Business
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「幹部」が「患部」にならないために
▼ 「幹部育成」とは?
恒例の質問です。
経営者自ら幹部育成にどのくらいの時間を割いていますか?
即答できる経営者であれば、幹部育成に相当力をいれているはずです。今回は読み飛ばしていただいて結構です。
しかし、多くの経営者にお伺いしても即答いただけることはまれです。
一方、会社の経営課題として「幹部の育成」をあげられる経営者はとてもたくさんいらっしゃいます。2人に1人といっても過言ではありません。社員10人ともなれば、幹部育成が経営課題になっているはずです。
この矛盾はなぜ起きるのでしょうか?
「幹部育成」といっても何をしたらいいかよくわからない、という声をお聞きします。研修をやっても育っているのかどうかがわからない、そういわれます。やらないよりはやったほうが良いと考え、研修に多額の費用もかけています。
研修はもちろん重要ですが、効果が見えにくいといったデメリットがあるのも事実です。一方で、自身の行動の振り返り、経験の再整理、新たな知識の吸収などのメリットもあるのです。研修に力を入れて、レベルアップしている企業もあります。
ただし、それだけで十分なのでしょうか?
幹部を育成するには、大前提があります。その大前提を踏まえ、3つのポイントがあります。今回は大前提とポイントのご紹介です。
▼ 「幹部育成」の大前提
大前提とは何か。
結論から言えば、「幹部の役割/期待の明確化」です。
最低年に一度は経営者自ら、幹部に対して、「あなたの今期の役割/期待はこれだ」と明示してはいかがでしょうか?
「そんなことやっているよ。目標管理制度があって、目標を与えているよ」。そんな声が聞こえてきそうです。それ以外に与えたい役割や期待はないのでしょうか?
例えば、次世代リーダーの育成、部下の話をじっくり聴く、経営者が裸の王様にならないための情報提供、経営者への直言など、本人の立場などに合わせた役割を与えてみてはいかがでしょうか?
お勧めは、役割や期待を3つにまとめ、明文化することです。それを手帳やかばんに入れさせ、自己チェックさせる習慣を身につけさせるのです。
毎日のように文章を読み返せば、潜在意識に必ずインプットされます。そうして経営者が意図した役割や期待を果たそうと徐々に変化していきます。
もちろん、定期的に役割や期待に応えられているかをチェックしてみてください。そうすることで社長と幹部とのコミュニケーションも図れます。
▼ 幹部育成の「三種の神器」とは
役割や期待を明確にした上で用意していただきたい環境は次の3つです。
1.社長と幹部の共同作業
2.幹部研修
3.本人の自主勉強
1.社長と幹部の共同作業
幹部育成にとって最も重要なのが、「経営者(とくに社長)との時間の共有」です。社長が期待した幹部になるためには、社長の考えに常に触れている必要があります。ゼネラル・エレクトリック社の CEO のイメルト氏は、幹部育成に30%もの時間を割いているそうです。1日8時間のうち、2.4時間です。
これは GE の伝統です。逆に言えば、CEO の時間を投資しなければ、幹部の育成は不可能、と考えているのが GE ということになるでしょう。
先ほど紹介した役割/期待を伝達し、チェックする場も共同作業です。「会議」の場もそれにあたります。
社長の演説ではだめですが、幹部に考えさせる会議運営にすれば、育成の場になります。
限られた人数だけで経営会議をやっているのであれば、拡大幹部会議と銘打って、次世代幹部を参加させ、様々な意見について考えさせてみてはいかがでしょうか? 社長との時間の共有により幹部の目線がものすごくあがります。
2.幹部研修
社内で行う研修と、社外での研修があります。社内研修は、経営者ができるだけ講師になることをお勧めします。
研修なんて専門家じゃないからできないよ。といわれそうですが、「本からともに学ぼう会」は簡単に実行できます。
例えば、ドラッカーの『マネジメント」や、『ビジョナリーカンパニー」など社長がぜひ読ませたい書籍を読ませておき、それについて意見交換するのです。幹部に本を読む習慣がついてくるので、ぜひ実践してみてください。
その他、社内研修では「ナチュラルラーニング」がお勧めです。これは、別名「仲間と学ぼう会」と呼んでいます。幹部同士が日々悩んでいること、実践してうまくいったことを共有する会です。1回あたり2時間程度ですが、まじめに「幹部とは」について語り合ってみてください。
他の幹部が部下育成についてどう考えているのかの意見交換ができます。自然に他人の経験を学ぶことができるので、ナチュラルラーニングと呼んでいます。
3.本人の努力と勉強
社内で筆記テストをするなどして、勉強を促してみてください。先ほど紹介したお勧め書籍に関するものでもいいでしょう。本について深く勉強せざるを得なくなります。社長のお勧め本一覧をつくって読ませることも有効です。本を読めば、社長が言っている意味がより理解できるようになるはずです。
上記のようなプロセスにより幹部が「患部」になることを未然に防止できます。一度にすべて行わなくても結構ですので、できることから始めてみてはいかがでしょうか?
