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ビジネス2010年3月30日 09:00
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出荷されることのなかった IT 製品のトップ10

この記事のURLhttp://japan.internet.com/busnews/20100330/6.html
著者:Mike Elgan
海外internet.com発の記事
もし自分のガジェットや Web サービスで世界を変えたいと考えているなら、ものすごいアイデアを持っている必要がある。ビジョンを持つ必要があり、大げさに売り込む必要がある。

しかし、とりわけ必要なのはそれを出荷することだ。

この業界の企業のかなり多くはそれらすべてを持っている。ただ、最後の1つだけが足りないのだ。彼らは新技術を作り出し、驚くべきプロトタイプやシミュレーションビデオを作成し、自分たちのビジョンや先見の明によって全員を感動させる。だが、そのあとが続かない。

そろそろそれを正すときだろう。だれもが大いに期待しながら実現することのなかった主要技術製品のトップ10を紹介する。

1. Scrybe

Scrybe は、Google Calendar キラーとなり、Microsoft Outlook を時代遅れにし、Remember the Milk を全員に忘れさせるはずだった革命的ソーシャルカレンダー、to-do リスト、そして「ThoughtPad」である。

この新興企業は見事なデモを YouTube に投稿して各方面から称賛された。InfoWorld 曰く、「自分が使っている Microsoft Outlook Calendar を見限り、Google Calendar を見捨てるだけの価値がある」、WIRED 曰く「Web 2.0という名の筋肉増強剤を打ったスケジュール帳」とのことだった。

素晴らしい。でも、どこに行ってしまったのだろう?

このウェブサイトはまだ運営されており、今も「非公開ベータテスト中」(2006年から続いている)だと主張している。同社の企業ブログの最終更新日は約2年前だ。

もし Scrybe を開発した人々が真剣であるなら、ベータ版を公開し、出荷すべきである。もし真剣でないならば、ファンをからかうのをやめて、製品が登場しないことを自社ウェブサイト上で発表すべきである。

2. iPhone のテザリング

自分のノート PC を iPhone に接続してインターネットにアクセスする機能が2009年中に必ず使えるようになることは、Apple が発表し、AT&T も「正式に認めた」(告白しておくが、筆者の妻は AT&T に勤務している)。

さて、それはどこに行ってしまったのだろう? (筆者も含め)非常に多くの人々は、Apple と AT&T が iPhone のテザリングを約束したため、ノート PC のモバイルブロードバンド接続用としてのほかのソリューション探しをやめてしまった。

われわれを悩ますのはいい加減やめにしていただきたい。利用開始日を発表するか、それが絶対に登場しないと明言して欲しい。

3. Palm Foleo II

Palm Foleo は、悲劇の災難としてだれもが覚えている。同社は今スマートブック(携帯電話用 OS が動作するネットブック)と呼ばれているものを出してきたが、これは Palm デバイスにしか対応していなかった。

しかし、同製品は機能不足で価格設定が高すぎるように思われる。覚えているだろうが、最高経営責任者(CEO)の Ed Colligan 氏は、2007年9月の有名なブログへの投稿で Foleo の開発を中止した。

一方で、みなさんは同氏が Foleo のアイデアを後ほど復活させると約束したことは覚えていないかもしれない。Colligan 氏は次のように書いている。「Foleo II を開発するときは、われわれの新プラットフォームがベースになって、この新カテゴリに対する約束を果たすことになると思う。今は次期 Foleo のタイミングを考えるようなことはしない。まず、われわれのコアプラットフォームとスマートフォンを先に仕上げる必要があるのだ」。

自分の「コアプラットフォームとスマートフォンはかなり以前に完成している」。ところが Foleo II はどこだろう?

皮肉なのは、Foleo II には実際に非常に競争力の高い製品になれる可能性があることだ。iPhone でテザリングができるようになる可能性がなく、2010年にはスマートブックが特に熱くなるので、Foleo II が Palm Pre などを選ぶ最高の理由になるかもしれない。

Apple iPad の毎月のモバイルブロードバンドアクセス料はデータ量無制限で30ドルとなる。これより大型の画面を搭載し、電話の主回線が使えて、300ドルの価格が設定された Foleo は10か月で元が取れる。一体どこに行ったのだろう?

