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iPad と検索エンジンの意外な共通点2010年7月7日、Googleは上半期の同社の検索エンジンにおける、検索ボリュームが急上昇したワードのランキングを発表した。
全体でのランキング1位に輝いたのは、日本では同年5月28日に発売された“iPad”だった。 今回のコラムは、非常に注目度の高い「iPad」と「SEO」(検索エンジン最適化)ついて触れたい。 2010年6月、マクロミルによって行われた、iPad 利用者300人を対象とした「iPad に関する調査」によると、iPad の利用方法で最も多かったのが「Web サイト閲覧」88%、次いで「電子書籍の閲読」73.7%となった。 この結果から、多くの利用者が iPad のことを“インターネットに接続できる電子書籍リーダー”と考えているのではないか、と筆者は推察する。 インプレス R&D 社「電子書籍ビジネス調査報告書 2009」によると、 携帯電話向けの電子書籍市場は拡大傾向にあり、これは2003年に導入された定額パケット料金制度をきっかけとして急成長をみた。 直近では市場規模が縮小傾向にあった PC 向け電子書籍市場だが、iPad の市場投入と前述の様な利用者の拡大をきっかけに、再び成長をしていくのではないかと考えられる。 ところで、iPad 利用者は Web サイトの閲覧を主目的としているが、すぐに iPad 向けコンテンツ作成の必要性はあるのか。 答えは、「NO」である。 確かに、HTML5.0 を用いて Safari 上で動作するアプリを開発すれば、今まで以上にインタラクティブな Web の利用環境が実現可能だ。マルチタッチスクリーンでの快適な“指先の Web サーフィン”は非常に愉快である。 とはいうものの、今はまだ、“クリティカルマス”に到達していないのが現実である。 日本における販売台数は明らかにされていないが、米国では、発売から80日目に当たる6月22日までの累計販売台数が300万台となっており、1日当たり3万7,500台を販売しているペースである。 米国の人口に対して3分の1規模となる日本では、1日当たり12,500台のペースで販売されていると仮定した場合、日本国内で1,000万台を販売するまで800日(約2年3か月)かかる計算となる。2,000万台ではその倍の期間である。 こうした状況を考えると、少なくとも向こう1年は既存の Web ページで勝負をしていたほうが得策ではないかと筆者は考える。 では、iPad からのアクセスに対してケアをしなければならないことはあるのか。 答えは「yes」である。 しかもその施策は SEO と共通する。そもそも iPad は iPhone 同様に Flash 非対応である。サイトの Flash 部分は動作せずに、Flash プラグインのインストールを要求するアイコンが表示されてしまう。 多くの画面範囲にわたって Flash を導入しているサイトに関しては、アクセスしてもそこには真っ白な画面が広がっていて、何のサイトなのかさっぱりわからないという状況に陥ってしまう。 実は、検索エンジンも Flash を判読できないために、両者はほぼ同じ画面を見ていることになる。 こうした状況を回避するために、HTML の BODY タグ内に NOSCRIPT タグを用いて代替画像やテキスト、必要に応じてリンクを用意する。 こうすることで、iPad からのアクセスユーザに対しても、検索エンジンクローラに対しても、サイトに何が書いてあるのかを最大限に訴求することができる。 「いつでもどこでも様々な情報に触れることのできるツール」として、非常に高い評価を集めており、利用者の“4マス媒体離れ”を加速させる要因となる、と言っても過言ではない iPad。今後の動向には目が離せない。 (執筆 アウンコンサルティング株式会社 マーケティンググループ・チームマネージャー栗原悠) 関連記事
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