第二回アカデメディア「検索会議」:学生編――「想像力」しだいで検索結果は大きく変わる2005年3月5日、第二回アカデメディアはヤフー株式会社が協賛、テーマは「検索会議」だ。米 Yahoo!からもゲストを招き、「学生編」「ビジネス動向編」「技術動向編」の3本立てで開催された。
これから社会に出るに当たり、学生にとって検索技術は欠かせないものになるだろう。ちょっとしたデータを調べるにも検索エンジンは必須なのである。第1部は前回の「音楽会議」と同様に、事前課題に対する投稿が発表された。以下が今回の御題だ。
多種多様な回答が寄せられたが、大別すると、ダジャレ系、風刺系、かわいい系、コピーライター系などである。一例を挙げると、コピーライター系では「発見がリズミカルにリンクする」「箸で食べる、Yahoo!で調べる」など、ちょっといいかもと思わせるものもあった。果たして、これらの案が Yahoo!JAPAN に採用される日は来るのだろうか…。 そして第2部が「元祖検索の鉄人」こと Yahoo!リスティング事業部サーファー部 関裕司氏のプレゼンテーション。「社会人になる前にこれだけは知っておきたい検索技」の数々が紹介された。
まず、同氏の検索技術で重要な役割を果たすのが「想像力」だ。「ユーザーが求めているページ」と「実在するページ」には、当然ある程度の誤差がある。そしてその架け橋となるのが検索する際の「キーワード」である。同氏によると「おおざっぱな言葉をキーワードにしてはいけない」とのことである。大事なのは「そのサイトに必ずある『言葉』を想像すること」だそうだ。 例えば、Blog のみを検索結果で表示したいときには、「Blog」という言葉そのものではなく、Blog 特有のキーワードを入力する必要がある。Blog に必ずある言葉を想像すると、誰もが思い浮かぶのが「トラックバック」や「track backs」などだ。これをキーワードに入力すれば Blog のみが検索結果に表示されることになる。他にも、契約書の用例やテンプレートを検索したい時は、「以下甲という」というフレーズが有効だ。このフレーズは契約書の類には必ずと言っていいほど登場する。 次にこれらのキーワードの組み合わせ方にも工夫が必要な場面がある。例えば、そば屋の出前の値段を知りたい時。このような時はもちろん「そば屋 出前 値段」と検索してはいけない。まず、そば屋のメニューを想像すること。ここで関氏が選択したキーワードは「そば 出前 もり かけ たぬき 円」である。どれもメニューには必ず載っている言葉ばかりだが、実際にこのような検索をするユーザーは少ないだろう。ちなみに「てんぷら」は漢字で表記されることもあるため、あえてキーワードに入れなかったそうだ。表記ゆれには要注意だ。 このようなコツは、市場調査にも応用できる。都道府県の人口を検索したい時は、キーワードに「“適当な都道府県名” 人口」と入力すればいい。また、ファイルタイプを指定することも可能だ。東京都の区別の人口をエクセルで入手したい場合は、「東京都 区 人口 エクセル」と入力するのではなく、「杉並区 大田区 世田谷区 墨田区 人口 filetype:xl」とする。この結果、欲しいものが手に入るだろう。 想像力しだいで、検索結果はより自分の理想に近づく。今までの検索方法をもう一度振り返ってみるのもいいかもしれない。では、インターネットコムの記事だけを検索したい場合はどうすればいいだろうか。そこに必ずあるキーワードとは一体どのようなものだろう、想像力を働かせて検索してみよう。 |