4. コンスーマー版 Microsoft Surface

2年以上前、Microsoft の CEO、Steve Ballmer 氏は自社が Microsoft Surface テーブル PC の消費者版の開発を「目指している」と語っている。

それから2年後の今、Microsoft から出てくるのは新しいデモ、プロトタイプ、そして約束ばかりだ。ベータプログラムはどこに行ってしまったのだろうか? デベロッパープログラムは?

5. Microsoft Courier

CGI と Photoshop を使った「デモ」が1つ「リーク」しただけで、だれもが Microsoft Courier プロジェクトを Apple iPad と同格に扱い始めた。だが、Apple の方はノート PC を製造していて、実際のデバイスを見せて、出荷日も示唆しているという違いがある。

CGI は「ビデオ」で、コンピュータが生成した静止画は「写真」だとだれもがうわさしたが、Courier のデモは偽物だった。

「それがどこにあるのか?」は問題でさえない。利用モデルはどこだろう? ペンベース消費者デバイスの市場はどこだろう? 動作しないプロトタイプの流出写真はどこだろう?

答え:Courier と同じである。どこにもないのだ。

6. JooJoo

これまで「CrunchPad」と呼ばれていたタブレットは誤解、役立たない提携、裏切り、破られた約束、そして訴訟の「プロセス」から生まれた。

彼らは12月に「JooJoo 」タブレットのお金のことを話し始めた。その会社はその後(その背景にはある会社の存在があると思われる)2月下旬までの出荷を約束した。しかし、2月下旬になると出荷日は3月下旬に変更されてしまった。

なるほど、この目で見たら信じることにしよう。

7. スパムを「解決する」 Microsoft のスパムフィルタ

Microsoft 会長(そして当時 CEO だった) Bill Gates 氏は、2004 World Economic Forum において、Microsoft によって「今から2年後にはスパムの問題は解決される」と約束した。

あれから6年経過した。果たしてスパムは解決されただろうか?

8. WiMAX

Intel は2007年、2008年は「WiMAX の年」になると宣言した。そして、お偉方たちはそれ以来、WiMAX は携帯端末の使い方だけでなく、家庭や会社のネットワーキングも変貌させると予測している。

えっ、まだ WiMAX を使っていないって? お偉方たちは今、2010年は「WiMAX の年」になると(再び)予想している。

9. OpenSocial

2007年の秋、Google は「OpenSocial」と呼ばれる驚異的な新構想を発表した。この計画の中心となっているのはプログラミングインターフェイスのセットで、ソーシャルネットワークがこれを利用することで、ユーザーはソーシャルネットワーク内だけでなく、通常のウェブサイト間でもつながれるようになる。

当時の売り込み文句には、Google OpenSocial の動きは非常に強力で魅力的なため、OpenSocial をサポートしない主力ソーシャルネットワーク(Facebook とか何とか言うとこなど)は時代に取り残されてしまうとあった。

まあいい。表向き、Google は実際に「製品」を予定通り出してきた。しかしあれから2年半後、あなたはオープンで相互運用可能なこのソーシャルウェブを楽しんでいるだろうか?

楽しんでいないはずだ。OpenSocial は起こることのなかった大社会現象なのだ。

10. Duke Nukem Forever

あの暗黒の時代(1996年)、われわれはだれもが「Duke Nukem 3D」という人気の高い PC ゲームを楽しんだ。あまりに面白かったため、同社は1年後に「Duke Nukem Forever」と呼ばれる続編の開発に着手した。

だが、この「Forever」(永遠に)の部分はどうもその開発サイクルを指しているらしい。同社はまだそれを開発中で、出荷も予定している。2010年には出荷されるのだろうか? 10年以内にはどうだろう? だれにも分からない。

シリコンバレーと広大な個人/ビジネス向け技術業界は世界を変える製品や文化を転換させるオンラインサービスを作り出す。しかしほとんどの場合、彼らが作り出すのは決して日の目を見るこのない製品の誇大宣伝なのである。
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