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2010年1月13日 09:00

社員は「育てる」ではなく「○○」?

突然ですが、「成功する人の3条件」って何だと思いますか?

ある調査結果によると、「プラス思考」、「素直」、「勉強好き」が成功した経営者の共通項だったそうです。

これを踏まえ、現在の不況は「ピンチャン!」という発想でいってはいかがでしょうか? 「ピンチャン」、これは「ピンチをチャンスに変えましょう」という意味のプラス思考用語です。

こうした状況だからこそ、「社員の成長なくして会社の成長なし」、「危機だからこそ人財育成!」という発想をもってみてはいかがでしょうか?

「人づくり」、これが今回の連載のテーマになります。

▼社員が自分で「○○」?

では、ここで質問です。

私は、社員が成長するためには会社や上司が「育てる」という発想ではなく、発想の転換が必要だと考えています。それは何でしょうか?

「社員が自分で○○」 この○○にはなにが入ると思いますか? 「働く」ではないですよね? 「稼ぐ」、確かにおっしゃるとおりですが、残念ながら80点!

もちろん正解は「社員が自分で『育つ』」です。

「じゃぁ私は何もしなくていいの?」そんな声が聞こえてきそうですが、そうではありません。社員が「自ら育つ環境づくり」こそ、会社がやるべきことですよね。

▼成長するための重要なポイント

ここで、もう1つ質問です。

社員が自ら成長できる環境として重要なことをあげてくださいといわれたら、みなさまはなにをあげますか?

「自分で成長したいと思うためには、「明るい未来・目標」がみえないとダメだよね」
という声が聞こえてきそうです。つまり、「自分がめざすべき人財像」です。成長したい社員は自分が目指す像があってはじめてがんばろうと思うものです。

他の要素には何があるでしょう?

当然ですが、「仕事」そのものが必要ですよね。「仕事の報酬は仕事」といわれるくらい「仕事そのもの」は重要です。少しずつレベルの高い仕事にチャレンジし続け、人は成長していくものです。

ただし、成長できるものは日々の業務だけじゃないですよね。いちばんオーソドックスな制度が抜けてないですか。どこの会社でももっているものです。

これは、「教育研修制度」です。体系的な教育研修制度(OFF-JT)がないと片手落ちです。仕事だけだと、体系的に理論を勉強できませんから、補足する意味で「教育研修」が必要ですね。

では、「仕事」をしっかりやって、定期的に「教育研修」をするだけで OK でしょうか?
実は他に貴重な「場」もあるのです。ヒントはひらがなだと3文字、漢字で2文字。最初が「か」……。

「かいぎ(会議)だ!」

そうです、正解です、「会議」です!

意外に思われるかもしれませんが、会議の場は、やり方次第で格好の成長の場になるものです。自分で資料を準備、意見を発表、参加メンバーの意見を聞く、こうした過程が成長には欠かせません。

▼残りの「演出装置」とは?

最後が演出装置です。

上司・先輩が「コーチ」となって、成長したいと思わせたり、「オマエよくやったな」とほめたり、仕事を与えたりすることは当然、必要ですよね。

では、さらに質問です。社員が成長するためにコーチ以外で、重要な登場人物って誰だと思いますか?

健全な「ライバル」も必要ですよね。「ライバル」がいれば負けたくない!と思いますよね。「まあ、いいか」という安易な妥協防止にはやっぱり「ライバル」なんです。

じゃあ、「コーチ」と健全な「ライバル」以外に、もうひとりいませんか?

「後輩だ!」

正解です!「部下・後輩」です。部下・後輩、がいないと演出装置としては足りないですよね。

「自分が成長したって感じるときはどういうときですか?」って質問をすると、「人に教えたとき」って答えがものすごく多いんですよ。教えてはじめて「ああ、オレ意外とわかってないな」ってことも理解できるんですよね。そういう効果が後輩にはあります。

ですから、「コーチ」「ライバル」「部下・後輩」は演出装置として最高です。この3つの要素がうまくからんでくると、いい成長プログラムができあがります。

最後に整理します。まず大前提として、「『育てる』ではなく『育つ』環境づくり」が必要になります。その環境に必要な要素として、

・    目指すべき人材像
・    仕事そのもの
・    会議などの場
・    教育研修制度
・    コーチ
・    同僚、ライバル
・    部下、後輩

のすべてが整うことが望ましい状況です。

皆様の会社はいかがでしょうか? 最初からすべてを完璧にするのはむずかしいですが、徐々に整備し、それぞれの要素をレベルアップさせていってはいかがでしょうか?


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