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2006年12月4日 11:10
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日本の動画共有サービスの行方(ビデオリサーチインタラクティブコラム)

写真、お気に入り、音楽のプレイリスト、動画。ネット上ではこれらのさまざまな情報を多くのユーザーが共有し楽しんでいます。この「共有」という概念は全世界のユーザーとリアルタイムで一瞬にして繋がれるというネットならではの特性を生かしたもので、現在、特に話題になっているのが、動画共有サイト「YouTube」です。

今年に入ってから日本でもいくつかの動画共有サイトがオープンしましたが、現時点では、YouTube を脅かす存在に成り得ているサイトはありません。YouTube の人気の最大の要因はテレビ番組やミュージシャンのプロモーションビデオという、いわゆる著作権を侵害している違法動画が大量に公開されているからだといわれています。

11月15日に「JANES Way Episode2」というイベントでテレビとネットの両業界の識者をパネラーに「激変するメディア、CGM の可能性と未来について」をテーマにしたパネルディスカッションが開催されました。

その中でパネラーのある方が、「ネット上では誰もがコンテンツ発信者になれるというが、その発信されたものすべてがコンテンツと呼ぶ水準なのかは疑問」、そしてやはりプロの力が必要とした上で、「本当におもしろい投稿ビデオは100万本に1本しかないだろう」と発言しています。

しかし私はネットで動画を楽しむ上で、本当におもしろい動画が100万に1本だったとしても、それはそれでいいのではないかと考えます。もちろん、おもしろいものは多い方がいいに決まっていますが、少ないとしても、上述したように、ユーザーが主導となって、ユーザー同士で探し出し、共有するということこそが、ネットでの動画の楽しみ方なのですから。

現実問題として、日本の動画共有サイトが YouTube のように違法動画を許すことはないでしょう。そして仮に、YouTube のフォーマットを使い、中身が YouTube と異なるだけなら、ユーザーの支持を得ることは難しいでしょう。

重要なのは、違法動画を公開前に完全にチェックすることでもなく、プロの手を使い、こなれた動画を配信することでもありません。あくまでもサイト主導ではなく、ユーザー主導によって情報の発信、共有を楽しめるための新たな動画共有のフォーマットを作り出すことだと考えます。

YouTube も Google に買収されたことによって、大きな変革期に入ろうとしています。動画共有サービスは来年早々にも第二期へと入っていくでしょう。日本の動画共有サイトは YouTube の変革にまたしても遅れをとってしまうのか、それとも日本発の新たなフォーマットを作り出し、YouTube を脅かす存在になるのか。

いずれにせよ、日本における動画共有サービスの動向が注目されます。

(執筆:水上浩一/P-FACTORY)

記事提供: VideoResearch

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