恒例の質問です。
経営者自ら幹部育成にどのくらいの時間を割いていますか?
即答できる経営者であれば、幹部育成に相当力をいれているはずです。今回は読み飛ばしていただいて結構です。
しかし、多くの経営者にお伺いしても即答いただけることはまれです。
一方、会社の経営課題として「幹部の育成」をあげられる経営者はとてもたくさんいらっしゃいます。2人に1人といっても過言ではありません。社員10人ともなれば、幹部育成が経営課題になっているはずです。
この矛盾はなぜ起きるのでしょうか?
「幹部育成」といっても何をしたらいいかよくわからない、という声をお聞きします。研修をやっても育っているのかどうかがわからない、そういわれます。やらないよりはやったほうが良いと考え、研修に多額の費用もかけています。
研修はもちろん重要ですが、効果が見えにくいといったデメリットがあるのも事実です。一方で、自身の行動の振り返り、経験の再整理、新たな知識の吸収などのメリットもあるのです。研修に力を入れて、レベルアップしている企業もあります。
ただし、それだけで十分なのでしょうか?
幹部を育成するには、大前提があります。その大前提を踏まえ、3つのポイントがあります。今回は大前提とポイントのご紹介です。
▼ 「幹部育成」の大前提
大前提とは何か。
結論から言えば、「幹部の役割/期待の明確化」です。
最低年に一度は経営者自ら、幹部に対して、「あなたの今期の役割/期待はこれだ」と明示してはいかがでしょうか?
「そんなことやっているよ。目標管理制度があって、目標を与えているよ」。そんな声が聞こえてきそうです。それ以外に与えたい役割や期待はないのでしょうか?
例えば、次世代リーダーの育成、部下の話をじっくり聴く、経営者が裸の王様にならないための情報提供、経営者への直言など、本人の立場などに合わせた役割を与えてみてはいかがでしょうか?
お勧めは、役割や期待を3つにまとめ、明文化することです。それを手帳やかばんに入れさせ、自己チェックさせる習慣を身につけさせるのです。
毎日のように文章を読み返せば、潜在意識に必ずインプットされます。そうして経営者が意図した役割や期待を果たそうと徐々に変化していきます。
もちろん、定期的に役割や期待に応えられているかをチェックしてみてください。そうすることで社長と幹部とのコミュニケーションも図れます。
▼ 幹部育成の「三種の神器」とは
役割や期待を明確にした上で用意していただきたい環境は次の3つです。
1.社長と幹部の共同作業
2.幹部研修
3.本人の自主勉強
1.社長と幹部の共同作業
幹部育成にとって最も重要なのが、「経営者(とくに社長)との時間の共有」です。社長が期待した幹部になるためには、社長の考えに常に触れている必要があります。ゼネラル・エレクトリック社の CEO のイメルト氏は、幹部育成に30%もの時間を割いているそうです。1日8時間のうち、2.4時間です。
これは GE の伝統です。逆に言えば、CEO の時間を投資しなければ、幹部の育成は不可能、と考えているのが GE ということになるでしょう。
先ほど紹介した役割/期待を伝達し、チェックする場も共同作業です。「会議」の場もそれにあたります。
社長の演説ではだめですが、幹部に考えさせる会議運営にすれば、育成の場になります。
限られた人数だけで経営会議をやっているのであれば、拡大幹部会議と銘打って、次世代幹部を参加させ、様々な意見について考えさせてみてはいかがでしょうか? 社長との時間の共有により幹部の目線がものすごくあがります。
2.幹部研修
社内で行う研修と、社外での研修があります。社内研修は、経営者ができるだけ講師になることをお勧めします。
研修なんて専門家じゃないからできないよ。といわれそうですが、「本からともに学ぼう会」は簡単に実行できます。
例えば、ドラッカーの『マネジメント」や、『ビジョナリーカンパニー」など社長がぜひ読ませたい書籍を読ませておき、それについて意見交換するのです。幹部に本を読む習慣がついてくるので、ぜひ実践してみてください。
その他、社内研修では「ナチュラルラーニング」がお勧めです。これは、別名「仲間と学ぼう会」と呼んでいます。幹部同士が日々悩んでいること、実践してうまくいったことを共有する会です。1回あたり2時間程度ですが、まじめに「幹部とは」について語り合ってみてください。
他の幹部が部下育成についてどう考えているのかの意見交換ができます。自然に他人の経験を学ぶことができるので、ナチュラルラーニングと呼んでいます。
3.本人の努力と勉強
社内で筆記テストをするなどして、勉強を促してみてください。先ほど紹介したお勧め書籍に関するものでもいいでしょう。本について深く勉強せざるを得なくなります。社長のお勧め本一覧をつくって読ませることも有効です。本を読めば、社長が言っている意味がより理解できるようになるはずです。
上記のようなプロセスにより幹部が「患部」になることを未然に防止できます。一度にすべて行わなくても結構ですので、できることから始めてみてはいかがでしょうか?
記事提供:トーマツイノベーション株式会社
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