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Google「ペンギンアップデート」傾向と対策 (1/2)

株式会社アイレップ 渡辺隆広
 
 
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ペンギンアップデート
米国 Google が2012年4月下旬に、Web スパムを標的とした新たな検索ランキングアルゴリズムの変更を発表した。同社の大規模な検索アルゴリズム更新には名称がつけられるのが慣例となっているが、今回はペンギンアップデート(Penguin Update)だ。

一般に検索ランキングの変更・改善の目的は検索をより便利なものにする、ユーザーが探している情報に素早く到達できるようにすることを目的としているが、とりわけ今回のペンギンアップデートは、同社の品質ガイドラインに違反しているサイトの掲載順位を下げる狙いがある。

同社は昨年の高品質サイトを検索しやすくするためのパンダアップデート発表以後、検索システム変更の透明性を高めるとともに検索品質改善のための姿勢を対外的に鮮明に示す戦略をとっているが、今回のペンギンアップデートもその一環として捉えると良いだろう。Google は検索をより便利なものにするために引き続き優れた製品・サービスを開発するということ、そして、検索マーケティング業界の視点で見れば、小手先のテクニックで順位を上げようとするアプローチを許さない、ということだ。

さて、5月の連休も終わり仕事を再開した方も多いに違いないが、最初の仕事がこのペンギンアップデートに関するものだ、という担当者の方もいらっしゃるのではないだろうか。そこで今回は、ペンギンアップデートが問題視したブラックハットな手法を解説するとともに、今後の対策について簡単に述べたいと思う。


■ペンギンアップデートの「標的」スパム手法

ペンギンアップデートは概ね、次のような手法を用いた Web サイトに影響を与えたことを確認している。

ペンギンアップデートで順位が大幅下落したサイトの共通点
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1. 過剰な相互リンクによりリンクを獲得していたサイト

2. 大量にリンクが掲載されているだけの、ユーザーにとって価値がないに等しいリンク集からリンクを獲得していたサイト

3. 内容が薄っぺらな、コンテンツが実質的に存在しないブログからリンクを獲得していたサイト
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各々の Web サイトが持つリンクプロファイル※と照らし合わせた時、上記の手法への依存割合が高いサイトが今回のアルゴリズム変更の影響を受けている傾向がある。

※リンクプロファイル:Link Profile、各々のサイトが保有するリンク資産(つまり被リンクデータ)全体の略歴、特徴、性質のこと。たとえば、特定の手法、しかもグレーな手法に依存している傾向を持つリンクプロファイルは、将来的に順位下落のリスクが高いといった予見が可能。また、健全な(自然に、様々なサイトから、様々な話題・きっかけを契機に、リンクが張られている状態)リンクプロファイルを持つ Web サイトであれば、仮に悪意ある第三者が攻撃的に低品質リンクを大量に張りつけてきても順位下落のリスクは0%に等しいといった評価ができる。


●1.過剰な相互リンクによりリンクを獲得していたサイト

相手を選ばず、無作為に、ただリンクが欲しいという理由を持ったサイト運営者同士が集まった相互リンクプログラムというのは山ほどあるわけだが、ペンギンアップデートはその手法に過度に依存している Web サイトに大きな影響を与えている。

たとえば、相手にリンクを張れば必ずリンクを返してくれる相互リンクコミュニティ、しかも1本張ると(一度に)何千本もリンクを返してくれるような相互リンクプログラムはその目的が検索順位上昇以外にないわけだが、そういったものにリンクを依存していたサイトは順位を大幅に落としていることを確認した。

今回順位を大幅に落とした(マイナス20以上、以下同)サイト運営者で、もしこうした相互リンクプログラムに参加していた場合はそのリンクプログラムから脱退するとともに、自分のサイトからもリンクを取り除くことをお勧めする。CGI や PHP などのプログラムを用いて一括管理されているタイプの相互リンクプログラムであれば、自分のサイトをそのプログラムから削除することで同プログラムに参加しているサイトからあなたのサイトへのリンクも消えるはずだ。そうではなく、手動で逐一リンクを張りつけているような旧来型の相互リンクであれば、面倒であるが個々のサイト運営者に連絡して、リンクを削除して頂くよう要請するしかない。


●2.大量にリンクが掲載されているだけの、ユーザーにとって価値がないに等しいリンク集からリンクを獲得していたサイト

これは無審査・登録型リンク集がその代表例だ。たとえば、ページ上にタイトルと URL、及びその簡単な説明文を入力するフォームが用意されており、必要事項を記入して登録ボタンを押すとそのままリンク集に自分のサイトが掲載されるタイプのものだ。

この手のものは、登録可否判断をしていないこと、登録=掲載になるので「無審査・登録型リンク集」になるわけだが、こうしたタイプの多くが、SEO のためのリンク集になっている。つまり、ただひたすら、リンクと検索上位に表示したいターゲットキーワードだけが羅列されただけのページになってしまっており、Google としては絶対に評価したくないリンク集だ。

また、このリンク集の派生で、検索エンジンが表示する検索結果をスクレイピング(つまり丸ごとコピー)して、それを適当なブログ(MovableType や WordPress などの CMS を利用して作成されたサイト)に張りつけて、その中に自分のサイト及びリンクを埋め込んでいるタイプのものも、今回のアルゴリズム変更のタイミングで順位を大幅に落としている。

今回順位を大幅に落としたサイト運営者で、こうした手法に該当する場合はやはりリンクをいったん削除することをお勧めする。もっともこの手のリンク集の場合、自分で削除できるものとそうでないものがあるのだが、とりあえず自分で削除できるものは削除しよう。自分で削除できないもの、たとえばサイト上で登録サイトの編集・削除が用意されていないものや、運営者が全く不明なものの場合は仕方がないのでいったん放置しておこう。この手のものは新たな登録者が来ることでログが流れていく、つまりインデックスから自然消滅するものもあるので、気長に待ってみてもよい。


●3.内容が薄っぺらな、コンテンツが実質的に存在しないブログからリンクを獲得していたサイト

たとえば、一応ある話題について日本語ネイティブでない人間が書いたような文章が用意されているが、その中にターゲットサイトのリンクが埋め込まれたもの。具体的には、いまこの文章の流れで突然「レンタルサーバ安いよね」という文言とともにそこがハイパーリンクになっていたら、読者の多くは不審に思うだろう。そんな手法を過剰に用いているサイトの順位が今回は落ちている。

同様にニュースリリース配信サイトが流している様々な企業のプレスリリースを適当にコピペしてきて、その本文中にターゲットサイトのリンクを埋め込むようなケースも該当している。枚挙に遑がないのであるが、こんな形の、中身が薄っぺらい、コンテンツが実質的に存在しないようなページにリンクを埋め込むことで数を稼いできたサイトへの順位影響を確認している。

今回順位を大幅に落としたサイト運営者で、こうした手法に該当する場合は先述したとおり、リンクをいったん削除することをお勧めする。
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