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2009年12月1日 09:00

モバイルリスティング広告で自動入札に対応する媒体は?

2008年頃から国産・海外産含めて、リスティング広告(Google アドワーズ広告や Yahoo! リスティング広告など)の運用管理を支援するための自動入札管理ツールが日本のマーケットに登場した。

弊社では2009年の検索エンジンマーケティング業界の展望として、同運用・入札管理支援ツールの導入が本格化するとの見通しを示しているが、日本独自の文化的特色や商慣習、費用負担などの問題もあるものの、各社ともに各々のツールの活用のためのナレッジを蓄積し、着実に顧客への導入を進めてきている。

ところで自動入札管理ツールというのは、基本的に媒体社である Google や Yahoo! 社が提供する、API(Application Program Interface)を通じて各種オペレーションを行う。言いかえれば、API が用意されていなければ入札は行えないのだが、日本の主要なリスティング広告の状況はどうなっているのだろうか。

今回は PC(デスクトップ)向けとモバイル向けという観点から情報を整理してみたい。

■モバイルのリスティング広告自動入札に対応しない Yahoo!
次の表をご覧いただきたい。これは各媒体・商品別に、自動入札機能にかかわる API についての対応の現状をまとめたものだ(2009年11月27日時点)。○が対応を、×が未対応を表している。

自動入札機能にかかわる API についての対応状況
自動入札機能にかかわる
API についての対応状況

*クリックして拡大

リスティング広告を取り扱う、日本の主要なネット広告代理店の多くが、すでに広告自動入札管理ツールをリリースしているが、その多くは PC 向けの入札管理が中心であり、モバイルリスティング広告の自動入札に対応しているところは少ない。

それは何故か。理由は、Yahoo!JAPAN がモバイルのリスティング広告の入札機能にかかわる API を用意していないため、開発できないためだ。つまり、現時点で「モバイルリスティング広告自動入札ツール」といった時、スポンサードサーチモバイルは含まれないのだ。

技術的にはコマンドグループに記載される、入札コマンド「updateSponsoredSearchMaxBidForKeyword」がモバイルに対応しないことが明記されている。

また、PC 向けを見ても Google は検索ネットワーク、コンテンツネットワークともに入札関係の API を提供済みだが、Yahoo!JAPAN はインタレストマッチ用の入札関連 API をまだ準備できていない。

■今後のモバイル向けの自動入札管理ツール
PC 向けにおいて、入札管理ツールを導入したことにより、リスティング広告の成果が改善されたという事例は弊社・他社含めて耳にするようになった。こうした成功事例が共有され、同時にツールに対する理解が進んでくれば、欧米市場ほどの成長は見込めないかもしれないが着実に日本でも利用が進むであろう。

関心が高いモバイルリスティング広告については、モバイル検索という特殊性や PC との仕組みの違いから、入札の自動化が成果の改善に直結するとは必ずしも限らない場合もある。とはいえ、部分的な工数の削減の求めに応じて、今後、API の整備も進んでくることが予想される。

(執筆:株式会社アイレップ SEM 総合研究所 渡辺隆広)

記事提供:アイレップ

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