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2009年11月7日
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Webビジネス2009年7月2日 10:00

アクセス解析エキスパートここだけの話、Web コンシェルジュの“勉強法”こっそり教えます

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はじめまして、株式会社デジタルフォレスト Web コンシェルジュの山田と申します。

Web コンシェルジュとしてこの仕事に就き、早2年が経とうとしています。今でこそ、アクセス解析のプロとして、様々な企業のコンサルティングや Web 改善を行っておりますが、そんな私も最初は「アクセス解析」というものが何なのか?どうすれば「アクセス」を「解析」できるのか?といったことが分からず、本などを読み漁っていました。

今回は、再びそんな気持ちになってアクセス解析に関する「お勧め勉強法」を紹介していきます。

まずはこの3冊!
「アクセス解析を勉強したいのだが何を読んだらいいか?」とよく聞かれることがありますが、私はまずはこの3冊をおすすめします。

・「Web 解析 HACKS」(オライリー・ジャパン発行)
・「アクセスログ解析の教科書」(翔泳社)
・「ウェブ解析力」(翔泳社)

1冊目は、「Web 解析 HACKS」という本(図1)。はっきり言って初心者にとってこの本は難しいです。

しかしながら、私を含めアクセス解析のプロと呼ばれる人達がバイブルとして活用しているもので、数ある書籍の中でもアクセス解析に関して最も網羅的であり、且つ汎用的であるため是非チャレンジしていただきたい一冊です。

その際、もし読者が Web 技術に関して初心者であれば第2章「導入とセットアップ」は読み飛ばしてもらっても構いません。また第7章「レポートと KPI」は私が実際にバイブルとして活用している部分で、実践する中で何度も見直していただくと良いでしょう。

また途中理解しづらい部分も出てくるかと思いますが、諦めずにとにかく最後まで読んでいただく事が重要です。

図1:「Web 解析 HACKS」(オライリー・ジャパン発行)
「Web 解析 HACKS」
(オライリー・ジャパン発行)
この本を通読する事で、残りの2冊が理解しやすくなります。2冊目に紹介する「アクセスログ解析の教科書」は、1冊目が大学入試レベルとするなら“中学生レベル”といったところでしょうか。基本的な解析術を中心に一問一答形式で表記されており、非常に分かりやすく腹に落ちやすいものです。また1冊目で疑問に感じた部分もここで明確になると思います。

2冊目を読んだ段階である程度基本的な事は理解できますが、3冊目「ウェブ解析力」を読んでいただくと更に理解が進みます。この本はこれまでの2冊に比べてより実践的であり、分析の“手法”に主眼を置き、それが ROI(費用対効果)最大化のためにどう活かされるのかまで落とし込まれているところが良いです。

この3冊を読んだあなたはアクセス解析に関する基本的分析手法を理解し、そしてそれがどのように Web 改善に活かせるのかといったノウハウを身につけることが出来るでしょう。知識としてはこれで十分です。しかし、それだけでアクセス解析に関して自信を持つというのは難しいでしょう。次にあなたが身につけなければならないスキルは「実践力」、つまり“ノウハウ”ではなく“ドゥハウ”です。

実践力を身につけるトレーニング法
もし、仮にランディングページの改善に関して3人のコンサルタントが、以下のようなディスカッションを行ったとしましょう。

A「コンバージョン率を上げるためにはランディングページの改善が重要だ」
B「ランディングページを改善すればコンバージョン率の上昇が見込まれる」
C「ランディングページの改善によりコンバージョン率が20ポイント上がった実績がある」

さて、この3人の言葉を聴いてあなたは誰に自社 Web サイトのコンサルティングを依頼するでしょうか?

おそらく私を含め多くの読者は「C」と答えるでしょう。なぜなら話が具体的で説得力があるからです。残り2人の発言は、理解は出来るが、教科書を読んだ人間であれば誰でも言える言葉であり説得力がありません。これが「実践力」があるかどうかということです。

もしあなたが Web 管理者かもしくは Web の改善に関して意見できる立場の人であれば、是非サイトの改善・検証という一連の PDCA サイクルを運用し、この「実践力」を身につけていただきたいと思います。

しかし「実践力」といっても難しく捉える必要はありません。ボタンの変更やランディングページの変更など、まずは簡単な「実践」を積み重ねていくのが重要なのです。まさに「小さな事からコツコツと」です。

例えば、最もシンプルで改善効果の高い施策としては、資料請求等のコンバージョンボタンの変更です。私自身これまでの経験の中でそのような改善は何度も行いましたが、ボタンの色の変更やデザインの変更などにより、実際にクリック率が倍増したようなケースもあります(図2参照)。

資料請求ボタンがなければ、TOP ページに直帰率を下げるための興味深い画像を増やしても良いかもしれません。こういった改善実績を1つずつ積み重ねていくことにより、“失敗事例”というノウハウがたまり、“成功事例”という実績=「実践力」を身につけることができます。

もし自社サイトの修正が物理的に難しいようであれば、個人サイトを立ち上げて運用してみるものよいでしょう。ちなみに私自身、実験用に個人的にドロップシッピングサイト等を3サイト運営しています。自分の個人サイトなので気兼ねなく大胆な修正や実験的なアプローチが行えるので、個人的な趣味も兼ねてサイトを立ち上げてみるのも良いかもしれません。

ボタンの変更でクリック率が倍増
ボタンの変更でクリック率が倍増
*クリックして拡大
アクセス解析は Web マーケティングの原点
アクセス解析技術は日々進歩しており、Web マーケティング手法に関しても、新しい手法やツールが日々生まれています。それらの進歩に取り残されぬよう、自らの知識に磨きをかけていくことも重要です。

私自身、Web マーケティング関連の新書については本屋で日々チェックを行うと共に、各分野の書籍を毎月3冊程度、またメルマガ購読は計8本、その他セミナーへの参加や雑誌の購読、さらには各種統計データなどにもできる限り目を通すように心がけています。

また、アクセス解析は1つの学習分野として捉えるのではなく、全ての Web マーケティングにおける原点と捉えた方がよいでしょう。つまりアクセス解析で課題が見つかったとしても、その課題を解決するために SEO 対策の実施や、ユーザビリティの改善、あるいは情報構造の設計(情報アークテクチャ)を行わなければならず、それらの知識は必須です。

このように、アクセス解析の学習範囲は単なるアクセス解析手法や用語のみならす、そこに紐付く Web マーケティング全般に及ぶため、一夜漬けで学べません。日々の積み重ねが大事であることは言うまでもありません。そのため、今回紹介した書籍の購読や実践トレーニングも含め、まずは興味を持っていただく事からはじめ、その後これらの勉強法を日常生活に取り入れて習慣化する事を心掛けていただければと思います。そしてアクセス解析の世界をより深めていただく事を期待しています。

(執筆:株式会社デジタルフォレスト Web コンシェルジュ 山田直之)


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