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2009年7月4日
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サーチテリアのモバイルリスティング
サーチテリアのモバイルリスティング 中橋義博(なかはし よしひろ)メールホームrss
モバイルSEM広告を世界で初めて開始した、サーチテリア代表取締役CEO。

モバイル SEM と PC SEM の違い(2)

国内国内internet.com発の記事
今回は前回に引き続きモバイル SEM と PC インターネットの SEM の違いを紹介していく。

相違点(4)〜世界的に日本がもっとも進んだ市場〜
世界的に携帯電話は普及しているが、携帯電話の中でもブラウジング可能なスマートフォンの1/3は日本市場にあるといわれている。ドコモのiモードが先行して展開されてきたこともあり、モバイルサイト・モバイル検索サービスが市場として最も成立しやすいポテンシャルを持っているのは日本である。当然、モバイル広告マーケットも日本が世界をリードしてきていることは議論の余地はないだろう。

モバイル SEM 広告市場についても、もちろん海外にお手本になるサービスは存在していない。日本のモバイル SEM サービスでは、日本の既存モバイル広告独自の商習慣、広告主のニーズ、日本のモバイルユーザーの検索動向に合わせたモバイル SEM を作るべく、広告代理店制度を考慮した仕組みや、モバイル検索媒体社のための配信制御、不正クリック対策などのローカルなニーズを組み入れる必要があった。これらの日本に特化した仕組みはモバイル SEM ならではの特徴であり、海外のサービスそのものの PC の SEM との違いでもある。

相違点(5)〜携帯電話画面が狭い〜
携帯電話の液晶画面は年々巨大化・高解像度化が進んでいるが、PC との画面サイズと比べれば圧倒的に狭いのが現状である。物理的な画面サイズの差は携帯電話という利用形態から考えても、フォントサイズの視認性を考えても、一定サイズの限度があるのは明らかで、よほど技術面およびコスト面で大きなブレークスルーがなければ VGA(640pixel × 320pixel)が当面の限界だと思われる。

一方、PC の画面も年々巨大化・高解像度化が進んでおり、その差はむしろ広がっている傾向かも知れない。このことはモバイル SEM と PC の SEM においても大きな影響を及ぼす。つまり、画面の狭さはリッチなピクチャー広告や動画広告を展開しにくいため、相対的にテキスト型の SEM 広告の潜在需要が高い。しかし同時に、検索結果画面において SEM のリスティング枠数を PC に比べて確保しにくいことになるのである。

モバイル SEM においても、広告主にとって費用対効果のよい、かつ、媒体社にとって高収益となる「入札モデルによる競争」が肝になる。入札価格順に検索結果に広告リスティングが表示されるモデルのほか、入札価格に応じて露出割合が変動するモデルを採用することで、1枠の露出でも一部の広告主に固定されないサーチテリア広告などもある。それ故に、同じクリック単価だとしても広告露出数、クリック率も、SEM 会社によって異なる状況をふまえて出稿を検討すべきであろう。

相違点(6)〜複数のキャリアが存在する〜
PC インターネットに「キャリア」という概念はないが、日本の携帯電話は現状3つキャリアが存在し、今後新キャリアの登場や、フルブラウザなどさらに多様化する方向にある。

ポイントはキャリア毎に広告配信バリエーションが必要な点である。広告管理者にとっては、キャリア別に広告を入稿管理する必要があるため手間が PC の SEM よりも増えかねないのである。既に市場規模が小さいという部分でも触れているが、広告管理システムの設計がどういうものなのかは重要なポイントである。複数キャリアの管理を意識した設計になっている SEM サービスかどうかは掲載開始前にチェックしておかなければ、管理リソースは大幅に変わってしまう。これも PC と モバイル の SEM サービスの違いであろう。
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