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2007年1月26日 10:00
携帯インターネットマーケット
携帯インターネットマーケット 栂野延利(とがの のぶとし)メールホームrss
株式会社エクスグルーブ代表取締役社長、CEO。
インターネット・通信キャリア業界にて一貫して事業企画に携わり、
国内及び外資系企業の立ち上げ実績を残し、2005年6月にエクスグルーブを設立。

iPhone に見る携帯電話端末のユーザーインターフェイスの将来

ついに Apple 社より、携帯電話とワイド画面の iPod、インターネット通信デバイスを融合した「iPhone」が発表されました。携帯電話としては入力ツールとしてのボタンが排除され、精度の高いマルチタッチスクリーンによる入力を装備したデバイスであることが非常に大きな特徴であると思います。

携帯電話端末は、過去様々な機能を追加し急速に進化してきました。例えばデジカメや Felica チップ、ワンセグ TV、音楽再生機構などのハードウェアの追加搭載があげられます。

ただハードウェア的な機能はデジカメのシャッターボタンのように、端末に操作ボタンを物理的に設置することで機能を利用することが多く、ユーザーにとっては複数ある機能のうちの一つを、状況ごとに使い分けるスイスアーミーナイフのような使い方しかできないものであったのではないでしょうか。

また携帯電話のサービス面においても、通話以外にも電子メール、Web ブラウザなどのサービスが進化してきましたが、PC のようにサービスをマルチ画面で切り替えたり各サービスを連携した形で活用することができていませんでした。

これは手のなかに収まる画面サイズと、今までユーザーが電話端末で親しみ易かったボタンという入力方法を混在させるために、携帯電話の画面上で PC のようにマルチウィンドウを開けなかったことが大きな原因ではないかと思っています。

iPhone では、携帯電話端末はボタンやキーボードエリアの確保というスペースの束縛から開放され、マルチタッチスクリーンと Mac OS X による直感的なユーザーインターフェイスにより、ボタンやキーボード入力以上の使い勝手を実現することに成功したようです。ブラウザの操作にしても今までのフルブラウザよりもコンテンツの見せ方(特に Zoom 機能)が工夫されており、PC での Web 閲覧時と同等レベルのストレスの無いスムーズな目線の導線を実現しているようです。

今までにもペンや手書き入力などのキーボードレス入力を実現した端末は存在しますが、iPod という非常に魅力的で既に大人気のアプリケーションと携帯電話が融合することで、携帯電話ユーザーは iPhone によるマルチタッチスクリーンによる入力方法に意外に早く慣れることになるかもしれません。

まだ iPhone でも提供されていないようですが、将来携帯電話端末でマルチ画面切り替えによる同時アプリケーション利用やアプリケーション間の連携が容易になったり、アプリケーションをダウンロードすることで PC のようにハードに依存することなくユーザーが必要とするアプリケーションのみをインストールできたりする環境が提供されると、携帯電話は PC をインターネット接続のメイン端末として利用しているユーザー層にも十分訴求するものになるのではないでしょうか。

個人的には iPhone で実現されたマルチタッチスクリーンによる入力方法が、将来の携帯電話端末におけるユーザーインターフェイス及びアプリケーションインストール方式におけるエポックメイキングな商品になるのではないかと注目して行きたいと思っています。

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