検索エンジンのためでなく、ヒトのために書く(ビデオリサーチインタラクティブコラム)入力した検索キーワードと関連性の高いものがトップにくる検索エンジン。
検索エンジンは、
使用者が入力するクエリ(検索のための問い合わせ)が出発点だ。
もちろん、ネット利用者に不可欠なアイテムである。
4月9日付けのニューヨークタイムズ紙は「Google 向けに書く退屈な見出し」と題した記事で、 これまで記者は、 1)気まぐれな読者と2)うるさい編集者という2つのタイプの読者を対象に、 見出しや記事を書いてきたが、 いまや、Web サイトを回遊し、オンラインのニュース記事を分析し、 ランキングするソフトウェアが第3の読者として登場したと、およそ次のように報じた。 Web サイトを回遊する検索エンジンのロボット(「ボット」)は次第に影響力を増し、 すでにテクノロジーの進展に対応した動きが、 一部で始まっている。 英国 BBC のニュースサイトは、 トップページに読者の関心を引き付ける見出し、 第2ページで事実関係中心の見出しとなっている。 直接的で日常的な見出しは検索エンジンにヒットする機会も増すという。 また AP 通信は、オンライン記事の見出しを40語未満とし、 「検索エンジン向けにも記事を書いている」と、 検索エンジンを射程に入れていることを認める。 記事によれば、「ボット」による、新聞・雑誌、 テレビ局などのニュースサイトに対するアクセスは全体の30%以上に達する。 となれば、ニュースメディア業界も「検索エンジンに対する最適化」(SEO)ビジネスの対象にならざるをえない。 SEO ビジネスは、すでに世界規模で約12億5,000万ドル(約1,475億円、1ドル=118円)、今年中に2倍に拡大すると見込まれる成長分野だ。 主要メディアの Web ウェブ競争でも、広告収入の面でも、 検索エンジンは無視できない要素となった。まさに第3の読者というわけだ。 この記事に IR 関係者が反応した。 中でも、世界の主要500社の IR サイト評価で知られるドミニク・ジョーンズ氏は、この記事が出た同じ4月9日、「検索エンジンのため でなく、ヒトのために書く」と題する一文を自らの Blog に掲載した。 「ニューヨークタイムズ紙の記事は、 新聞の編集者が検索エンジンでいいランキングポジションを獲得するために、 記事の見出しを Web サイト向けに変更していると報じた」 検索エンジンへの最適化テクニックで、ウィットに富む長めの見出しを、 情報志向の短文に書き換え、 Google や Yahoo!、MSN などによる検索機会の向上をめざしている。 こうした書き替えは、検索エンジンと読者の双方に対してのものになるが、 「アクセスする人たちに対するユーザビリティへの配慮」を求めたい、 とした。 例えば、 このニューヨークタイムズ紙の記事だが、 見出しの「Google 向けに書く退屈な見出し」を Web サイトの左トップに掲載し、 ページタイトルとすれば、 検索エンジンでの効果はバツグンだろう。 しかし、「お気に入り」に整理する時、このタイトルではどうだろうか、というのだ。 ジョーンズ氏が続けた。 「検索エンジンボットに向けて記事を書き始める日は、 私たち読者に向けた Web コンテンツを書くのを止め、 デザインするのを止める日です」「自分のエゴのために書き始めだすと、 ユーザーフォーカスのサイトに読者を失うリスクが高まるのです」。 そして「検索ボットはヒトに奉仕するのであって、その逆ではありません」と指摘する。ユーザー1人ひとりこそ Web サイトで仕事をする出発点だというのだ。 (執筆:米山徹幸/大和インベスタ−・リレーションズ理事) ![]()
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