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2007年5月21日 11:40
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セカンドライフが見せたリアルな仮想社会3(ビデオリサーチインタラクティブコラム)

これまで前々回前回の二回にわたって、セカンドライフについて感じたことを綴ってきました。思いのほか反響が多く、さまざまな方とこの話題で議論することができましたので、ここで面白かったトピックをいくつか取り上げてみます。

まず、今後確実に仮想空間での経済活動が本格化するだろうということです。ここで仮想空間と表現しているのは 2D、3D の SNS のような世界をイメージしています。そして、現実社会と完全に平行して、仮想空間上の金融や不動産などの経済活動が活性化されるだろうと考えています。そうなってくると、いったいどんなことが起こるのでしょうか。

まず、前述で触れた仮想空間で得た資産の保全と流動性が挙げられます。セカンドライフをはじめとした同様のサービスは、今後も続々と生まれてくるはずです。そうなると、ひとつのドメイン上の仮想空間で富を得ても、その空間を運営している母体会社が破綻すればすべてがなくなることになります。

そういう事態から自らの有価資産を守るためには、等価交換などによりバーチャルマネーを安全に預かってくれるようなサービスが必要になってくるだろうと考えます。

次に、認証サービス(機関)の必要性が挙げられます。現状、複数の仮想空間サービスにログオンするには、複数の ID を管理しなければなりません。しかし、複数サービスに都度ログオンしなくとも済む仕組みがあれば、サービスを提供する側も利用する側も共にリスクをヘッジできるかもしれません。

なぜなら、新しいモノやサービスに顧客は流れますが、物珍しい時期を過ぎれば利用価値の高いドメインの中の一部のサービスのみを使い、各ドメインを渡り歩くことが容易に想像できるからです。

そこで、例えばシングルサインオン的なポータルの出現が必要とされるのではないかと思われます。

一方で、仮想空間上の複数のドメインに点在した有価資産に対する課税は、一層トレース(資産査定)が難しくなり、サービス提供会社へ厳格に課税を求めるケースが増大するかもしれません。こういった背景も、XBRL(財務情報の国際標準言語)システムが求めているところだと推察され、頷けるところです。

今後は、サービス提供側も IR の側面から XBRL 対応が求められ、安心できるサービスには資産もたくさんストックされるのではないでしょうか。

最後になりますが、まもなく仮想空間上には、ニュータイプの人類がリアルとバーチャルを何の疑いもなく自由に行き来し、活発な経済活動が行われることでしょう。

現代の小中高生は、インターネットをまるで空気のように、あたりまえのものとして育った世代です。私より以前の世代は、オートバイや自動車も自分でバラバラにして組み立てることが物理的にできました。

つまり、現代の子供たちは動作の原理を学ぶ機会が難しい状況なのです。自動車やオートバイ、携帯電話もコンピューターによって制御され、中身を分解したところで IC チップやコンピューターの動作原理を目の当たりにすることもできません。動作原理に関する因果関係に疑問を持ったところで、動作そのものを確認できないので、疑問を持つより使いこなしたほうが楽しいわけです。

このような環境では、コンピューターテクノロジーそのものが進化するよりも、利用する側にとってメリットの高いサービスが先行し、その部分のテクノロジーが発展します。

しかし中長期的には、コンピューターそのものの革新的な開発に投資されることを望みます。パーソナルコンピューターは実のところ、まだまだ計算が遅いのです。もっと早くできるはずなのです。

本来コンピューターは、人が考えるための考えを助ける道具だったはずです。以前にも書きましたが、思考を助ける道具として発展途上国の子供たちに100ドル PC を普及させることで、新しい CPU 開発や天才の登場を期待しています。子供たちには新しい CPU の開発など、技術革新の達成を願います。

(執筆:吉田柳太郎/住商情報システム株式会社 IT セキュリティアドバイザー)


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