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2005年2月24日 00:00
アウンのグローバルマーケティング動向
アウンのグローバルマーケティング動向 アウンコンサルティング(あうんこんさるてぃんぐ)メールホームrss
日本国内でいち早くSEOを事業化し、検索エンジンマーケティング(SEM)によって上場企業を中心に多くの支援実績がある。2007年から海外向けマーケティング事業を展開し、現在海外に5拠点の現地法人を持つ。本コラムではグローバルマーケティングの最新動向を紹介。

デスクトップ検索のメリットとは

昨今、あちこちで耳にする「デスクトップ検索」。しかし、実際に試した人はまだ少数派にとどまり、 その機能やメリットは理解されていないように思われる。現状について整理してみたい。

大多数の方が利用しているWindowsのファイル閲覧用アプリケーションである Explorer (エクスプローラー)は使い 勝手が悪く、目的のファイルを見つけ出すのに苦労することがある。また Outlook Express などでメールの 検索を行う際も、毎回すべてのメールに対してスキャンをかけるせいか、動作に軽快感がない。OSごとフリーズした のではないかと思うほど動きが鈍重になって、検索を止めてしまうこともしばしばだ。

こういった不便を解消するのが「デスクトップ検索」である。ハードディスクに格納された各種ファイルについて あらかじめ全文の索引を作成し(このインデクシングには、初回のみ数時間から一日以上かかることがある)、 そのデータベースに対して検索を行う形である。現在は「使いやすいファイル検索システムを提供する」 「ウェブ検索と境目なく動作させ、所在にかかわらず必要な情報を提示する」の2点がデスクトップ 検索機能をめぐる課題となっている。

#もうひとつの OS である Macintosh では、1998年の MacOS 8.5 に搭載された「 Sherlock 」にこの全文検索機能 が実装されており、タブの切り替えにより複数のWeb検索エンジンに対するメタ検索も可能であった。 2005年前半公開予定の次期OS「 Tiger ( Mac OS X v10.4 )」に搭載されるデスクトップ検索機能「 Spotlight 」では、 ファイルのメタ情報まで含めた検索が可能となる予定だという。
http://www.apple.com/jp/macosx/tiger/spotlight.html

#また Linux でも「 KDE 」「 GNOME 」それぞれの環境においてデスクトップ検索機能の開発が進んでいる。

このデスクトップ検索には、大別して3つの立場から参入が図られている。まずは OS を提供する企業自身。 次に、いわゆるサードパーティと呼ばれるソフトウェア会社。そして、ウェブ検索を提供する検索エンジン各社 である。( Microsoft は OS を持ちつつ検索エンジンも開発しているため、最初と最後の立場を兼ねる)

「 Copernic Desktop Search 」の提供元「 Copernic Technologies 」に代表されるサードパーティは、 企業自体がデスクトップ検索分野に特化していることも多く、動作の軽快感や使いやすさに一日の長 がある。上述の Copernic Technologies を含め、2004年、こういった企業が資本力のある OS会社や検索エンジン各社 に買収されるケースが相次いだ。

では、検索エンジン各社がデスクトップ検索に参入する理由はなんだろうか?

Google はじめ検索エンジン側がデスクトップ検索ツールをリリースするのは、PCユーザーの インターネット利用時以外の行動にも関与することで、よりユーザーに密着し、不可欠の存在 となることが目的である。ウェブとローカルファイルの検索を融合させ、切れ目なく提供 することで、常時利用してもらえる存在になれる、というわけだ。これにより、収益源 である広告の配信機会を増やすことにもつながる。

逆に、OSを持つ Microsoft の立場から考えれば、優れたファイルシステムを開発し MSNサーチと融合させることができれば、 検索エンジン戦争を有利にすすめることが可能となる。

実際のところ、Microsoft の次世代ファイルシステム「 WinFS 」は開発が遅れており、2006年に 発売が予定される次期OS「 Longhorn 」には当初は搭載されない見込みとなっている (デスクトップ検索機能を含むツールバー群「 MSN Toolbar Suite 」のベータ版が昨年12月にリリース されているものの、現在のところ日本語環境には対応していない)。Google はじめ各社としては、 この隙に一刻も早くユーザーの取り込みを図っておきたいところであり、その動向からは目が離せない。

(執筆:河田顕治)


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