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IT が向かう先(トレンドは“Thin”)われわれには、行動を起こす前にまず長時間議論する傾向がある。議論して、議論して、議論し続ける。そしてまた議論する。議論することを専門にする Gartner、Forrester、Cutter、そして IDC など無数の優秀な情報源にも定期的にアドバイスを求める。われわれは、電子商取引、サプライチェーン管理、ビジネスインテリジェンス、デジタルセキュリティについて果てしなく議論してからすべてを実行に移している。
これらについては記事も大量に執筆している。毎週、毎週その現状について書き、説明し、予測している。みなさん全員にわれわれの記事を話題にしてもらいたいと考えている。 えっ、それほど難しいだろうか? われわれは、議論が終われば行動を予測できるのだろうか? さらに言えば、議論(や記事)がなくても今後の行動を予測できるだろうか? できるのだ。 (好むと好まざるにかかわらず)われわれが今後向かう方向を以下にまとめる。 ● われわれが向かう先はクラウド 思うに、われわれはその一般への普及時期、それができることとできないこと、安全性、スケーリング能力などについて取りつかれたように議論することになる。しかし、いずれにしても最終的には全員がある程度はクラウドを使うようになるのだ。 すでに利用は始まっている。われわれはソフトウェアをレンタルしている。ほぼ全員がクラウドに少なくとも頭程度は突っこんでいるのだ。ソフトウェアよりは少ないものの、ハードウェアだってレンタルしている。 「サービスとしてのプラットフォーム(PaaS)」を契約しているところは大幅に少ないが、今後は増えていくだろう。なぜ筆者はそこまで確信しているのだろうか? それは、コスト管理のニーズ、巨大 CAPEX 技術プロジェクトに対して最高財務責任者(CFO)が抱く脅威の高まり、機能を素早くプロビジョニングするニーズ、多くの企業が実用的な統治で自社を管理できないこと、そして TCO や ROI の終わり無き追求など、複数の判断要因の組み合わせ効果があるためだ。 また、新しいアーキテクチャや技術(特に Web 2.0技術とサービス、そしてイベント駆動式アーキテクチャ)に関する専門知識の欠如、集中化/分散化の難問を最適化するニーズ、そして技術投資のたびに(単純/複雑な技術の買収、導入、そして管理のほかに)発生する社内の政治問題から逃れるニーズなどの要因もある。 核となる適性の要因は言うまでもない。「自分は本当に技術業界にいて良いのだろうか? 」という何度もくり返し聞かれるものだ。クラウドが避けられなくなる日をいつに設定しようとも、議論はもう終わりにして、徐々にでも、目的を持ち、とにかく飛び込んでいこうではないか。 ● コンピューティングやコミュニケーションのインフラは完全に捨てられる 電子メールには本当にだれもが関心を寄せているのだろうか? もちろん、これはキラーコミュニケーションアプリだが典型的な消耗品でもある。 なぜ自分のコミュニケーション、ワークフロー、そしてコラボレーションプロセスを可能にするために Microsoft(やそのほかのベンダー)に膨大な金額を支払っているのだろうか? ほかに方法はないのだろうか? 計算および通信インフラの完全なコモディティ化を予測した人々は全員正しかった。筆者は gmail が無償で250G バイト分のストレージを提供していることを知った人々の反応を見るのが大好きだ(一方、多くの IT 部門ではユーザーに標準で50M バイトもしくは100M バイトの「割当て分を認可」しているだけだ)。 われわれの通信インフラに関してはすでに複数のパートナーがいる。あと必要なのはハードだけで、それはわずかな日額でレンタルできる。1〜2か月という時間の問題であることはお分かりだろう。さあ、いつテストを始めようか? ● すべてを整理する 技術が周期的に最高財務責任者(CFO)や最高経営責任者(CEO)の監督下に入るようなことはない。何のことだかお分かりのはずだ。CIO の方は、技術のステータスがコストセンターからプロフィットセンターに移行する数年に一度、戦略の結果を求める CEO とコスト削減を求める CFO の監督下に交互に入るのだ。 