![]() ![]() ![]() ![]() Apple には PC(あるいは Netbook)羨望があるのか?この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20090601/6.html
著者:Rob Enderle
海外internet.com発の記事
最新の Apple のコマーシャルを見ていると、Steve Jobs 氏が本当に復帰するのかどうか分からなくなる。実際のところ、(1人の女優を除いて)多数の一般人が出てきて本当に判断を下して理由も語るという Microsoft が展開中のキャンペーンの方が優れている(このようなことは何回あるだろう?)
一方、Apple の新しい CM ではその大半から「死に体」という言葉が浮かんでくる。これは、何かを引き延ばしすぎると頻繁に発生する現象だ。Sun が過度に Microsoft を意識しすぎたように(その結果はご存じの通り)、彼らはあまりにも PC を意識しすぎている。いずれのケースも、結果的に Microsoft の製品が改善されたが(今回の場合は PC が改善される)、Apple の経営陣は Scott McNealy 氏レベルの愚行に流れてしまうのかと思えてしまう。 彼らは「PC 羨望」と呼ばれるものが実際に存在することを示しているのだと思う。Apple のそれは重症なのだ。あるいは、Steve が本当に消えてしまい、残った人間に経営能力が全くないかのどちらかだ。 前回 Apple ユーザー層の調査を実施したときは、年齢層が若くトレンディーという分類から遠く、引退した高齢者という統計結果が出た。Microsoft を意識するより若いユーザーの獲得を意識した方が良いのではと思ってしまう。 さらに、Apple は Microsoft から再びマーケットシェアを奪われつつあると誤解されているようだ。それも一部は事実だが、Microsoft も特にこの状況に満足しているわけではない。それは、この動きを生み出したのがマージンの低い Netbook である可能性が高いためだ。 ここで、Apple の PC 羨望と、2009年中にある Windows 7と Android ネットブックの発売時にそれが同社に与える打撃について少し話をしておこう。 ● Apple の PC 羨望 今は Apple ファンにとって厳しい状況であるはずだ。彼らにとって技術の神である Steve Jobs 氏は前線を離れ、復帰しない可能性もあるのだ。 Apple は Mac 製品の新しく異なる部分について語るのではなく、でっちあげた Windows の欠点や、数年とは言わないまでも数か月前に修正ずみの欠点を繰り返し指摘しているようだ。 彼らには Microsoft のバッシングでも、誠実なもの、新しいもの、あるいは異なるものが用意できないようだ。また、これは Microsoft にとっては素晴らしいことではあるが、それが次第に Apple を再び Scott McNealy 氏のような死に体に見せつつあるのだ。 Sun は10年以上このようなことをしてきた。彼らが企業として世に忘れられつつあるなか、それが確実に Microsoft にダメージを与えた一方で、同時に彼らの早過ぎる終焉を確定させたことも覚えておきたい。Sun の顧客は Scott McNealy 氏のイベントがあると決まって次のような質問をする。「Microsoft が最低なのは分かったが、あなたは何を提供してくれるのか?」 Sun 以降、Apple のようにライバルに執着する会社はどの市場でもほかにはない。それは、彼らが死ぬほど Windows 7を恐れているとの印象を与える。もっともな理由があることは明らかだ。筆者は6月から Windows 7のベータ版を試用しているが、実際にこれまでのところリリース直後(つまり Apple のベータ版)の Leoptard、もとい、「Leopard」より好調に動作している。 ● Apple はどのようにして Windows 7を改善したのか 元来実現していたであろうレベルより高いレベルに Windows 7が達した背景には Apple の功績がかなりある。Bill Gates 氏を間抜けに見せる身代わりを用意した CM で Microsoft の創業者と社員をひっきりなしに攻撃することで、Apple はほかのだれにもできないであろう強い熱意を彼らに与えてしまったのだ。 考えてみたい。オリンピックでフランスの水泳メドレーリレーチームが米国の水泳チームには力がないと中傷したときのことを覚えているだろうか? これで米国水泳チームが結束し、Michael Phelps が大量の金メダルを獲得した 何度もくり返し非難された Microsoft は Vista を改善した(Apple が不満を訴えたほぼすべての部分にパッチを当てた)だけでなく、Windows 7までも全体的に一段レベルを高めてきた。高速で、安全で、不快感が低下し、下位互換性が高まり(一部のバージョンではフルバーチャルマシンまでも動作する)、大半のハードウェアにおいて 64bit ネイティブのインストレーションとなる。 ● PC の OEM 各社をやる気にさせる Apple Apple は Microsoft だけを怒らせたわけでもない。