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米 Dell、IR Blog を立ち上げ(ビデオリサーチインタラクティブコラム)
米 PC 大手の Dell が、昨年11月、自社の株式を語る Blog、「デル株式ブログ」を立ち上げた。Blog が Web 上に登場して以来すでに8年、いまや自社製品に関する Blog などその手のサイトは Web に溢れ、Sun Microsystems の最高経営責任者(CEO)や GM の副会長といった大手企業の経営幹部による Blog も少なくない。
しかし、市場に自社情報を開示し、投資家や株主とのコミュニケーションが仕事の IR 担当者による Blog の例は、さほど聞こえてこない。そこに、ベスト IR 責任者(IRO)を選出するなど IR 業界の先進企業として知られる Dell の「株式ブログ」が登場したのだ。関係者の関心が集まるのも当然だ。 これまで、日本企業でも IR 担当者による Blog がなかったわけではない。しかし、多くは文字通り「個人や数人のグループで運営され、日々更新される日記的なサイト」で、コメント欄の数字は「ゼロ(0)」が並ぶばかりだった。 これに対し、Dell の IR 責任者やスタッフが執筆した「株式ブログ」は、多くの読者コメントを掲載している。最初の「21世紀の IR」(11月1日)と題する Blog には11件、「四半期配当」(11月26日)には6件、「第3四半期決算」(11月29日)には8件、「株主総会と自社株式購入」(12月5日)には6件と、活発なやり取りは印象的だ。 この1年、Dell はじつに多くのニュースに登場した。07年1月創業者 Michael Dell 氏の CEO 復活に始まって、主なものでも、5月に Wal-Mart を通じた店頭販売、続いて日本や中国など各国でも小売り大手と提携する販売戦略、8月に同社監査委員会による会計処理の不正が判明し、その結果、10月には03年以降の決算修正を、米証券取引委員会(SEC)に再提出し、12月に100億ドルに上る自社株式買いを発表するなど、次から次に各メディアを賑わした。 どれも、株主や投資家に関連する重要情報ばかりだった。それだけに、「株式ブログ」の題材はどれも、投資家面談やカンファレンスコールで Dell が問われたことばかりだ。 Dell ウォッチャーのなかには、12月4日の株主総会に先立って、11月初めに「株式ブログ」を立ち上げる、それなりの必要があった、と指摘する向きもあるほどだ。 もちろん、「株式ブログ」のユーザーは、Dell がサイト上に掲載する「注意警告文」に合意した後、書き込む手順を踏んで、コメント欄に書き込むわけだ。 「ほんのわずかな例外はあるが、当社のガイドラインに沿ってポスティングをしていただいている」と Dell の関係者が語る。その掲載コメントは、気ままな内容を掲載する他の掲示板やチャットサイトと異なり、若干だが編集の手が入っているという。これは Dell も認めている。ほぼ技術的な問題に限られているのだろう。「私たちはほとんどの投稿をそのまま掲載していますし、この Blog がフリーなオープン コミュニケーションになってほしいのです」と、その基本的な姿勢は明快だ。 Dell の法務部門やコーポレートコミュニケーションの関係者も、揃って、顧客のダイレクトリンクを確立する方針をさらに推し進め、この投資家向け Blog を支えている。 つまり、「株式ブログ」は、ウォールストリートのアナリストや機関投資家ばかりでなく、すべての人たちに開かれた Dell の IR オフィスをアピールする磁場となっているのだ。 さすがに顧客に直販する独自のビジネスモデルで、各人が希望通りのスペックの PC を購入する道を切り開いた Dell だけに、「株式ブログ」が株主・投資家とのダイレクトラインとしてどのような成果を挙げるのか、IR 関係者は、当分の間、「株式ブログ」から目を離すわけにはいかない。 (執筆:米山徹幸/大和インベスタ−・リレーションズ理事) 記事提供:株式会社ビデオリサーチインタラクティブ ![]() ![]()
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