![]() ![]() ![]() ![]() Oracle-Sun 連合が Google を利用して新たな IBM になる方法この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20090522/6.html
著者:Rob Enderle
海外internet.com発の記事
Oracle が Sun から獲得しようとしている資産を十分に活用して圧倒的なシェアを獲得する方法はいくつかある。
今さらいうまでもないのは、プラットフォームベンダーになって、現金や、彼らが選んだ会社との戦略的関係強化と引き替えに HP、Dell、あるいは Lenovo にハードウェアを売り渡す方法だ。最も効果的な結果を得られるのが HP だ。そして、復活した「Unbreakable Linux」を組み合わせれば、Oracle と HP は法人市場の大半を事実上支配できるようになる。 しかし、もし Oracle がピーク時の IBM と同じような力を持ちたくて今回の行動に出たのだとしたらどうだろうか? 彼らはこの買収話を交渉によって何かとてつもなく大きいものにすることができるのだろうか? 本稿では、このポイントを詳しく見ていこう。 ● 無償ハードウェア IBM がその最盛期にあった60年代は、ハードウェアはリースされ、ソフトウェアは無償提供された。彼らはそうすることで顧客ベースを確保し、ほかのベンダーには市場があまり残らなかった。ソフトウェアのバンドルを中止し、ハードウェアを販売してその縛りをなくすことを強制する同意判決でこの状況を最初に打ち破ったのは IBM だった。ここで Microsoft がかなりのシェアを獲得することとなったが、IBM のような絶対的支配力はなかった。 これを再現するにはソフトウェアではなくハードウェアがカギを握ることになり、そこで Sun の出番となる。昔の IBM とは異なるが新しい IBM とは合致する Oracle は、価値を持つのはソフトウェアとサービスであり、ハードウェアは新たな消耗品であることを認識している。 Oracle は、Sun のハードウェアを自社製品とバンドルし、ハードウェアはソフトウェアとサービスの幅広い契約の一環として事実上無償で提供することができる。同社は、IBM がその最盛期に享受していた IT 環境の支配権を徐々に獲得し、他社は事実上すべて排除できるかもしれない。 ● カギを握る Unbreakable Linux UNIX や Linux にとって大きな問題は今も昔もそのバージョン/ディストリビューションの多さであり、Linux では大企業に適した規模のディストリビューションオーナーの不在である。 その結果、Microsoft は簡単に UNIX を攻撃できるようになり、Linux は Microsoft を効果的に攻撃できずにいる。しかし、Oracle はディストリビューションのオーナーでもある。彼らの規模と評判は完全にエンタープライズクラスだが、プラットフォームベンダーとしての信望は全くなかった。 その部分では Solaris と Java が非常に有用で、Solaris は Unbreakable Linux を実証するための犠牲になる可能性が高いが、Java はそれ自体が正真正銘のプラットフォームとして残り、これらの組み合わせが Oracle をこの分野の真の有力ベンダーにするはずだ。 そうなれば、両社が自社製品を中心に市場を整理統合するなか、Red Hat の排除は比較的容易になり、Novell は Microsoft や IBM が適切に保護できない二流ベンダーに成り下がってしまう。両社が作業で協力できず、互いにじゃまになる可能性があるためだ。 このシナリオでは、IBM が Novell を買収して Oracle を妨害する可能性があるが、IBM がこの結論に達するころには、Oracle はおそらく止められないほど大きなシェアを持つようになっているだろう。規制当局の問題や Linux GPL があるため、ここで Microsoft が買収に出る可能性も低いと思われる。 ● 中心となるのは Google か? この戦略に足りないのは、Oracle がこの市場を専有するにはデスクトップコンポーネントが必要である点だ。現在デスクトップベンダーとして信頼できるベンダーは1社しかなく、それが Google なのだ。 Oracle と Google の間に大きな重複部分はなく、両社ともに Microsoft を市場から追い出したいという確固たる願望があり、それが強力な提携の基盤を意味する。 一方、いずれの会社も提携が得意でないことで有名だ。いずれも支配する側の立場を重視し、いずれも従う側の立場は望まない。したがって、優れた基盤はあっても、この提携をうまく実行に移すには実際は問題が多く難しい。「大失敗」という言葉がつい浮かんでしまうのだ。 しかし、Microsoft を追放するという両社共通の目標をいずれかが達成して、確実な脅威となるのに十分な期間その提携を維持する方法はこれしかないのかもしれない。事実上、Google はユーザーを掌握し、Oracle は IT を掌握して、Microsoft ではおそらく対抗できない膨大な資金を得たハードウェアモデルを両社が採用することになるのだろう。 ● 大詰め もしこのシナリオ通りになると、長期存続が可能で、Microsoft のものに酷似したエンタープライズ Linux ベースの製品が2つ登場する。Server のバックエンドを担当する Unbreakable Linux Server と、ユーザーと結びつく携帯電話や PC を担当する Android だ。 実際のところ、この方が Microsoft の既存の製品よりシンプルになる。また、これに関連するライセンスや、広告の支援を得た資金調達計画、そして無償ハードウェアの登場は、 IBM 以降目にしていない強力な TCO の提案と固定客を実現する。 もしこの2社がうまく合併すれば(Larry Ellison 氏の引退が近づいていることを考えれば少なくともこの部分だけは可能だ)新しい IBM が誕生することになる。 ● 可能性は低いが実現は可能な Oracle・Google 連合 この取り組みの難易度はかなり高いが、最初に IBM や Microsoft を生み出したときのそれよりは全然高くない。また、Larry Ellison 氏が引退前に Microsoft を抹殺するために取るべき方法でかろうじて妥当なものはこれしかないように思える。 そのほかの方法ではどうしても時間がかかりすぎてしまうのだ。 実際のところ、Oracle としてはハードウェアの部分を取り除いて筆者が最初に言及した手法を採るものと思われるが、最後の部分があるからこそ、この方法に言及する価値があるのだ。今年は技術市場にとって極めて重要な年になる可能性が高いので、このことは考えておくべきだろう。
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