彼らがきっかけとなり、最もルックスの良い製品を最も手ごろな価格で製造する競争にすべての PC OEM 各社が大量参戦してきたのだ。 「MacBook Air」と「Lenovo X301」を比較したこちらのユーザーのビデオが各所で流れていることからも、PC OEM 各社が信頼性の高い製品をすでに製造していることは分かる。各社が先を争って「対抗できるならやってみろ Apple!」的な発言をしており、彼らより優れた OEM の登場を阻止することにはあまり重点を置いていない。また、ここ10年で初めて、Windows 7の発売に合わせて PC OEM 各社が完全に歩調を合わせている。 このデザイン重視の姿勢はすでに影響を与えている。たとえば、Consumer Report の5月号では、筆者の記憶の中では初めて Apple 以外のオールインワン型コンピュータが1位になった。Dell のものだ。 Apple がしつこくグチを言っていなければ、このようなことになっていたとは筆者には思えない。 さらに、これらのベンダーの多くは、スマートフォンでも Apple に対抗しようとしており、次世代のデザインが HP から登場し、Dell までもが参入検討をしきりに宣伝している。それが RIM でも、Palm でも、Google でも、彼らはかなり心配する必要があるだろう。 このキャンペーンを展開し、市場で好調を維持することにより、Apple は自社の製品とブランドを中心とした集団を作り出し、そこを PC 陣営が狙ってきた。 すでに彼らの攻撃が激しいのが Netbook だ。 ● Netbook:Apple の盲点 今後数か月の間にわれわれの目の前に現れる大きな変化が Netbook 関連のもので、それは Microsoft から出てくるものだけに限られない。Google はすでに複数の大手 OEM 各社とテストに入っており、そのなかの1社はすでに同製品のエンタープライズバージョンをテスト中のようだ。 Lenovo も「ThinkPad Netbook」を開発中のようで、これにはセキュリティ用の TPM やバイオメトリクス指紋リーダ、そしてこれらすべてを実現するための集中管理バックエンドのような技術が搭載される可能性が高い。当初は大半のベンダーが Windows 7や Windows XP をベースにするだろうが、Google Android も登場してくる。そして、Google は大きな衝撃を与えようという計画なのだ。 この最後の部分はちょっと興味深い。携帯電話プラットフォームベンダーの数が非常に多いため、実際に市場で Apple に最も近いのは Google なのだ。しかも、彼らは第三世代の iPhone に対抗する第二世代ハードウェアの準備をすでに進めているのだ。 Google にはすでに Apple とほぼ同数の開発者を抱えており、多数のハードウェアベンダー(公表されているものとしては HTC、Motorola、Samsung など)が集まる中、最新世代の iPhone が発売されるころには市販電話機の種類は彼らの方が多くなっていることだろう。 あまりに Microsoft に重点を置いたことで Sun が Linux の波に乗れず、Microsoft の成長を遅らせはしたものの、自社の UNIX ベース市場を壊滅状態にしたことはご記憶だろうか。 Google は、Apple のユーザーエクスペリエンスを持ち、Microsoft のマルチハードウェアベンダーのアプローチを取るプラットフォームを構築しようとしている。 実際のところ、Google が最初に「吸収、拡大、封殺」モデルを適用するベンダーは Microsoft ではなく Apple だ。目を覚まして一呼吸置かない限り Apple にとってはまずいことになりそうだ。 ● Oracle は Apple を買収するか? Google が一気に市場に参入し、Microsoft に取って代わる究極の目標へと向かい、その過程で Apple を排除しようとするなか、Microsoft を過度に重視する Apple は Sun のモデルへと徐々に近づいている。 これは、Microsoft に対する Linux の攻撃の再現になるかもしれない。Linux は当初 Windows をターゲットにしており、UNIX を排除する意図はなかったが、結果はご存じの通りだ。 Apple はその PC 羨望を乗り越え、Netbook、Palm、そして Google の脅威に対抗する方法を見つけ出し、Steve Jobs 氏抜きで生き残る手段を考え出す必要がある。同社は今、Windows 95発売以来の大事件に直面している。大幅に改良され、一段と優れたマーケティングが展開され、Steve Jobs 氏がもはや従来のように機能できなくなっている時期に登場する Windows プラットフォームだ。 要するに、彼らは Oracle に買収され(彼らには前歴がある)て閉鎖に追い込まれる前に、Mac を購入すべき理由をもう一度示す必要があるのだ。確かに、Larry は Steve Jobs 氏の代わりになれる数少ない人物の1人かもしれない。だから、これも完全に悪いアイデアというわけではない。しかし、Apple ファンがこのような結果に満足するとは筆者には到底思えない。
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