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2009年7月14日 09:00

遂に Google もマイクロフォーマットをサポート! 進む検索結果のリッチ化

2009年5月12日、米国 Google(以下 Google)はマイクロフォーマットを用いて検索結果を拡張する「リッチスニペット」(Rich Snippets)と呼ばれる機能を発表した。検索結果の拡張といえば、先んじて米国 Yahoo!(以下 Yahoo!)が展開する「SearchMonkey(サーチモンキー)」が挙げられるが、これに追随する形となった。

そこで今回は、「リッチスニペット」の解説を行うと共に、Yahoo!、Google が推し進める「検索結果のリッチ化」について考えてみたいと思う。

■Google「リッチスニペット」とは
「リッチスニペット」とは、Web ページに商品やサービスのレビュー情報などを掲載している場合、それらの情報を Google の検索結果に表示する拡張機能である。検索結果に詳細な情報を表示することで検索の利便性向上を図る目的がある。

2009年7月2日時点、検索結果に表示される「リッチスニペット」は以下の4項目である。

・「商品やサービスのレビュー」(評価レイティングや概要など)
・「商品情報」(商品名、価格、商品概要など)
・「人(ユーザーや会員)のプロフィール」(名前、ニックネーム、Web サイトの URL など)
・「会社や組織のプロフィール」(会社名、住所、電話番号など)

上記の情報が検索結果に表示されることにより、検索ユーザーが「どのページが自分に適したページであるか」を判断する手助けとなる。

一方、サイト運営者側は、これまでの「タイトル」「説明文」「URL」の情報に加え「レビュー情報」や「価格情報」など、詳細な情報を伝えることができるため、トラフィックの増加に繋がるなどのメリットが考えられる。

現に、Google の初期テストでは「リッチスニペット」に対応したことにより「クリック率が高まりページに滞在する時間が長くなった」との結果が報告されている。このように、検索結果が魅力的になることで検索ユーザー、サイト運営者、双方に有益な状況が生まれるのだ。

では、次に「リッチスニペット」の実装方法を紹介しよう。

■マイクロフォーマットを用いた「リッチスニペット」の実装方法
「リッチスニペット」に対応するには、サイト制作者はマイクロフォーマットや RDFa で記述した構造化データを検索エンジンに提供する必要がある。ここでは比較的容易に「リッチスニペット」を実装できるマイクロフォーマットの記述例を紹介しよう。

以下は、私がラーメン屋のレビューを書いた一例である。

<div class="hreview">
   <span class="item">
     <span class="fn">和麺屋 長介</span>
   </span>
   <span class="rating">5.0</span>
   <span class="reviewer">柴田源樹</span>
   <span class="dtreviewed">2009-06-27</span>
   <span class="summary">"東京 新橋にある魚介系スープのラーメン屋。モチモチッとした食感のつけ麺とおじやが最高でした。"</span>
</div>

(※ここでは便宜上タグを使用しているが、他のタグを使用することも可能だ)

上から「レビュー対象となる名前」「評価レイティング」「評価者」「評価日」「レビュー内容」である。このように class 属性値にマイクロフォーマットを用いて意味付けを行うことで「リッチスニペット」対応となるのだ。

なお、Google では現在、評価を意味付ける「hReview」と人物情報を意味付ける「vCard」2つのサブセットをサポートしているが、今後は様々な実験を行いサポートする対象を増やす予定である。(英 Google では一部のユーザーを対象に、自然検索結果に「商品画像のサムネイル」を表示するテストが実施された。)

※「リッチスニペット」は現在アルファ版となり、米国において全検索の5%〜20%程度に適用とするテストを行っている。また現段階では「リッチスニペット」を実装しているサイトであっても必ず表示されるのではなく、Google のアルゴリズムやポリシーに基づき「ユーザーの検索の手助けになると判断した時のみ」表示される。

■高まる検索結果の重要性
現時点ではまだ実験段階の「リッチスニペット」だが、今回の発表により Google が「検索結果のリッチ化」という方向性を示したこととなる。

この背景には Yahoo!「SearchMonkey」の影響が考えられる。Yahoo! によると「SearchMonkey」を導入したサイトのクリック数が30%増加したとの報告もあり、「検索結果のリッチ化」により検索ユーザー、サイト運営者側にメリットをもたらしたからだ。

最後にそれぞれの立場から「検索結果のリッチ化」のメリットを見てみよう。

・検索ユーザー = 自分が探し求めている情報が探し易くなるため、検索体験が向上する。
・サイト運営者 = 今より詳細な情報が伝えられる事で、トラフィックの増加に繋がる可能性がある。
・検索エンジン = ユーザーの利便性が高まり利用者が増えることで、広告収益の増加が見込まれる。

このように、検索ユーザー、サイト運営者、検索エンジン、三者それぞれのメリットが考えられる「検索結果のリッチ化」は近い将来、日本にも導入されると推測される。

その際、サイト制作者は Web サイトのデザインやユーザビリティを追求すると共に、検索ユーザーとの最初の接点である「検索結果に表示される内容」についても目を配り、ユーザーが訪れたくなる魅力的なエントランス作りを目指していただきたい。

(執筆:株式会社アイレップ SEO グループ SEO チーム ディレクター 柴田源樹)

記事提供:アイレップ

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