっている状況なのだ。 筆者は、Netbook はソフトウェアのさらなるダウングレードによる新たな転換期にさしかかっていると考えている。次世代の Netbook は携帯電話用 OS で動作するのだ。さらに、一部には AT&T や T-Mobile などの携帯電話事業者によって販売される製品もある。 HP は、Google とインターネットを中心に考えられ、Netbook にとって完璧な携帯電話用 OS である Google の「Android」プラットフォームの採用に関する調査を進めている。軽量かつ高速で、人々が本当に Netbook に望むもの、つまり Web サーフィンやソーシャルネットワーキングのほか、電子メール、チャット、および Twitter によるコミュニケーションに重点を置いている。 Microsoft の最大のパートナーである HP が Google の Android を検討しているというのならば、Microsoft との関係が薄い ASUS をはじめ、アジア各国のハードウェア ベンダー各社が同様のプロジェクトに取り組んでいることは確実だ。 また、もし Apple が Netbook を出荷するとしたら(2009年に可能性あり)、そのデバイスは iPhone OS で動作することになると思われる。大型の iPhone や、タブレット型の折りたたみ式などの可能性が考えられる。どちらにしても、マルチタッチシステムとなって、 iTunes App ストアからアプリケーションを入手して動かせるようになるだろう。 Microsoft Windows Mobile はこれまでも決して携帯電話に適したものとはいえず、折りたたみ式の Netbook デバイスで動かした方が格段に優れているように思われる。しかし、Microsoft はこのような判断を下すようなビジョンを持っておらず、競合各社に Netbook 市場を独占させてしまう可能性がある。それでも、筆者は Netbook で動作する Windows Mobile を見てみたい。 Palm は、「Netbook」という言葉をだれも聞いたことがないような頃から Netbook を発表していた。同社の Foleo 製品はリコールが行われてしまい、Palm はコンセプトと携帯電話用 OS の設計を最初から見直すことになった。それでも同社は、Palm の「webOS」OS によって Netbook 市場への参入意志を示している。 これはユーザーにとって素晴らしいことになっていくだろう。なぜならば、Netbook に必要なのは、次のような携帯電話用 OS がすでに持っているものだからだ。 ・PC との同期 ・低消費電力駆動 ・高速起動 ・安価なプロセッサによる良好なパフォーマンス ・小型画面の有効利用 ・モバイル専用アプリケーション OS のこれらの機能は Netbook の使用感を完全に変えてしまうだろう。Netbook の小さい画面がものすごいものに感じられる。バッテリ使用可能時間の改善には驚いてしまう。デスクトップ PC との同期があれば、Netbook は格段に楽で、魅力的で、極めて使いやすくなるだろう。さらに、すでに安い価格はさらに安くなることだろう。 実際、その価格も一気に無料になる可能性まである。2年間の電話利用契約を結ぶ代わりに携帯電話を無償提供したり高額の奨励金を支払うという携帯電話モデルは Netbook にも非常に適している。AT&T などの携帯電話事業者各社は、このような契約を考える専用部隊も発表している。 つい先ごろも、スウェーデンの LM Ericsson AB が、ユーザーがモバイルブロードバンドの利用料を支払わない場合に携帯電話事業者がリモートからシステムのシャットダウンやロックダウンを行えるという Netbook/ ノート PC 用モデムのシリーズを公開した。ユーザーはシステムを起動できなくなってしまうが、代金さえ支払えば、すべて解除されてシステムがまた使えるようになる。 話を聞くと嫌な感じがするが、Netbook のハードウェアが無償だったらそれも我慢できるだろうか? もしだめならば、携帯電話用ソフトウェアを搭載し、契約にとらわれない低価格の Netbook も発売されるだろう。 超小型ノート PC の次のキーアイテムは携帯電話 OS、携帯電話アプリケーション、そして携帯電話データプランになる。Netbook 市場のあらゆる大転換と同様、これも専門家を驚かせ、バイヤーたちを興奮させることになるだろう。 関連記事
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