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iPhone の操作性を活かした最適化サイトの作り方2008年7月に「iPhone 3G」が日本に上陸してから約1年、処理性能が向上した新型モデル「iPhone 3GS」が日本でも発売された。
ソフトバンクは正式な数字を出していないが、iPhone の販売台数は世界中で4,000万台(iPod Touch 含む)、国内で約80万台(iPod Touch 含まず)ともいわれている。まだまだ携帯電話としてのシェア率は低いものの、スマートフォンの中では圧倒的な存在感と注目を浴びているのは間違いない。 iPhone が注目を浴びている一つに、ネイティブアプリケーション開発が非常に活発であることが挙げられる。iアプリと比較するとわかりやすいが、iPhone の場合、キャリアを通さず App Store を介すことで流通がフラット化されており、誰でも売りやすいのが特徴だ。 つまり、個人のプログラマが一発当ててやろうというには非常に魅力的なプラットフォームなのである。一方で、企業としては日々増え続ける大量のアプリの中から生き残り、さらに個人の無料アプリと競争、差別化しなければならず、ビジネスとして成り立たせるには厳しいのが現実でもある。 このように、TV CM の影響もあってか、アプリばかりに注目が集まりがちではあるが、もう一つ、企業が取り組まなければならないのが、iPhone に対応した専用 Web サイトの構築である。こちらは、Web サイトを通じて集客を行っている企業ならばゆくゆく、場合によってはすぐにでも取り組まなくてはならない課題である。 なぜ、iPhone 専用のサイトを用意する必要があるのか。iPhone ならではの操作性、もしくは特徴を解説しながらいくつかその理由を紹介しよう。 まず前提として、iPhone には、Safari がブラウザとして搭載されているが、パソコン版にはない制限があるのを覚えておきたい。最初に抑えるべきポイントは、iPhone からだと Flash が全く見れないこと。これは、iPhone ユーザにとって非常にストレスになる癌のようなもの。 サイトのトップページをオール Flash などで構築してあると、初めから全く表示ができない。iPhone のターゲットユーザーとされているM1層を取り込みたいと考えているのなら、すぐにでも Flash を使用しないサイトを用意した方がよい。 次に、ファイルサイズの制限について。GIF、PNG、および TIFF 画像のデコードサイズ制限は2メガピクセルまで。画像以外、ストリーミングの動画も除くファイルサイズは10メガバイトまでという制限がある。「3GS」になってから処理速度が増したとはいえ、画像の大きさによっては表示がされないこともある。 ファイルサイズは、iPhone 向けに極力スリム化し、メモリの浪費は避けたいものである。情報量の多いサイトやアプリを同時に立ち上げたりすると、動きが悪くなり、延いては強制終了に陥ってしまうのがオチである。ぜひ iPhone 用にサイトの情報量、ファイルサイズの最適化を図りたい。 最後に、ユーザー視点からの特徴として挙げられるのが、直感的な操作のしやすさである。パソコンや通常の携帯端末とは異なり、画面を指でタップする操作は iPhone ならでは。ダブルタップでブロックごとにピッタリ合ったズームができ、二本指での拡大・縮小も自由自在である。 しかし、一方で考慮しなくてはならないのが、タップはほとんどのユーザーが指で行っているということ。いくら画面が広いとはいえ、また、拡大が自由にできるとはいえ、ペンやマウスよりも太い指でタップするのは意外に至難の業。誤操作を招かないためにも、込み合ったリンクの設置は避け、リンク部分は大きく目立たせておく必要がある。 これらを考慮し iPhone に最適化されたサイトは、Yahoo!、Amazon、楽天など、パソコンにおいて人気の高いサービスですでに対応が完了している。パソコン版とは全く異なるこれらの iPhone 版ユーザインターフェイスは必ず実機で確認していただきたい。 一方、Google も iPhone 用アプリへの広告配信を開始し、NTT ブロードバンドプラットフォームと米大手モバイル広告会社 Admob が提携して「Wi-Fine」で iPhone 向け広告配信を始めたのは記憶に新しい。これらマーケットの早い動きにも、iPhone の成長性、将来性が窺えるのではないか。 とはいっても、モバイル市場全体で見ると、まだまだ iPhone のシェア率は低いからと甘く見てはいないだろうか? ネットでの集客を戦略立てるにあたり、新デバイスへの素早い情報収集と対応は必須である。競合が対応し始めた頃に同じような足並みでスタートしても、時すでに遅し。すぐに次のデバイスやプラットフォームが開発され、常に後追いになってしまうが目に見える。 ここまで言ってもまだ危機感を感じられない人は、まずは一度 iPhone に触れてみることをお勧めする。その圧倒的な操作性と携帯電話の枠を遥かに超えたイノベーションは、モバイルの精通した者でなくとも直感的に感じることができるはずだ。 (執筆:株式会社アイレップ クリエイティブグループ グループマネージャー 結城志保) 記事提供:アイレップ
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