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Apple は AMD を買収するか?(2/2)● Apple による AMD 買収
可能性として最も高いのは Apple による AMD 買収だ。これは、AMD が自社工場を引き続き保有していたら Apple のコストやリスクがあまりに高すぎて明らかに不可能だったものだ。 しかし、ファブレスのアプローチによる SoC 製造に対応する Global Foundry などの各種製造工場が登場してきた今、AMD が比較的低価格となり、リスクと利益のバランスも向上した。 Apple に AMD 買収の考えがあるかもしれない理由は、初めてのハイパフォーマンス GPU/CPU 融合パーツとなる「Fusion」だ。Steve Jobs 氏はすでに、プラットフォームの複雑な計算処理よりもグラフィックスの側面を重視している。買収をすれば、同氏はグラフィックスに対する負担の大きい Apple のプラットフォームに特に有利な市場唯一の融合パーツを手に入れることになる。 Apple が AMD ファンだったことはないが、ATI のことは気に入って幅広く採用しており、Intel 傘下からの離脱という考え方も魅力かもしれない。Apple は自社のサプライヤーに Apple の指令に素早く対応させることが好きで、Apple が満足するような対応を求めるには Intel はあまりに強大なのだ。 AMD が Intel に対して持ち続けている利点の1つが、OEM のニーズに合わせようという意欲であり、Apple が同社の採用を開始すると仮定すれば、これがポイントになって Apple は AMD を慕うようになるはずだ。しかし、Apple は独自の利点も好み、最初の一歩に成功すると仮定した場合、AMD を買収して他社にはその技術を与えないようにするだろう。また、それにより同社の高価な製品が同様の技術を採用した Dell や HP の低価格製品とは容易に比較できないようにすることも可能になる。 現在の Apple 製品はライバル各社が販売する低価格だがパフォーマンスで勝る製品が直接の比較対象となっていることから、一部にはすでに Apple のソリューションが劣っているとの烙印を押しているところもある。 ● まとめ:あなたの支配者 結局これは、だれがあなたという顧客を支配するかを決めるための戦いであるし、パワフルな企業に追いかけられるのも悪くないが、このような変化があるため、将来選択する製品やプラットフォームに関しては、われわれはだれもがもう少し慎重になる必要がある。 これは、垂直統合の世界においてはベンダーの変更が難しくなっていくことを考えると、自分が一緒に仕事をしたくないベンダーに支配されるべきではないからだ。 筆者は、この垂直統合には数年を要し、完成は2020年近くになると想定している。しかし、今あなたが行う選択は、将来にわたって切っても切れなくなるベンダーに大きくかかわってくる。そのつながりを切ることはかなり難しくなるため、戦略や将来自分が望む立ち位置との関連でこれらの選択肢を考え始める必要がある。どうやら、気が付くとわれわれの周囲はワクワクさせられる時代に入りつつあるようだ。
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