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正解がないからこそ作りがいがある――Google マップ エンジニア 竹中氏グーグルで革新的なサービスを提供するエンジニア達に焦点を当て、彼らの携わるサービスや人柄などについて探っていくエンジニアインタビュー。第2回は、Google マップのソフトウェアエンジニア 竹中 浩氏に話をうかがった。
●竹中 浩(たけなかひろし) 東京大学で心理学を専攻。IT 企業で広告エンジニアなどを務め、2007年にグーグルへ入社。 ■世界中の地図を日本語化 竹中氏は、Google マップにおいて地図をデザインするために必要なデータ処理や機能開発などを幅広く担当している。具体的には、国ごとに異なる地図記号や道路の表現、地図をズームすると各建物の中にある店舗名まで表示してくれる機能などだ。 また、世界中の地名の日本語化も竹中氏が中心となって行っている。初めて世界地図の日本語版を公開した昨年夏の時点では、約60か国の施設や通りを日本語で閲覧することができたが、サービス公開後もその範囲は拡がり続けているという。 「ユーザーからのフィードバックを参考にしつつ、公開後もロシア語やポルドガル語などを日本語化しました。これで西ヨーロッパは殆ど網羅したのではないかと思います。あと、細かいところでは南アフリカなども新たに追加しています」 ■一筋縄ではいかなかった地名の翻訳
例えば、ロシアで Google マップを利用すると世界中の地名がロシア語で、中国で利用すれば中国語(簡体字)で表示される。日本語以外の言語についても日本のグーグルが中心となって、各国のオフィスとやりとりしながら進めている。 世界地図を日本語化するにあたり、最も苦労したのは各国の地名や通りなどの翻訳だったという。「日本だけ見ても難読地名が沢山ありますよね。26文字しかないアルファベットでもそれは同じで、読み方がわからない地名も多い。場合によってはその土地の方でないと発音が分からない地名もありました」 平凡社地図出版から世界地図データの提供を受けているが、それでもカバーしきれない詳細な情報に関しては、Google Earth や Wikipedia から引用したり、社内にいる海外出身の社員から発音を聞いてまわったという。 「グーグルには音声合成などの技術もあるので、翻訳にはそこまで苦労しないだろうと考えていましたが、一筋縄ではいきませんでした。ですが、何か正解のデータがあるわけではないからこそ、今回の日本語化で一番面白いところでもあったと思います」 ■仕事を楽しむ秘訣はメンバーとの食事 東京大学に在学中は、コンピューターやサイエンス分野ではなく心理学を専攻していたという竹中氏だが、当時から実験を通じてプログラミングを行っていたという。「統計なども勉強する機会があったので、地図データの処理などには役立っているかもしれません」 趣味は料理やお酒を楽しむこと、またアクティブに活動することが好きで、冬場はよくスキーにも行くという。 日々の仕事を楽しむ秘訣はチームメンバーたちとの昼食だ。「グーグルに入社してから、昼食を社外で食べたことは数えるほどしかないと思います。仕事以外の時間でのコミュニケーションも大切にするようにしています」 今では Google マップを通じて、世界中の国や地域の情報へ簡単にアクセスできるようになったが、それでもネット上に載っていない情報はまだまだある、と竹中氏は話す。 「ほどんどの家庭にパソコンがあって、すぐに知りたい情報へアクセスすることができますが、それでもその場に行かなければ体験できないことはまだ沢山あると思います。とは言え、人間一生の間で行ける場所や時間は限られているので、私たちのサービスを通して、少しでも多くの方に知識や情報を得る機会を提供できればと考えています」 【過去の記事はコチラ】
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