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漠然としたセキュリティ意識(ビデオリサーチインタラクティブコラム)最近、クライアントからよくセキュリティに関して質問されることがある。
質問というよりも、
こちらからの提案に対して、
「それって便利そうだけど、
セキュリティは大丈夫?」という感じの、漠然とした確認だ。
そのほとんどは、 「この場合のセキュリティって、 具体的に何を指すのでしょう?」と逆に質問したくなるような場合が多い。 個人情報漏洩やウィルス絡みの事件が絶えない世相を反映してもいるのだろう。 また、Web2.0 などという極めて「ネットワーク的」な概念がユーザーに受け入れられていることから、 従来にも増して“わけが分からない”感が加速していることも、 得体の知れないものに対する警戒感を強めてしまう一因かもしれない。 確かに悪意を持つ第三者に対するセキュリティ意識は、 日常的に必要だ。 特に Web はユーザビリティが高くなればなるほど、 セキュリティも脆弱になるという側面がある。 つまり、便利になればなるほど危険度も増すという構図だ。 ただ、ネット上のセキュリティを警戒する人が、 実は自宅の鍵は誰でもピッキングできるようなものだったりするかもしれない。 ネット上のセキュリティ意識とは、 得てしてそんなものではないかと感じている。 上記の例のように、 非常に漠然としている気がするのだ。 我が社に、 「ネット上ではクレジットカードで買い物をしない」という社員がいたので、 その理由を尋ねてみた。 「番号が盗まれるかもしれないじゃないですか」「誰に?」 「分かりませんけど、お店の人とか」 「そんなの、リアルなお店でも一緒でしょ」なんていう会話がしばらく続き、 そこで出てきた結論は、 「仕組みが分からないために生じる漠然とした不安」と「運営者の顔が見えないために生じる漠然とした不安」、 それに「責任の所在が不明なために生じる漠然とした不安」の3点に行き着いた。 「それを言い出すと、アナログでも充分危険でしょう」と思っていた私も、 それで少し納得。 そうか、その漠然さが、 漠然としたセキュリティ意識の根源にあるんだな。 もしかしたらマスコミ関係者が書く記事も、 この“漠然とした不安”を土台にした論調になっているのかもしれない。 それを読んだ人が、 さらに漠然と不安になるというスパイラル。 ネット上は安全だと言いたいのでは、もちろんない。 でも、 リアルな世界が安全だと思うわけでも、もちろんない。 ひとつ思うのは、 IT 事業者としてユーザーの漠然とした不安はどのように解消すればいいのか、 ユーザビリティとセキュリティをどう両立させればいいのかを、 常に意識しないといけないということだ。 そんなことを、漠然と考えている。 (執筆:前野智純/株式会社エクストラコミュニケーションズ代表取締役社長) ![]()
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