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2009年11月18日 13:00

「Smart.fm」は人生とともに――ライフスタイルに合わせて PC、iPhone、iPod を使い分ける英語学習を

smart.fm の新しいロゴ
Smart.fm の新しいロゴ
セレゴ・ジャパンは、無料の英語学習サイト「Smart.fm」を運営している。ここではもちろん、英語のみならず他の言語も学習できるし、語学以外のものも学習できる。

そのセレゴ・ジャパンが、2回目の大掛かりなリニューアルをする直前の10月末、3回目のインタビューを行った。

1回目のインタビューを行ったのは、昨年春で、無料英語学習サイト「iKnow!」β版サービス開始後約半年が経過したころだった。この時点でのユーザー数は16万4,000人。学習アプリは Flash で作成されていた。

また、2008年の10月には、開発者や開発会社向けに「iKnow! API」を公開した。

2回目のインタビューは、1回目から約1年経過後の今年4月末で、サイトの名称を「iKnow!」から「Smart.fm」に変更(2009年3月)、初めてのおおがかりなリニューアルの直後だった。

最初の大規模リニューアルでは、英語学習から学習プラットフォームへという新しいコンセプトが打ち出され、英語学習に熱心な既存のユーザーは少なからず困惑したようだ。

そこで同社は、英語学習ポッドキャスト「基礎英語シリーズ- Smart.fm 無料英語学習サイト-♪」を iTunes ストアから配信したり、「mixi」から mixi アプリ「英単語たたき」を配信するなど、基本の英語学習に立ち戻ろうとする動きをアピールした。

今回のリニューアルで Smart.fm は今後どう変わっていくのだろうか。

以下、セレゴ・ジャパン CEO、Eric Young 氏に話を伺った。

■学習プラットフォームをより柔軟に

今回のリニューアルのテーマは2つあった。複数のデバイスによるライフスタイルに合った学習と、リスト中心からゴール中心の学習への変更だ。

それに伴い、インターフェイスもかなり変わったが、ユーザーの使い勝手はよくなったはずだ。

サービス開始から2年間、今年10月でユーザー数が100万人を突破したが、この2年間、われわれはユーザーからのフィードバックを真剣に検討した。その結果、ユーザーの意向を解決するには、サイトリニューアルしかない、と結論した。

ユーザーからの意見で多かったのが、どのリストから学習したらいいのかわからない、あるリストを学習したら、次は何を学習したらいいのかわからない、というものだった。

これは当然の意見だ。実は、学習の目的はリストではない。TOEIC 700点をとる、あるいは海外留学する、ソムリエになる、などのゴールだ。ゴールがあるからこそ、わくわくする。

そこで、解決策の一端としてゴール中心の学習に変更した。

また、ユーザーインターフェイスの改善では、従来 Flash 型だった学習アプリに加え、 JavaScript 型の学習アプリを導入した。そうすることで、別に学習アプリを立ち上げなくても、同じページ内で学習でき、コンテンツも作成できるようになった。

さらに、プラットフォームの構造を柔軟にした。

ユーザーコミュニティを築き上げて、下から出てくるエネルギーを利用できるようにするには、プラットフォームの力が必要だ。

ライフスタイルに合った学習、ゴール中心の学習、ユーザーインターフェイスの改善、これらを実現するには、プラットフォームをより柔軟にしなければならなかった。

そこで、学習エンジンを搭載したプラットフォームをベースにし、その上にパブリック API を載せ、その上で Smart.fm Web サイト、mixi アプリ、iPhone アプリ、ポッドキャストを提供する構成にした。

■ライフスタイルに合った学習とは、デバイスごとの学習

PC ユーザーとポッドキャストユーザーでは、デバイスの使い方が違う。また、同じユーザーでも、ライフスタイルに合わせて、デバイスを使い分けるだろう。そこで今後は、デバイスに合わせたサービスに注力する。

実は、ポッドキャスト向けサービスも mixi アプリも第三者に作ってもらったものだ。

ポッドキャストのコンテンツは、過去30日間だけでも33万ユーザーが利用し、一人当たり7回ダウンロードしている。累計ではもっと多くなるだろう。

mixi アプリは、試しに出した「英単語たたき」が、10月1か月間で16万から17万人程度のユーザーを獲得した。平均すると、1日6,000人くらいだ。

これらの、ポッドキャスト、mixi アプリの効果で、Smart.fm のユーザーが一気に増加、100万人突破した。

そこで今回はリニューアルと同時に iPhone アプリを出す。また、半年以内に携帯電話向けに別サービスも公開する予定だ。

ライフスタイルに合わせて利用されるデバイスやプラットフォーム上でサービスを展開するメリットは、ユーザー数の拡大はもちろん、どれかひとつが失敗しても、残りのどれかが生き残る点だ。たとえば PC ユーザー数が落ち込んでも、携帯ユーザーが増えればいい。携帯ユーザーを iPhone にキャプチャしたりして、ユーザーを囲むことができるからだ。

いずれにしても、10年後、20年後、どのマシン、どの機種、どのプラットフォームが優勢になるか、誰にもわからない。iPhone もいきなり出てきて、あっという間に話題を独占した。

iPhone はとてもパワフルなデバイスだ。iPhone にも、電波が弱いとか欠点はいろいろあるが、まず画面の面積が大きくカラフルで、アプリが8万以上ある。中には、GPS などのすごいアプリもあるし、楽器のように音を出せるアプリもある。

いかに、iPhone の独特の機能に合った学習コンテンツを提供できるか、が焦点だ。

■ゴールの設定で、独学からの脱却を

学習にゴールを設定することで、ユーザーコミュニティも活性化する。

似たようなゴールを持つ人とは共通した話ができるからだ。ゴールが同じであれば、一緒にがんばろうという会話ができるし、ほかにどんなことをやっているか教えあうことができる。

Smart.fm は、独学スタイルの学習から始まった。たとえばリストの TOEIC ステップ4とステップ6は別のコースだったので、それぞれのユーザーがリストの枠を越えてコミュニケーションをとるのは、簡単ではなかった。

今回から、ユーザーがゴールを設定すると、そのゴールにあった学習コンテンツが集まってくる仕組みにした。

たとえば、外資系で働いてみたいというゴールを設定した場合、そのゴールを目指すユーザーが集まってくるので、ユーザーの学習プロフィールが、レコメンデーションとして出てくる。

外資系で働くために準備すべきこと、たとえば TOEIC のスコアアップはもちろんだが、メールで使う英語表現やビジネス英語など、外資系で働くときに必要な知識になるコンテンツも集まってくる。また、ユーザーが集まれば集まるほど、より精度の高いレコメンデーションも出てくる。

このように、ゴールでは、コンテンツが集まると同時に、コミュニティも形成されてくる仕組みを作ることができる。

Eric Young 氏(左)と Kirk McMurray 氏(右) Dominiek ter Heide 氏(手前)
Eric Young 氏(左)と Kirk McMurray 氏(右)
Dominiek ter Heide 氏(手前)

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