われわれがこれほど頻繁に移行を行う理由の1つは、運用技術と戦略技術を今も一緒に考えているためだ。なぜこのようにしたのだろうか? ここ数年間は、運用技術と戦略技術の本当の違いは極わずかという考え方が完全に理にかなっていた。言い換えれば、本末転倒ではあるが運用技術が戦略技術に重大な影響を与えていたからだ。 しかし、それはもう過去のことだ。ここでは今の話をする。現在の戦略技術の目的、買収、導入、そしてサポートのベストプラクティスは、運用技術を実現するそれとは根本的に異なっている。われわれは何年も前から、要件の発見とモデリングのプロセスにもっと関与するよう企業に懇願してきた。 そして、各社は現在そのようになっており、要件、業務技術プロジェクトの優先順位付け、パフォーマンス測定基準、そして技術買収プロセスまでもコントロールしたがっている。 また、彼らは戦略的なプロジェクトへの投資にも前向きだ。運用技術チームと戦略業務の技術者は同じ場所にいるべきではない。後者のチームは業績がすべてであり、コスト削減は一切頭にないのだ。 インフラでは、信頼性、セキュリティ、そしてスケーラビリティは当然のものと考えられている。戦略技術は顧客、サプライヤー、アップセリング、サービス、クロスセリング、マーケティング、営業、そして革新を目的にしている。戦略技術担当者らは業務の利害関係者と一緒にいるべきだ。彼らは自分たちの上司(そして企業の CEO)の監督下に入るべきだ。彼らが運用技術担当者とやりとりをするのはアーキテクチャとサポートの問題に関してだけでよいのだ。 ● 軽量化 われわれはシンクライアントについて何年前から話題にしてきただろうか? シンクライアントコンピューティング、シンクライアントアーキテクチャ、そしてネットワークコンピュータなど、いくつの言葉が消えていっただろうか? Larry Ellison 氏がテレビのトーク番組に登場してシンクライアントについて語ったのはもう10年以上前のことだ(クラウドコンピューティングがあまり好きでない人物にしては悪くないことだ)。 ネットワークの可用性、セキュリティ、そして速度は常にわれわれを根底から揺るがしてきた。(各種科学技術否定団体の不平だけは話が別かもしれないが)それがすべての原因だった。そして2009年の今、われわれはゴールの近くまで来ている。ネットワークはほぼどこにでもあり、十分な速度を実現している。 疑問に思われている方のためにはっきりさせると、「近く」とは、5年や10年ではなく2年を意味する。ところで、シンクライアントの急増とは、ローカル処理能力もストレージもないブラウザベースのネットブックではなくスマートフォンを指す。スマートフォンではなく、ノート PC、デスクトップ、あるいはシンクライアントを必要とするユーザーなど実際には何人いるのだろうか? もうすぐゴールに着く。企業が社員から PC を回収するまではあと1〜2年の話なのだ。 ● 自分たちも取って代わられる よくお聞きいただきたい。本稿で解説した必然的トレンドの実現に必要なスキルは供給不足の場合が多い。われわれは自分たちのスキルセットをさらに深めるか、われわれが向かう方向へ進むのを助ける専門家を探す必要に迫られるだろう。人の異動も避けられない。 まあ、話はいい加減終わりにして行動に移そうではないか。 著者紹介:Steve Andriole はビラノバ大学トーマス G ラブレクビジネス校の教授で、ビジネス技術コンバージェンスの応用研究を行っている。同氏はまた、情報技術投資の最適化、幹部教育、Web 2.0、技術監査、そして試験応用に重点を置く新経済コンソーシアム、The Acentio Group の共同創業者でもある。同氏はこれまで、Safeguard Scientifics のシニアバイスプレジデント兼 CTO、そして CIGNA Corporation の技術戦略担当シニアバイスプレジデント兼 CTO も務めていた。同氏の最初の所属は国防総省国防高等研究事業局(DARPA)で、そこではサイバネティックス技術担当ディレクターを務めた。同氏へのコメントは tephen.andriole@villanova.edu まで。 関連記事
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